芸能界唯一無二の男装ユニット“風男塾”が、22日に東京ドームシティー・ラクーアガーデンステージにて、新曲『男装レボリューション』の発売記念イベント開催。同イベントの第三部では、メンバーの流原蓮次の卒業式が行われ、全国から集まった約6000人のファンが流原の卒業を見送った。

　流原は、風男塾メンバー屈指の男前キャラとして『蓮さま』の愛称で親しまれ、関西弁での独特なトークとオリジナリティに溢れるキャラクターが人気を博し、グループ内でも唯一無二の存在を示していた。マンガから、ボクシング、心理学、哲学など、様々な分野をストイックに突き詰める思想家としての一面も。

　今夏に行われた全国ツアー『風男塾乱舞TOUR2013〜全国12ヶ所 壱ダースの刻〜』福岡公演後に、甲状腺疾患が原因による体調不良にてツアーを急遽離脱。ファイナルの渋谷公会堂アンコールにてファンに元気な姿を見せるも、ドクターストップによるライブパフォーマンスの制限等もあり、「中途半端な気持ちで活動を続けるのであれば、メンバーの一員としての存在意義が無くなる」という、彼の意思を尊重する形で卒業が決定していた。

　卒業イベントの冒頭、プロデューサーのはなわが、「急なお知らせとなってしまったことをお詫び申し上げます。当初、実は10月に蓮次の卒業ライブを開催する予定でしたが、本人ともじっくり話し合った結果、『以降、体調が悪化する可能性もあり、みなさんに最後の挨拶もできないで終わるのは辛い』との意思を受け、急遽なるべく多くのファンに会うことができるラクーアにて卒業イベントをさせて頂く運びとなりました」とファンに陳謝し、卒業に際しての経緯を説明。

　はなわより卒業証書、メンバーより花束が手渡されると、流原には大勢のファンから暖かい拍手が贈られ、会場は彼のイメージカラーでもある、オレンジ色のサイリウム一色に。各メンバーから流原に向けた送辞では、思わず感極まって涙するメンバーも。同じ関西出身となる後輩、雪村涼真は「『てちてち』とか作ってくれたのも蓮君だったし、蓮君がいなければ今日の僕はいませんでした。蓮くんが抜けて正直不安やけど、オレが風男塾のお笑い担当を引き継いでいくから見ていてください！」と満面の笑みで、旅立つ流原を送り出した。

　流原はいつものように『今夜も？』（流原）、『イケメンの無駄づか〜い』（風王＝風男塾のファン）、「流原蓮次です」（流原）、『蓮様、蓮様〜!!』（風王）とお決まりのコールアンドレスポンスでファンと盛り上がり、「正直、しんみりするのが好きじゃないので、みんないつも通りに振る舞いましょうか！」と笑顔で挨拶。「今日は500％泣かないと思ってたんですが、うっすら涙が…」と感極まりつつも「卒業式、今までちゃんと出たことなくて、今回が初めてなんです。本当に嬉しいです」と語った。そして「今まで本当にありがとうございました。団体行動できない僕が5年間もやってこれたのは、メンバーやスタッフ、風王（ファン）のみなさんのおかげです。自分の人生を決めるのは自分自身でしかありません。みなさんも、どんなことがあっても、自分の人生頑張ってください」と、彼らしい挨拶で締め、最後まで明るく気丈に振る舞った。

　最後に、流原がずっと目標にしていたというアーティスト・尾崎豊の『卒業』を熱唱。さらに、風男塾メンバー全員で、大好きな曲という『無敵！夏休み』をファンとともに大合唱。「ずっと忘れんなよ！」という言葉を残して爽やかにステージを去り、風男塾に分かれを告げた。イベント終了後も、CDを購入したファンへの感謝をこめて、撮影会や握手会などが行われ、流原は最後の最後まで、笑顔でファンひとりひとりに感謝を伝えていた。

　流原にとってのラストシングル『男装レボリューション』は現在発売中。同新曲の風ベントサーキットは、9月28日（土）に大阪、9月29日に兵庫で開催される。また、11月9日、10日に東京キネマ倶楽部にて、女子限定ライブ『風執事の文化祭』を開催。

　なお、現在発売中の『デ☆ビュー』11月号には、風男塾の同新曲のインタビューを掲載中。