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2013/10/28 21:52
武田梨奈、ヌイグルマースーツを生披露「丸裸にされた気分」
大槻ケンヂ原作、中川翔子主演の映画『ヌイグルマーZ』(1月25日公開)が、高円寺フェス内のイベントとコラボしたトークイベントを開催し、出演女優の武田梨奈、高木古都、市道真央、監督の井口昇が登壇した。高円寺を舞台にした物語で、高円寺ロケも行われた映画だけに、杉並区のゆるキャラ「なみすけ」も応援に駆け付けるなか、武田演じるヌイグルマーのスーツが生でお披露目された。
大槻ケンヂが生み出した、切ないヒーローの心情を描く曲『戦え!ヌイグルマー』を、中川翔子を主演に迎えて映像化した作品『ヌイグルマーZ』。『ヱヴァンゲリオン』シリーズに参加する鶴巻和哉とコヤマシゲトがキャラクターデザインを手掛け、平成仮面ライダーシリーズのアクション監督・宮崎剛を迎え、『第一回ジャパンアクションアワード』主演女優賞を受賞した武田梨奈がヌイグルマーを演じる、本格的“ガーリーヒーロー”映画だ。
監督を務めたのは『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』『デッド寿司』などの異色作を送り出し、海外でも評価される奇才・井口昇。しかし、「モニターの前で観てらっしゃるとき本番にも関わらず笑っていて、現場がノホホンとしました」(高木)、「現場は女性が多いんですけど、全然違和感が無くて、ガールズトークしてる感じで(笑)。監督が一番女性らしいかなと思いました」(武田)、「身ぶり手ぶりが可愛いくて、見てて癒されました」(市道)と、女優陣からは「癒しキャラ」と目されているようだ。
今回登壇した3人は、井口映画らしい個性的なキャラを演じた。片腕にアタッチメントのマシンガンを装備したゴスロリファッションの「片腕ロリータ」を演じた高木。「超ワイルドな役で、『クソがあっ!』って、普段言えないようなお下品な台詞を100回ぐらい言ってもらって悪かったんですけど」とは井口の弁だが、高木自身は「悪役自体初めてで、“ウオーッ”とか“クソーッ”とか、いうセリフばっかりでしたけど、ストレス発散できました」と役を楽しんだ。リクエストに応えて、ステージから客席に向かって「クソがあッ、うおおーッ」とマシンガンを乱射する演技をすると、ノリのいい観客たちが撃たれる演技をしてみせた。
前作『デッド寿司』に主演した武田について「『デッド寿司』ではドジな女の子だったので、今回では2種類のカッコいい姿をやってもらいました。一つはこの映画唯一のイケメンなんですよ。女の子が惚れるカッコいい女の子を演出したいなと」という井口。武田は「昔から男顔って言われてたので、男顔で良かったなって(笑)。現場でも市道ちゃんがキャーキャー言ってくれて」とイケメン役もしっくりきているようだ。
もちろん武田が本領発揮したのはヌイグルマー役。ピンクのラバーのタイトなスーツで過激なアクションを披露している。「ぴったりしたスーツで、身体のラインが全て見えてしまうので、映画のなかで丸裸にされた気分でした(照)。宮崎さんには新しいアクションをつけてもらった感じがしました。今までは実践的な空手などカッコいいアクションだったんですけど、今回は美しいアクションをして欲しいって言われたので」(武田)。
市道は、「ヒロイン中のヒロインで、性格がちょっとキツイ、ツンデレな子」という女の子らしい役柄だが、井口監督は「普段の市道さんもホントに女の子っぽいというか、好きなアニメのキャラクターのお誕生会を家で一人でやっちゃうような子なんです」とそのオタクな本性をバラす。市道も「かぶるときは月に3〜4人いっちゃうので、そういうときは考えてケーキじゃなくてゼリーにしたり、カロリーの低いものにしたり…」と当然のようにオタクぶりを披露していた。
トークに続いては、初公開の高円寺ロケ撮影のメイキング映像を生オーディオコメンタリー付きで上映。さらに杉並区のゆるキャラ「なみすけ」も登場し「これからも高円寺の平和を守って、ヌイグルマーZとともに闘ってください」と監督に花束を贈呈した。そうしているうちに監督の「何か生臭い臭いがしませんか?」という言葉をきっかけに、ゾンビが場内に登場、出演者たちに襲いかからんとするときに、ヌイグルマーに変身した武田が登場。切れ味するどいハイキックでゾンビを撃退すると、客席からは大きな拍手が起こった。
ヌイグルマースーツの生披露で大盛況のうちに終わったトークイベント。今後公開に向けて、新たな発表が続いて行くとのことなので楽しみだ。映画『ヌイグルマーZ』は1月25日全国ロードショー。