ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで、注目を集めた若手俳優・多和田秀弥が、5日に品川プリンスホテル クラブeXにて、初のファンイベント『TAWA-EVE.（タワイベ）』を開催した。

　多和田は、2010年に男性ファッション誌『FINEBOYS』の専属モデルオーディションで特別賞を受賞し、芸能界デビュー。2012年からミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで、青学（せいがく）部長・手塚国光役を演じ、昨年11月に卒業。先日、現在放送中のテレビ朝日系のスーパー戦隊シリーズ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で、6人目の追加戦士として出演することが発表された、今注目の若手俳優。

　イベントのオープニングでは、全身黒のコーディネートで統一された衣装でクールな表情で登場した多和田。客席の通路に降り立ち、ファンの目の前でダンサー・TAKAHIROプロデュースのダンスパフォーマンスを披露し、ファンを魅了すると、ステージ上でも長身で手足の長い身体を活かしたカッコイイダンスを決め、オープニングからファンを圧倒。多和田がステージ上から退場し、スクリーンに「注：本日、多和田がカッコイイのはここまでです」と注釈が映し出されると、場内は笑いの渦に包まれる。

　その後、トップコート携帯サイトで人気の『多和田秀弥観察』の動画コンテンツ特別ver.が、スクリーンで流れる。『あなたとデート編』ということで、高校時代に友達とたまに来ていたという井の頭公園を散策する多和田をマネージャーが撮影。テンション高めに話しながら散策する多和田に対して、時折マネージャーからの鋭いツッコミがテロップで流れるユル〜イ動画に場内では笑いが起こる。池にいる鯉に近づき呼び寄せようとするも、驚いた鯉が暴れ出してそれにビビったり、可愛い犬を発見して触らせてもらおうとするも、めちゃくちゃ吠えられてしまったり、大好きなスイーツを堪能したり、素の多和田が満載の動画映像だった。

　映像が終了すると、MCを務める劇団5454（ランドリー）の工藤佑樹丸と板橋廉平が登場し、改めて多和田が再登壇。与えられたお題の絵を多和田が1分間で描き、ファンが当てる『たわだ画伯が急いで描きます』というお絵かきコーナーや、女性とのとあるシチュエーションに、自分だったらどう対応するか？を、多和田とMCで競う『青年Tのオンナゴコロ研究所』という恋愛シミュレーショントークを展開。

　恋愛シミュレーショントークでは、オンナゴコロ（ファンの心）を掴むことができず、残念ながら多和田は2連敗。罰ゲームは、勝利した側のセリフをあるキャラクターになりきって言うというものが用意され、敗北の2回とも、3枚あるカードの中から、テニミュの主人公・越前リョーマを引いた多和田。「え〜〜〜!!」と戸惑い照れつつも、「ねぇ！ 先輩のこといつも見てるんで、たまには頼ってくださいね！……まだまだだね!!」と、モノマネを披露し、場内の笑いを誘っていた。

　その後、質問・リクエストコーナーでは、「落ち込んだときの切り替え方」、「好きなコのタイプ」、「初恋の話」などファンからの質問に対して包み隠さず赤裸々に告白。さらに、過去作品で共演した役者たちから映像コメントが届く。松岡広大からは、松岡が主演している舞台のNARUTOのモノマネをリクエストされ、山崎裕太からのリクエストで、共演した『新・幕末純情伝』のひと幕を再現するなど多和田へのムチャブリが続く。さらに、よく一緒にカラオケに行くという矢田悠祐からは「何か歌って」と、ムチャブリが飛ぶと、多和田はテニミュのオーディション時に披露したという、DEENの『このまま君だけを奪い去りたい』の1コーラス披露した。

　そして、告知タイムでは多和田のトレーディングカードが発売されることが決定したことに加え、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に出演が決まったことをファンに生報告。「小さいときからヒーローに憧れていたから本当に嬉しいです。今年はニンニンジャーを全力で頑張ります！」と決意を新たにしていた。そんななか、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で共演する5人から、寄せ書きの色紙がサプライズで贈られると、「マジで嬉しい!!」と多和田も思わぬプレゼントに大喜びだった。

　イベント終盤、一人ステージに残った多和田は「今日はありがとうございました。こんな形でファンイベントができると思ってなかったので本当に嬉しいです」と締めの挨拶。さらに「昔、歌は苦手意識があったけど、テニミュがきっかけで詩の持つ伝える力というものに気付きました」と話し、高1の頃の悩んでいた時期の想いとリンクしたということで、Dreamの『希望の光〜奇跡を信じて〜を歌唱。エンディングのスライドショーでは、生まれた頃からこれまでの多和田の写真とともに、スカウトされて上京するも、一度挫折を味わい、その後オーディションを受けてデビューを果たした当時の想いや、テニミュ時代のことなど、多和田がその時その時感じ、考えていた想いが映し出される。最後には、ファンへの感謝やこれからの決意表明の言葉が流れ、スライドショー終了とともに、会場は温かい拍手で包まれた。

　イベント終了後、囲み取材に応じた多和田は「楽しくて時間を忘れているような感覚だった」とイベントを振り返り、“未来の松坂桃李”と言われていることに対して「とても光栄で嬉しくもありますが、逆にいいプレッシャーにもなっているので、それに負けずに、松坂さんに出せない色、自分にしか出せないものをいろんな役を通して出していきたいと思います」とコメント。さらに、「お客さんの要望や期待に応える、一生懸命さNo.1俳優を目指して頑張ります！」と宣言した。