アイドルグループ・Doll☆Elementsの初の全国ツアー『Doll☆Elements First Japan Tour 〜春が来た！ゆるゆるごとごとトナリでいこう！〜』のファイナル公演が18日、東京・Shinjuku BLAZEで開催された。

　ツアー最終日のShinjuku BLAZEはチケットソールドアウトの満員御礼。ピンクのペンライトが振られる会場にメンバーが登場するや、メジャーデビューシングル「君のハートに解き放つ！」で一気に会場の熱気も最高潮。可動式LEDパネルに映し出されたCGアニメーションが、パフォーマンスとシンクロしてメンバー5人の「ドール感」を際立たせる。そしてどるえれのライブではお馴染み、曲間の一瞬で行われる変身（早着替え）も、MCを挟む前に早々と1回目を実行。最終的には全8着の衣装をステージ上で披露するという、大盤振る舞いだ。

　「2年前には果たせなかった、この場所を満員にするという目標を、ソールドアウトで果たせました！」（外崎梨香）「2年前見れなかった景色を目に焼き付けたい」（権田夏海）と思い入れたっぷりに語るメンバーたち。ツアーの最中の取材でも「絶対に満員にしたい」と公言していたが、沢山のファンと一緒にリベンジを果たした喜びに、メンバーの表情も輝いていた。

　メンバーのパフォーマンスの充実はもちろんだが、ファイナル公演はファンへの感謝を表すかのように、様々な工夫が凝らされたエンターテインメント性に溢れたものだった。会場には特別に配合した香り「どるえれの匂い」が撒かれライブ空間を演出。さらに照明効果とLEDパネルのCGをフル稼動し、曲ごとに時にキュートに、時にクールに、時にガーリーにくるくる世界を変容させて楽しませる。

　「スキなの？！キライなの？！」での“オムライス”“プルコギ”のコールアンドレスポンスでは、特別にプラカードを用意。「君のヨロコビを包みたくて！」のマイクスタンドも豪華に飾りつけるなど、大仕掛けから、ちょっとした小道具まで、とにかく全力でエレメンター（どるえれのファン）を楽しませようという気持ちに満ち溢れていた。そして小森ゆきのの煽りでヒートアップする「New Biginning」を経て、会場はホットなまま本編が終了。

　会場いっぱいの「どるえれ」コールに導かれて、新衣装をまとった5人が登場。「初めて女の子の恋を応援する楽曲で、遊園地をイメージしたお人形目線のうたです」（外崎）という7thシングル「君のオモイ届けたい」（8月19日発売）を初披露。さらに「ONE-MAN LIVE 2015 SUMMER DOLL PARTY」の東京公演が8月23日に恵比寿LIQUID ROOMで行われることや、TIF2015への出演が決定したことなど、たくさんの嬉しい発表がメンバーから語られた。

　最後にマイクを取ったリーダーの権田夏海は「みんなと一緒に駆け抜けたツアーでした。不安もありましたが、こんなにも多くの人に支えられるんだなと改めて実感したツアーでした」と感謝。そして「（恵比寿LIQUID ROOMのワンマンで）また一つ会場を大きくすることが出来ました。私たちの進むペースは遅いんですけど、一歩ずつ着実に進んでいるので、ここにいるみなさんともっと素敵な未来を作っていきたいです。みなさんにもっと素敵な景色を見せられるように頑張りますので、一緒についてきてください」涙声になりながら語ると、会場からは大きな拍手が起こった。

　目標をさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブに置いて、一歩ずつ階段を登っているDoll☆Elements。すでにホール級のライブパフォーマンスとステージ演出を備えているだけに、今ライブを見ておくべきグループであること間違いないだろう。