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2014/11/13 16:51
映画『ソロモンの偽証』製作報告で主演の新人女優・藤野涼子お披露目! 父親役・佐々木蔵之介も「毎回教わりました」と絶賛
映画『ソロモンの偽証』の製作報告会見が12日、明治記念館で開催され、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら俳優陣と、監督を務めた成島出、原作者の宮部みゆきが登壇した。そして、主演をつとめる藤野涼子をはじめとする、1万人の応募者から選ばれた中学生キャストが初めて報道陣にお披露目された。
宮部みゆきの最高傑作と呼ばれている小説『ソロモンの偽証』の映画化にあたって、成島出監督をはじめとする『八日目の?』チームが再結集。そして1万人にも及ぶ候補者の中から長期間のオーディションによって中学生キャスト33人を選出した。主人公・藤野涼子を演じる新人女優は、役名そのままの「藤野涼子」としてデビューする。
初めて多数の取材陣に囲まれた藤野涼子は、緊張でこわばった表情ながら「(藤野涼子役に決まった)知らせを聞いたときは喜びというよりも緊張が先でした。演技の経験も少ないですし、大役を務められるのか不安でした。藤野涼子は人のことを良く考えて行動する役なので、現場でもそこを心がけて演じました」としっかりとした口調で答えた。
主要キャストの一人、神原和彦役を演じる板垣瑞生は「オーディション台本が面白かったので、“やった、続きができる!”」と喜んだといい、「監督からは、頭がよく意志が強い役なので、声を低く、姿勢を良くとアドバイスをいただいたので、気を付けて演じました」と語った。
主演女優が主人公の名前を芸名にデビューすることで『名付け親』になった原作者の宮部は「“作家にとって作品は子供のようなもの”とよく言われますが、ロケ現場に会いに行ったら、背が伸びてたり顔つきがしっかりしていたり、知らない間に私にはこんなに子供たちがいたんだって、“名前くらいで良いならどんどん使って!”という想いです。書き上げられて良かった、作家冥利につきるなと思います」とコメント。藤野は「自分の中でこ映画に出て、藤野涼子を演じた、この感情を忘れたくないと思い、名前をいただきました」と噛み締めるように語った。
藤野涼子の父親役を演じた佐々木蔵之介は、藤野について「全身全霊で、体当たりで何の小細工もせず、シナリオと真剣に向き合って現場で戦っている姿に衝撃を受けました。毎回くったくたになって教わりました。彼女のお父さんの役をいただいて、ありがとうございました。1万人の中から選ばれる理由がある。幸せな現場でした」と絶賛。
成島監督は中学生キャストの新鋭たちを演出するにあたって、「夕方来て『おはようございます!』と(業界っぽい)挨拶をするようにはならないでほしいという気持ちでした。上手に芝居しようとしなくていいから、真っ白になって痛々しいくらい純粋に演じてほしいと思い、この子たちと心中しようと決めました」と言い「素晴らしい原作に出会い長い時間かけて全身全霊を注ぎ込んだものが、フィルムに落とし込めていると思います。楽しみにしていてください」とアピールした。
映画『ソロモンの偽証』「前篇・事件」は3月7日、「後篇・裁判」は4月11日公開。
【ストーリー】
クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。
警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。
告発された容疑者はクラスメート。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、
新たな殺人計画、そして犠牲者がひとり、また一人。
もう大人たちに任せてはおけない。
隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷される―――。
(C)2015 「ソロモンの偽証」製作委員会
配給:松竹/公式HP: www.solomon-movie.jp