2012年3月に解散した、俳優の鎌苅健太・鈴木勝吾・細貝圭・米原幸佑・井出卓也の5人で結成されたバンド“ココア男。”が、15日に新宿BLAZEにて、一日限定復活ライブ『心愛祭 〜いまさらだけどココア男。の「。」っている？〜』を開催。復活を待ち望んでいたファンが全国から駆け付け、昼・夜の2公演で、延べ1600人が集結し、一日限りのスペシャルライブに集結。

　超満員のライブハウスは、開演前から熱気で溢れ、ステージにメンバーが登場すると、待ち望んでいた“ココア男。”の姿に、場内は一気にヒートアップ！ ボーカルの鎌苅が「盛り上がっていくぜー！」と叫び、彼らのラストシングル『軌跡 〜Time to go〜』からライブがスタート。メンバー同士、顔見合わせて歌い演奏する姿や、ファンと一緒に飛び跳ねたり、オープニングから3年のブランクをまったく感じさせないほど、メンバー＆ファン同士の息もぴったり。

　それぞれの自己紹介を経て、『Soldier』、『Rebirth』を披露し、会場をさらに盛り上げる。その後は、『居酒屋トーク』と題した秘蔵VTRコーナーに。居酒屋風のセットに登場したメンバーが、復活ライブのための“ココア男。会議”を行っているという設定で、デビュー当時から解散までの昔懐かしの映像や写真と次々と公開されていく。鎌苅と米原のキスシーンの過去映像が流れると、細貝が標的になり、何度も井出と生キスを披露することになったり、米原が恥ずかしいMCを再現させられたり、過去映像に合わせて、メンバーにムチャブリがどんどん襲いかかる。その後、ライブは楽器を置いてみんなで歌うコーナへ。『甘い罠、苦い嘘、、、』を全員で熱唱し、鎌苅と細貝による『Let me free 〜強引なほど、、、』、鈴木・米原・井出の『ラブ★メーカー』　と続き、さきほどまでのゆる〜いトークを払しょくするがごとく、全力で歌い踊るメンバーにファンもノリノリでダンス！

　続いてのソロコーナーでは、鎌苅はこの日のために練習したというボイスパーカッションを披露し会場を沸かせると、細貝は女性ダンサー2名を引き連れ、hideの名曲『ROCKET DIVE』のカバーを熱唱。ココア男。解散後もソロやユニット・ヨースケコースケとして音楽活動を続けてきた米原は、ヨースケコースケの『BRING THE BEAT』で、ファンとともにタオル回してさらに盛り上げる。また、鈴木勝吾はこの日のために作ったというバラード曲『桜花びら』をしっとりと歌い上げファンを魅了した。ソロコーナーラストを飾った井出は、真っ赤なキングチェアに座って堂々の登場。Takuya IDE名義のソロ曲『Lucky Day』を披露し、ファンと3年ぶりにココア男。として会えた喜びを表現。

　そしてライブはあっという間に後半戦に突入。井出の「後半戦いくぞーーー！」の雄叫びを合図に、鎌苅と井出のコンビで『Style』、『Anniversary』（1部は『さよならじゃなくて…』）を熱唱し、続いて『青い花』では鎌苅と鈴木が2人で向き合ってヘドバンするなど、メンバーもさらに大興奮！ 続く鎌苅と細貝による『Smily Dayz』では、ファンとともに左右に手を振って、会場が一体に。そんな温かい空間に鎌苅は「みなさん笑顔になれてますか？もっともっと笑顔になってね！」と笑顔を見せる。そして5人全員がステージに揃うと、井出と細貝のWラップが印象的な『ボニータ!!』で会場の温度はさらに上昇。

　細貝が「また5人でステージに立てる日が来るとは思ってもみなかった。3年経ってもファンの方が温かく見守ってくれて、1日だけでも集まれたことが嬉しい」と語ると、鈴木が「このライブのチケットの倍率がすごい確率だったというのを聞いて、中途半端なことはできないと思った。ファンの方がいてくれることに本当に感謝しています」と感謝を述べ、鎌苅も「ココア男。が大好きなので、すごく嬉しかったです。めちゃくちゃ楽しい1日をありがとう！」それぞれがファンへの感謝の気持ちを伝え、ラスト曲『ハリキリ女神』を熱唱。「もっともっといくぞー！」とファンを煽り、コールアンドレスポンスで会場は多いに盛り上がる。

　本編終了後も、すぐさま“ココア。コール”が会場全体に響きわたり、メンバーもライブTシャツに着替え、アンコールに突入。鎌苅が「愛してくれてありがとう」とファンに語り、メンバーそれぞれ、懐かしの自己紹介を全力で披露すると黄色い声援で会場が埋め尽くされた。また、一緒に楽曲をコラボしたことのあるmisonoが急遽、飛び入りでステージに登場し、1日限定復活を祝福するひと幕も。

　思わぬ超サプライズゲストにメンバーもファンも最高潮になったなか、アンコール1曲め『君にLOVE心愛』をファンと一緒に熱唱。鎌苅が「また出会える日を俺たちも楽しみにしています。またどこかで会いましょう！」と呼びかけ、最後の楽曲『青春応歌』へ。ファンと一緒に思いっきりジャンプしたり、メンバー同士、肩組んで歌ったり、ラスト1曲を存分に楽しんでいた。最後には、5人そろって手を繋ぎ、ファンに深々とお礼し、最後の最後までファンに手を振って「またいつかどこかで！バイバイ！！」と別れを惜む。ライブが終了した後も、どこからともなく「ココア。最高!!」「ココア。ありがとう！」「ココア。大好き!!」という大歓声が会場に響く。まさに、1日限定の復活ライブに相応しく、大歓声が鳴りやまないなか、ココア男。の“心愛祭”は幕を閉じた。