2015年夏に全国で公演する“2万人の鼓動 TOURSミュージカル「赤毛のアン」”の主人公アン・シャーリー役に、 第38回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞を受賞した女優、上白石萌音が起用されることが決定した。

　2011年開催の第7回『東宝シンデレラ』オーディションで審査員特別賞を受賞し芸能界入りを果たした上白石萌音。昨年公開された周防正行監督映画『舞妓はレディ』のオーディションでは、800人もの候補者の中から主役を射止め、同作の演技で第38回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得している。今年の公演のアン・シャーリー役には、 原作を意識した強いアンを演じて欲しいという狙いがあり、舞台や映画で見せた高い演技力に加え、まだ17歳と、瑞々しく若々しい魅力と前向きな可能性を秘めた上白石に白羽の矢が立った。

　抜擢を受けた上白石は「『赤毛のアン』は、私が小さい時から大好きなお話です。今回この舞台に出演させていただけることになって、とても嬉しく、夢のような気持ちです！　これまで数々の尊敬する先輩方が演じられたこの役を私が演じきることができるのか、という不安もありますが、自分の表現力に磨きをかけ、この作品やアン・シャーリーという女の子と向き合うことで、ミュージカルの楽しさや何気ない毎日の素晴らしさをお客様と一緒に味わえるような舞台にできたらいいなと思っています。今も昔も変わらずたくさんの人々に愛され続けている物語の中で、アンとして生きる幸せを噛み締めながら、精一杯演じようと思います」と意気込みを語った。

　なお“2万人の鼓動 TOURSミュージカル「赤毛のアン」”は、例年出演キャストの一般公募を行っている。2015年公演も、「ミニー・メイ」役、全国出演アンサンブル、各都市出演アンサンブルの第1弾共演者募集に引き続き、 第2弾募集として、上白石と一緒に全国公演の舞台に上がって共演するアンの親友「ダイアナ・バリー」役も、1日から募集が開始された。

　そして本作のプロデューサー・戸田幸比古はオーディションについて、「本年のTOURSミュージカル『赤毛のアン』は新たなステップを迎えます。17歳の正に等身大のアン・シャーリーと言っていい、上白石萌音さんをキャスティングすることが出来ました。これからの全国オーディションで、アンの親友ダイアナ役や、他のキャストを募集していきますが、ここでも上白石さんにマッチングした、魅力溢れるベストなキャスティングを繰り広げていきたいと思っています。客席の皆様には『赤毛のアン』の世界に入り込んで舞台をお楽しみいただけるよう、全スタッフ、キャストが一丸となって取り組んでいきます」と語っている。

　出演者オーディションの詳細は、公式サイトおよび、オーディション情報専門サイト『デビュー』に掲載中だ。