レコード会社「アップフロントワークス」所属のアーティストたちが集結したライブイベント『ミュージックフェスタVol.0 presented by SATOYAMA movement in YOKOHAMA』が2日、神奈川・横浜BLITZで行われた。モーニング娘。を5月に卒業する田中れいなが結成した新バンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」も、この日ステージを初披露。また、つんく♂はじめ、シャ乱Qメンバーが集結、『ズルい女』を熱唱するなど、大いに盛り上がった。

　中島卓偉がバンドマスターをつとめ、アルマカミニイト、松原健之らが熱いライブを繰り広げたこの日のステージ。後半、場内がブルーのサイリウム(田中のモーニング娘。としてのイメージカラー)に覆われ始めた中、現れたLoVendoЯ(ラベンダー)。昨年6月、田中れいながバンド活動をスタートすることを発表、以来、メンバーオーディション開催、メンバー発表、田中のコメントなどを通し、徐々にその姿が見え始めたが、サウンド面はまだまったく未知であった。

　そんなファンの期待感があふれる中、田中の「はじめまして、LoVendoЯです！」の第一声でステージに登場。最初の曲は『眠れない夜』。ロックにアレンジされた、泉谷しげるのヒット曲を熱くパフォーマンスした。

　田中はじめメンバーたちはやはり顔に緊張感を浮かべている。「今日の出来次第で、今後が決まる。(これから始まる)ライブツアーでお客さんが観に来てくれるかどうか」と田中。続いて『落陽』(吉田拓郎カバー)、『たどりつたらいつも雨ふり』(ザ・モップスカバー)など、同じく70年代のフォーク&ポップスの名曲をカバーした。

　スタートしたばかりでこれから決めることがまだあるLoVendoЯ。MCでは、イメージカラーや、バンド名の呼び方のイントネーションなどについてメンバー同士やファンとで盛り上がった。「イメージカラーについて、LoVendoЯやって、紫とは限らん。紫は生田(衣梨奈)みたいでイヤ」などと田中が話し、笑いを誘った(実は生田のイメージカラーは現在は黄緑に変更されている)。

　モーニング娘。の活動との掛け持ちで、時間が限られている中で、初ステージを走り切った田中。LoVendoЯの物語はここに始まった。またステージ後半では、バンマスの中島が中心となり、ゲストのシャ乱Q・はたけ、まこととともに『いいわけ』『シングルベッド』を歌った。演奏を終えたはたけが「いいねぇ、この爽やかな歌がね。いつも、ちょっといかがわしいボーカルとやってるからね」と言いかけたところ、「おいおい」とばかりに、つんく♂がステージに急遽登場。サプライズのゲストに、場内はヒートアップした。

　また、今回はスタッフとしてPA席にいた、たいせいも、はたけから呼び寄せられステージへ。シャ乱Qメンバー集結となり大ヒット曲『ズルい女』を披露。最後にLoVendoЯら他の出演者も登壇し、シャ乱Qのヒット曲『空を見なよ』を大合唱、熱狂の中、イベントは幕を閉じた。

　なお、発売中の月刊デ☆ビュー4月号では、田中れいなをはじめ、ハロー！プロジェクトのメンバーのインタビューを多数掲載している。