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2013/08/19 21:01
脱出したことは「イカそうめんを食べ過ぎないこと!?」エビ中・鈴木裕乃の初主演映画が初日舞台挨拶
“キレのないダンスと不安定な歌唱力”をキャッチフレーズに活動する9人組みアイドルグループ・私立恵比寿中学の鈴木裕乃の初主演作品となった映画『ジョーカーゲーム 〜脱出〜エスケープ』が公開初日を迎え、ヒューマントラストシネマ渋谷で初日舞台挨拶が行われた。ステージには鈴木裕乃のほか、同じく私立恵比寿中学の松野莉奈、bump.yの宮武美桜、監督の芦塚慎太郎らが登壇。
映画は、昨年12月に公開されたAKB48の北原里英主演映画『ジョーカーゲーム』の続編を描く。日本政府が学力低下に歯止めをかける『義務教育延長法』の下、人間力を高めるゲームの実験台にされ、負ければ死が待ち受ける不条理なゲームに参加させられた高校生たちの姿を描くサバイバルサスペンス。前作で明らかになっていなかった「矯正施設」が舞台となる本作。
主演は、今回が映画初主演となる私立恵比寿中学(=エビ中)の鈴木裕乃。エビ中は2009年にももいろクローバーの妹分として結成され、今年発売された3rdシングル『梅』が、オリコンデイリ―ランキングで1位を獲得するなど快進撃を遂げる、人気爆発中のアイドルグループ。本作には鈴木に加え、同グループの松野のほかガールズユニット“bump.y”メンバーで女優としても活躍する宮武美桜、前作に引き続き出演する吉田まどか、本作が映画初出演となる愛名ミラ、佐藤優津季、京佳(夢みるアドレセンス)などフレッシュキャストが揃えられた。
劇場満席の中、お客さんから大きな拍手で迎えられてステージに立った鈴木は「お越しいただきありがとうございます! たくさんの人に観ていただいて嬉しいです」と笑顔を浮かべて挨拶。“主演”という重大任務について、「仮台本をもらったらときに、紙がもう一枚入っていて。そこに『アナタは座長なので、アナタにこの現場の雰囲気がかかっています』と書かれていて、すごくプレッシャーがありました」と本音を告白。不安の中始めった撮影だが、現場は「私が引っ張るっていくというよりは、みんなでわちゃわちゃふざけ合うって感じでした(鈴木)」、「裕乃がいてすごい心強かったし、みんなともすごい仲良くなれてガールズトークを空き時間にしたりすごい楽しい現場でした。うふふふ(松野)」と楽しく挑むことができたようだ。
ただ、楽しい現場だけにこんな苦労も。宮武の演じる今回の役は「今回はホントに笑顔がないような、友達なんていらないっていう考えを持つ女のコなので、空き時間にみんなでトークで盛り上がっちゃってるので、その後の撮影で『これから切り替えなきゃ』っていうのがみんなの顔見ると笑っちゃうので、難しかったです」と。さらに佐藤からも「映ってないところで、誰かが面白い顔して、笑わせたりしてくるので、耐えるのがすごい大変でした」と意外な大変さを語り観客を楽しませた。
今回、報道陣が入った初日舞台挨拶は上映二回目の回。一回目にも挨拶を行っていたそうで、監督からは「舞台挨拶が2回目の人のために、これに出る前に彼女たちに『同じことしゃべるなよ』って言ったのに、同じことをしゃべっちゃって。僕の言うこと聞いてくれなかった」と公開でお叱り。さらに、「サブタイトルにかけて脱出したいこと」ついての質問では、あらかじめ監督から「同じこと言わないようにね」と一言。
これには全員が話始める前に「どうしよう・・・」と考えこむ姿が見られた。トップバッターの鈴木はというと、隣の松野と何やらヒソヒソ。松野から「打ち合わせしたやつで。そうそれそれ」など漏れ聞こえつつ……。「じゃあ2回目の方たちのために、変えます! お菓子を食べ過ぎる!です。お兄ちゃんとお父さんがお祖母ちゃん家に行って、お菓子を持って帰ってきてくれて、いかそうめんとか。宿題しながら片手はシャーペン持って、片手はイカを持ってるっていう。太らないように頑張ります」と鈴木が言い終えたところで会場は秒妙な空気に。「え?宿題の方がよかったかな?」と不安な顔を見せていた。
ところが、お叱りをした張本人の監督は「最近毎晩、『世界陸上』を観てるんですけど、観ている生活から脱出したいです」と。すると「え??あれ??(鈴木)」「それどっかで聞いたような(松野)」「確か30分前にも(京佳)」という声が。そんな反論にも負けず監督は「一回目と同じこと言いました」としれっとした顔。キャストからはブーイングが起こったが、会場は大爆笑となった。
映画『ジョーカーゲーム 〜脱出〜エスケープ』はヒューマントラストシネマ渋谷他にて、全国ロードショー。また、8月21日には大ヒット御礼舞台挨拶に鈴木裕乃、松野莉奈、芦塚監督が登場予定。8月24日には、宮武美桜、高月彩良、芦塚監督による特別上映&トークショーが開催される(どちらもヒューマントラストシネマ渋谷にて)。