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2013/04/03 16:31
サクラの季節に輝く2ndシングル発売、田崎あさひインタビュー
音楽オーディション『第2回FOREST AWARD NEW FACEオーディション』でグランプリに輝いたことをきっかけにデビューした新人歌手・田崎あさひ(17)が、3日、インディーズ2ndシングル『サクラ時計/雨夜の月』をリリース。この新曲への思い、また3月に出演したライブイベントで成長できたことについて語った。
1月『手紙/Rolling Days』でインディーズデビューした田崎。先月スタートした田中れいな率いるバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」のツアーでは、オープニングアクトに出演。その、みずみずしい歌声、そして清楚なたたずまいとダイナミックなパフォーマンスとのギャップで観客を魅了した。
今回の新曲の一曲目『サクラ時計』は、卒業のシーンを描いた甘酸っぱい歌詞と、ハートウォームなサウンド、そして田崎の伸びやかなボーカルが胸にしみるナンバーだ。田崎は「歌詞が、地元・長崎での学校生活のことなど私の経験と重ね合わせられるところが多くて、『こういうこともあったな…』と思い出しながら歌っています」と話す。「授業中のことなどを振り返りながら『楽しかったな』とか…」
一方、2曲目に収録の『雨夜の月』はスケール感のあるラブソング。「歌詞も曲調も和風な感じで、思いを寄せていた人への恋心を歌っています。壮大な感じの曲で聴いていてもドキドキするし、歌いながらもワクワクします」
ただ『サクラ時計』とは対象的に、自分の中にない世界観を表現するということで壁にぶつかったという。
「難しくて、どうすればいいかわからなかったので、ボーカルの先生に相談すると『歌詞を無理に理解しようとするのでなく、これまでのつらかったこと、悔しかったことを思い出して、それに重ねて歌うと表現できるよ』とアドバイスしていただきました。実際に歌ってみて、こんなふうに違いが出るんだと実感できました」
最近は歌うにあたって、より歌詞を伝えることへの意識が高まったという。「今思えば、オーディションを受けていた頃は、歌詞の世界観を表現しようとか、あまり考えていなかったかもしれません。最近音楽って奥が深いなと実感しています」
3月には、ライブイベント『ミュージックフェスタVol.0 presented by SATOYAMA movement in YOKOHAMA』や『Hello!Project 春の大感謝祭 ひな祭りフェスティバル2013』に出演、各公演で『サクラ時計』と『Rolling Days』の2曲を披露し、認知を広めることとなった。
『ミュージックフェスタVol.0』では、レコード会社の先輩・中島卓偉らとともに生バンドをバックに歌った。「生のバンドのなかで演奏させてもらって、音楽が生きている感じで、爽快感でいっぱいでした」と話す田崎は、生バンドと演奏するのは、これが、はじめての経験。
「一人で演奏する時に音源と合わせるのと比べると、より音楽を楽しめる感じで…。お客さんが自分が歌ってる歌で喜んでくれるのも嬉しかったです」
公演中は、自身のステージ以外にも、競演アーティストのバックコーラスもつとめた。
「とても楽しかったんですがプレッシャーもあったんです。みなさんの歌にきちんとハモれるかなと。でも周りの先輩方が『気楽な感じでいいよ』とリハーサルの時から言ってくださったので、本当に楽しんでできました」
今回のステージを通して先輩アーティストたちとの交流も。「特に一緒にコーラスをさせていただいたアルマカミニイトさんやRYOTAさんは、優しいお兄さんみたいな感じでした。
コーラスの練習の時、指を鳴らす部分があって、私だけできなかったんですよ。そしたら『できる人とできない人がいるし、音も、鳴る場所も一人づつ違うんだよ』って話してくださって…。本番の2日前、朝、歯磨きをしてる時に、なんとなくやろうとしたら、できたんですよ!アドバイスを参考に、違う指でやってみようと試みたら『あ、できた!』って。それで本番でできるようになって、みなさんに褒めてほめていただけて、すごく嬉しかったです!」
一方、ハロプロの『ひな祭りフェスティバル』では、2曲をメドレー形式で披露。「自分の曲でメドレーをできるとは思ってなかったので、嬉しかったです。また大きな会場で大勢のみなさんの前で歌わせてもらえたのがとにかく嬉しくて…」
バックステージではハロプロメンバーとの交流もあったが、特に「光井愛佳さんは一緒に行動してもらって、わからないことがあったら教えてくださったり、とてもお世話になりました」
両公演とも、ステージでの田崎は、本当に楽しそうな表情で歌ったり、演奏する姿が印象的だった。
「いつも出る直前まですごく緊張しています。でもステージに上がって、歌い始めると気持ちよくなるんです。特に『Rolling Days』は、歌っていて気持ちが昂まりすぎて、歌がシャープ気味になってしまって、自分でも気づいてたんですけど、なかなか気持ちを抑えられなくて…」と微笑む。
目下の課題としては「歌のほうは、ボーカルの先生に『1曲1曲を全力で歌いすぎて、喉を使い切ってしまいがち。のちのち喉がもたないよ』と言われたので、自分が、ここまでなら大丈夫というところを知って歌うことが課題です。盛り上がってくると、喉で歌ってしまいがちなので、歌いながら冷静な頭も持っていたいです。
ピアノのほうは、今回は指の柔軟性を求められる2曲だったので、自分の指の柔軟性にもっと磨きをかけたいと思いました」
昨年3月末にオーディションでグランプリを受賞し、ちょうど1年。「あっという間の1年でした。いろんなことがありすぎて、頭の整理がついてないですけど…」と笑う田崎。当面の目標として「自分のコンサートをできるといいな! それに向けて歌の方もピアノの方も頑張っていきたいと思います」と力強く語った。
田崎あさひのインディーズ2ndシングル『サクラ時計/雨夜の月』はアップフロントワークスより発売中。
なお、田崎は、7日(日)、東京・タワーレコード渋谷店3階イベントスペースでミニライブと握手会イベントを開催する。また13日(日)に秋葉原、29日(月・祝)に新宿でイベントを行う。
●田崎あさひプロフィール
1995年11月20日生まれ、
長崎県出身。O型。身長158cm。
※文中、「田崎」の「崎」の字は、右側が「立」に「可」。