アイドルグループ・乙女新党が、ワンマンライブ『ビバ！乙女の大冒険っ！！』を2014年12月27日、渋谷TSUTAYA O-WESTで開催した。6人体制となって初めてのワンマンは、ソールドアウト超満員の大成功を収めた。

　乙女新党は、高橋優里花、田尻あやめ、相原まり、緒方真優、其原有沙、長谷川愛里による「ポジティブな"２軍”ほぼ中学生アイドルユニット」。デビュー時は、高橋、田尻と荒川ちか、葵わかなの4人組でスタートしたが、2014年7月に行われた3rdワンマンで荒川、葵が卒業。同じステージで4人の新メンバーが加入。今回が6人の乙女新党として初めてのワンマンライブとなる。

　ライブはデビュー曲の『もうそう★こうかんにっき』でスタート。振り付けやフォーメーションも6人仕様にリニューアルされ、さらにアイドルらしくパワーアップした印象だ。「新メンバーにとって初めてのワンマン。初めてを観れるのは今日しかないんですよ！」と、後輩が出来て少したくましくなった田尻のMCが、パンパンに膨れ上がったフロアをあおる。緊張していた新メンバーたちも、ファンの熱い声援にテンションあがり気味。大好きな先輩のほうを向いてしか話せなかった長谷川も「お客さんがあったかくて楽しめました」と言い、「あやめのことを見なくてもしゃべれるようになったぞー（笑）」とその成長（？）を認められていた。

　卒業ソング『サクラカウントダウン』を歌った後、スクリーンには、メンバーの卒業セレモニーに続く新メンバー初ステージ、メンバー間の心の壁を取り払った夏合宿、そして結束を固めたリリースイベント達成と、新メンバー加入から176日間の記録映像が次々と映し出される。そのストーリーとつながる形で、6人体制第1弾シングル『ビバ！乙女の大冒険っ！！』を聴かせ、さらに「ワンマンのために新曲も持ってきました」（高橋）と、「今までになかったような“ザ・乙女”な曲」（田尻）『とりことりことりこ』を初披露。恋する乙女心を歌った直球のポップチューンを歌い上げた。

　「アイドルが本当に好きで元気をもらっているから、今度は私が元気をあげたいと思って、一番初めに乙女新党に申し込みました」（緒方）、「乙女新党には他には無い人を引き付けるものがあって。２軍というのも自分に合ってると思いました」（其原）、「『お受験ロッケンロール』を聴いて、アイドルでもロックっぽいものをやるんだと思って。オーディションが進むうちに入りたい気持ちが強くなりました」（相原）、「田尻あやめちゃんのことが大好きで、事務所のスタッフさんにすごい頼み込んで応募しました」（長谷川）と、さまざまな想いで集まった新メンバー。一方、迎え入れる側の2人は、はじめは「どうなっちゃうんだろう？と思って毎日電話したよね」（高橋）と、気持ちの整理が付かず、葛藤もあったという。

　しかし、「ファンの皆さんも同じ気持ちなのに、6人を観に来てくださって、支えられていると感じました。6人で頑張って、リリースイベントのファイナルまで行くことができて、自分のなかで大切なグループになりました。4人で叶えようとした夢を、6人で叶えていきたいと思います。これもファンの皆さんのおかげです、感謝しかないです」（田尻）と、感謝とともに乙女新党の新章を宣言。ラストスパートとして、新メンバーがオーディションで踊り、現体制で初めて完成させた曲『2学期デビュー大作戦!!』をパフォーマンスすると、ファンの応援は一段と激しさを増し、熱狂の中『ときめき☆パラドックス』で本編は幕を閉じた。

　アンコールでは、「初期のころから大切にしていた、すっごい大好きな曲が、まさか6人バージョンになるとは！」（田尻）という、メンバーの個性が歌いこまれた自己紹介ソング『新・乙女新党のうた』を初お披露目。さらに興奮のまま初めてのダブルアンコールに突入。3月のツアー、そして7月のワンマン（大会場で調整中？）も発表され、リーダーの高橋は「皆が笑ってライブが出来るんなら、どんどん大きくなっていきたい。私は本当に武道館に行きたいのーっ！　皆さんついてきてくれますかーっ？」と絶叫。その言葉通り、この6人でなら、本当に夢である日本武道館まで駆け上がっていける、そんな勢いを感じさせてくれるライブだった。