タレントの川平慈英、V6の長野 博、SOPHIAのボーカル・松岡 充、俳優の鈴木綜馬が出演するミュージカル『Forever Plaid』が東京グローブ座で初日を迎え、その前の囲み取材に4人そろって出席した。

　『Forever Plaid』は、オフ・ブロードウェイ・コメディミュージカルで1990年の初演以来、アメリカ各地で上演され続けている人気作品。高校の同級生で、夢に燃えた若い4人のサウンドグループ「Forever Plaid」は、最初のビッグショーの会場へ向かう途中に、不運にも交通事故に遭い、全員が死んでしまう。そんな彼らが一晩だけ、夢と消えた自分たちのショーを実現するために、奇跡的に地上へ舞い戻ることに。抜群に美しいハーモニーと楽しくてやんちゃな会話、ちょっぴり可笑しい振付と4人の音楽への情熱が描かれた心温まる一作。

　そんな奇跡のサウンドグループ「Forever Plaid」を演じるのが、川平、長野、松岡、鈴木の4人となる。本作の軸となる4人の絶妙なハーモニー。その稽古について聞いてみると「大変でしたね〜！（鈴木）」「通し稽古に入ると普通なら食事とかいくじゃないですか。でも今回はそれどころじゃなくて、みんな直帰でした（長野）」「あんまり喉使いたくなくて、明日に温存しておきたいんですよ（川平）」と劇中ではメドレーも含め30曲を超える曲数を歌うだけに、稽古は“大変”の一言に尽きた。

　さらに松岡は「ずっとバンドのボーカリストとしてやってきているので、コーラス側に回ったことはなかったので、もうホントにすごい大変でした。皆さんにすごい迷惑をかけながら」と語り、それを見ていたメンバーも「血のにじむようなね（川平）」「ましてや充くんは一番難しいところを担ってくれているので、さぞそれはね（鈴木）」と本業がボーカリストだけに、担わなくてはいけない部分とプレッシャーがあったよう。それだけに松岡は「夢にまでみましたね。鮮明に！」と語り、川平からは「稽古3時間くらい前にきて通してましたもん、毎日！ 充くんが一番早く来てる」と努力する姿に脱帽。

　それでも今回の舞台について「やりながら笑ってますもんねときどき（鈴木）」「楽しい！（長野）」と大変さ以上に楽しさも。「稽古は大変でしたけど、舞台に立つとすごく楽しくて。どこまでがお芝居でどこまでリアルなのか客席にいてもわからないくらい。リアルなそのままなので、面白いと思います。ミュージカルであり、舞台であり、ライブですね」と楽しい笑顔をのぞかせた。

　苦労したハーモニーの出来栄えも上々のようで、「ここまでやったからにはね、この4人でデビューしたいなと（松岡）」「スピンオフを考えていますから。この4人でデビュー！（川平）」と希望を語り、グループ名は「それはもう『Forever Plaid』でしょ！」と全員声を揃えた。

　ちなみに、今回のストーリにかけて「もし一日限定で思いのままになる日が与えられたら？」という質問には、「一日もらえるなら、この4人でキャンピングカーで旅したいですね（川平）」「美味しいもの食べまくります！体も気にしないでいいんですもんね（長野）」「僕は、ライブがしたいです。SOPHIAのライブを（松岡）」と夢を語ると、最後鈴木は「僕は、慈英のキャンピングカーにみんなで乗って、美味しいものを食べながら、充くんのライブを観たい」ときれいにまとめ、全員で『イエーーイ』とハイタッチ。

　仲の良さも抜群の4人。彼らによるハーモニーに期待が高まっているのは、メンバーも同じようで川平は「見どころは、この4人のアンサンブル力。絆力というか。あとやっぱり超絶ハーモニー」と自分たちでさらに観客へのハードルを高めた。さらに「お客さんと一緒に会場全体がグーっと高揚するような場面が多々あるので、そこを楽しんでいただきたいですね」と開演前の興奮を隠しきれないようだった。

　会見後はフォトコールとして、舞台の一場面をマスコミ用に公開。劇中から『The Coins In The Fountai 3枚のコイン』、『Crazy ‘Bout Ya Baby　君に夢中』、『The Cater Drill／She Loves You　ケータリング・ドリル／シー・ラブズ・ユー』の3曲を、素晴らしいハーモニーで奏でた。

　ミュージカル『Forever Plaid』は、10月10日まで東京グローブ座にて上演。また、10月12日からは神奈川、北海道、新潟、仙台、宮崎、福岡、大阪、名古屋、東京、埼玉、茨城と全国で上演を予定している。詳しくは公式ホームページ（http://www.forever-plaid.com/）まで。