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2013/10/24 21:31
ヒョミンに説教されるシーンはリアル! 映画『ジンクス!!!』東京国際映画祭トークショー
切ない恋と国境を越えた友情を描く映画『ジンクス!!!』が「第26回東京国際映画祭」特別招待作品に選ばれ、TOHOシネマズ六本木にて上映&トークイベントが開催。出演する山崎賢人と熊澤尚人監督が登壇した。
日本と韓国の恋愛文化の違いをコミカルに描いた『ジンクス!!!』。韓国から日本に短期留学してきたジホは、留学先の寮で地味な大学生活を送る楓と出会う。ジホは楓が同じ大学に通う雄介に好意を寄せいていることを知り、韓国式の恋のジンクスで応援しようと奮闘。強引なジホは雄介まで巻き込み物語は意外な展開へと進んでいく、青春映画の名手・熊澤監督が日韓のフレッシュなキャストと共に世に送り出す完全オリジナルストーリーだ。
強引でおせっかいな留学生ジホ役には、K-POPガールズグループ“T-ARA”として活動し、女優としても人気の高い“ヒョミン”が演じる。恋に不器用な女のコ・楓を清水くるみ、恋にオクテな大学生を山崎賢人が演じるなど、若手注目俳優が顔を揃えることとなった。
トークショーが行われたこの日は、外は大雨の寒い中の開催。「足元の悪いところ……」と始まったイベントだったが、国際映画祭とあって、英語通訳も間に入る普段はない進行に山崎も監督も慣れない様子。司会者の問いかけに返答すると同時に英語通訳とかぶり「あ!」とした表情に会場からは笑いが溢れていた。
ヒョミンについて「現場でも明るくてとてもいい人」と率直な言葉で語った山崎は「言葉の壁はありましたけど、やっぱり大事なのは気持ちだと思いました。本編で雄介がジホに(韓国語で)説教されるシーンがあるんですが、自分も韓国語がわからないので、そこはホントにリアルなリアクションでした。それでも、ヒョミンさん演じるジホの熱がリアルに伝わって。そういうシーンが何個かあって、そういう面も面白くて楽しかったです」と撮影を振り返った。
そんなヒョミンを今回の映画に採用した理由について監督は「ヒョミンさんは本当に説得力のあるお芝居をするんです。撮影時も実はものすごくT-ARAの仕事が忙しくて、日本語も決して話せるわけでもなかったのに、撮影用にとても努力をして日本語を覚えて、すごく大変だったと思うんです。努力家の女のコですね。会っていろいろ話をしたときから、彼女であれば安心して任せられるなって思っていたんです。3週間ほどのタイトな撮影スケジュールの中で、現場でも僕のむちゃぶりに応えてくれて、よく頑張ってくれたと思っています」とその想いを語った。
さらに山崎に対しても「今回の雄介という役はたぶんすごく難しかったと思うんですよ。繊細な部分だったりグレーな部分とか些細な芝居をすごく要求しました。そういう部分がないとどうしても雄介の気持ちの揺れが表現できなかったので。山崎くんであれば“繊細なセンシティブなお芝居ができる”って会ったときに確信した」と絶対の信頼。
清水については「普通っぽいお芝居をすごーく説得力ある形でやるタイプの女のコで、そこがすごく好きで、唯一無二の存在なんです。くるみちゃんの役は、本人とは性格がすごく違っていて、自分の中にない性格の部分を演じるので、すごく大変だったと思うんですけど、それでも僕の期待に応えてくれて、いい形で作品になったので良かったと思います」とキャスティングに間違いなし!
そんな映画『ジンクス!!!』はすでに韓国はじめ、海外での上映も決定。これに対し山崎は「嬉しいです。まだ実感がわいてないんですけど。自分のこともそうですが、この映画が海外の人たちにどう感じてもらえるのがすごい気になります。これからも海外でも仕事できたりしたらいいなと思ってます」と将来の期待に胸を膨らませた。
最後山崎は「この映画をみて恋愛がしたくなったり、好きな人にちゃんと気持ちを伝えることの大切さを感じてもらえたら嬉しいです。映画は11/16公開なので、これからまた一ヵ月後くらいに、また足を運んでもらえたら嬉しいです。周りに恋に悩んでる人がいたら、応援になると思うし。映画の中には有名な恋愛映画の名シーンと韓国式の恋愛術が入っていて、普段の恋愛の中にも取り入れてみたら面白いんじゃないかなと」とコメント。
これを受けた監督も「もし今日観て、気に入っていただけたらぜひ二回目も観てください。今山崎くんも言いましたが、自分の友人で恋に悩んでいたり、最近恋してないなというお友達がいたら、そういう友人にもすすめていただけたら嬉しいです」と語りPRをした。映画『ジンクス!!!』は、11月16日より全国ロードショー。