TBS「ニュースバード」槙 あやなキャスターインタビュー「 “東京1年生”キャスター奮闘記」 | ニュース | Deview-デビュー

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2013/07/03 18:52

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TBS「ニュースバード」槙 あやなキャスターインタビュー「 “東京1年生”キャスター奮闘記」

TBS「ニュースバード」に出演中の、槙 あやな キャスター(24)。
TBS「ニュースバード」に出演中の、槙 あやな キャスター(24)。

 TBSのCS放送で24時間ニュース専門チャンネル「ニュースバード」に、この4月からレギュラー出演している、槙(まき) あやなキャスター。ストレートニュースを中心に、報道番組などを担当している。24歳にして初めて上京した彼女が、東京1年生キャスターとしての奮闘の日々と、上京するきっかけとなったオーディション体験談を語った。オーディションでは、以前は、自分のセールスポイントをひたすらアピールしていたが、ほんの少し考え方を変えたことで、東京でのキャスター・デビューのチャンスをつかんだという。

 幼い頃からアナウンサーを志していたという槙キャスター。大学卒業後は、NHK長崎放送局のキャスターとして活躍していた。また学生時代には「ミスインターナショナル日本代表候補」にも選ばれている。

長崎時代には「ニュース、情報番組を担当していて、その日の地元のニュースをお伝えしていました。長崎では『幼稚園でプール開きがありました』など、わりと平和なニュースが多かったです」。
 長崎放送局には2年間勤務、昨年、現・所属事務所のキャスター募集を受けたことをきっかけに、この春上京した。
「アナウンサーの仕事がを始めてから、いずれは全国規模で活動したいなという気持ちがありました。政治、社会などのニュースを取り扱ったり、世界で起こっている出来事に飛び込んでいきたいなと。東京に出るなら今だ!と一念発起し、応募しました」

 生まれてから24年間九州に在住で、上京するのは今回が初めて。彼女にとって、思い切った選択だった。
「まだキャスター2年目でしたし、迷いや不安ももちろんありましたが、動いてみないことには始まらない。たとえ失敗しても、動かないで後悔したくない、自分の可能性を試してみたい、という思いで応募しました」

 そして4月から『ニュースバード』キャスターとしてデビュー。
「長崎にいた頃と比べて、お伝えしているニュースの規模が大きくなって、最初はとまどいがありました」。また「勉強しなければならないことも増えました」と話す。
「『ニュースの視点』という番組では、たとえば“アベノミクス”や“シリア情勢”といった一つのニュースや出来事を掘り下げて紹介していくのですが、テーマは、直前にネタを渡されることも多いです」

 限られた時間の中でできる限り情報、知識を取り入れていくも、やはり限界はある。だから現状の知識なかで、どう番組を回していくかも大事で、「そこがキャスターの力量ですね。でも、まだまだダメだと思い知らされました。解説者の方とのトークが上手く流れていないと思えることも多くて…。ニュースに目の肥えた視聴者の方が多いですので『深く突っ込んでいない』と思われないように、頑張らなければと思います」

 現在は試行錯誤しながら、日々勉強中。「広くいろんなことを知っておく必要があるので、日々のニュースの流れに敏感にアンテナ貼って過ごすことが大事なんだなと実感しています。アベノミクスだったら、第3弾の施策が出てきたら、それまでの流れを理解しているとすぐに把握して説明できたり、社会事件で、前の似たような事件の知識があると、関連づけて考えられたり、そういうことを気にしながら、最近は情報収集できるようになってきました。
 以前より、新聞を読んでいても『あ、そういう展開になったんだ』と実感を持って接することができるようになりました。自分が伝える内容の一つでもあるので。それを視聴者の方にも身近に感じてもらえるように伝えるにはどうすればいいのかなと考えるようになりました」

 ニュースバードのキャスターになって3ヶ月。「今のところは反省点のほうが多いかもしれません」という槙キャスター。「10分間のニュース枠を、自分のなかで完璧にできたなど、ちっちゃな達成感はあるんですけど…。
『ニュースの視点』で『自分の意見が言えていたところがよかったよ』と言ってもらえたり、自分では反省点だと思っても、観ててくれる人はポジティブにとらえてくれることもあって、そういう時はうれしいですし、いいリアクションがあるとやりがいを感じます」

 さて、その槙キャスターを輩出したキャスター・オーディションが現在開催中。自身がオーディションを受けた時は「今の自分の考えや不安なども、つつみかくさずお話ししました」と振り返る。
「これからやってみたいこと、悩んでいることなど…。東京がどういう場所で、どう仕事をしたらいいのか、教えてくださいというスタンスで。オーディションというより、人生相談をしてもらった感じでした(笑)。
 ニュースの原稿読みや自己PRもあり、すごく緊張したのですが、徐々に私の悩み相談みたいになって、そこから肩の力が抜けて、ほんとの私を出せたのかなと思いました」

 新卒のアナウンサー試験の時は「カッコつけすぎて失敗続きでした」と、思うような結果を出せなかった。「『アナウンサーたる者、こうじゃないといけない』という思い込みが強く、自分を出すというより、アナウンサーになったつもりで接していたのが失敗でした。
 今回も最初は「『私はこういうところが持ち味で、それを生かして、こいうことがしたくて…』ということを頑固に押し出そうとしていました。すると面接官の方から『ちょっと、そこから外れてみたら』『人の言うことを聞いてみるのもいいかもよ』と言っていただいて、気持ちが切り替わった気がしました」

 自分が何をやりたいか、というよりも、人から見て、何に向いているかという意見も取り入れることも重要ということを教えられた。それで面接の場で、今の自分の悩みや不安も含めて、考えていることを隠さずに話したという。
「またエントリーシートに『月収はどれくれくらい希望するか』という欄があって、東京で生活するならこれくらいは…というのを正直に書きました。そうしたら面接官に『素直な人だ』と笑われました。そして『それだけの価値が君にはあるのか?』と問われ、『あります!』と言ったらまた笑われてしまいました。『なかなか自分で価値があるとは言えない』と。人によっては何を書いてるんだと思われることも、素直だなと思ってくださる場合もあって、自分のことをどう感じるのは、相手次第だなと。『こう思われるのでは…』というのではなく、何でも正直に話すのがいいと思いました。

「オーディションで自分の持ち味を引き出してもらえたと思います」と話す槙キャスター。自分の“武器”を情熱をもって伝えることももちろん大切だが、それだけでなく、今考えていることをありのままにさらけ出したことが功を奏したようだ。

 槙キャスターを輩出した、キャスト・プラス「ニュースキャスター」募集は、10日まで応募を受付中。詳細はwebデ☆ビューに掲載している。

槙あやな プロフィール
まき・あやな●1988年7月15日生まれ、佐賀県出身。福岡女子大学 文学部卒業。2010年『ミスインターナショナル&ミスワールド』日本代表候補。2011年4月からNHK長崎放送局キャスター、今年4月より現職。趣味はミュージカル鑑賞、マラソンほか。

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