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2012/09/03 20:10
マクロス30周年イベントにミュージカル版歌姫・9nine吉井香奈恵が登場「進化して歌い継がれる曲を受け継ぎたい」
アニメ・マクロスシリーズの30周年を記念したイベント『第1次超長距離移民船団 メガロード進宙祭』が2日、東京・有楽町のよみうりホールにて開催。マクロスシリーズのメインキャストに加え、10月3日に開幕するマクロスシリーズ最新作となるミュージカル『マクロス ザ・ミュージカルチャー』に出演する吉井香奈恵、神田沙也加、片木ゆきが登壇した。
1982年10月に放送を開始した『超時空要塞マクロス』から30年。このメモリアルイヤーを彩るべく、様々な企画が立ち上がっているが、その中心となるのが、3日から上演されるミュージカル公演『マクロス ザ・ミュージカルチャー』と、『マクロス7』と『マクロスF(フロンティア)』が“デュエット”する劇場用アニメ『マクロスFB7 オレノウタヲキケ』(10月20日公開)だ。
今回行われたファンクラブ主催イベントには、速水奨(『マクロス』『マクロス7』/マクシミリアン・ジーナス)、土井美加(『マクロス』/早瀬未沙)、櫻井智(『マクロス7』/ミレーヌ・フレア・ジーナス)、遠藤綾(『マクロスF』/シェリル・ノーム)、中島愛(『マクロスF』/ランカ・リー)らの声優陣と、『マクロス・ザ・ミュージカルチャー』出演の吉井香奈恵(さくら・クロフォード)、神田沙也加(シャルロット・マリオン=グラス)、片木ゆき(ミス・マクロス30コンテスト アクトレス・ウイング審査員特別賞受賞)が出席した。
30年の長きにわたって愛され続けている『マクロス』という作品について、土井は「30年前の私の仕事を観てくださった方や、その後ずーっと愛し続けて応援してくださった方がいて、“久しぶり”って迎えてくれる方がいることの幸せをかみしめています」とコメント。第1作で共演した速水も「1stマクロスも当時演じながらすごく新鮮な作品だったんです。その後の『7』も『F』も常に時代の先を行っている。走り続けている作品だと思います」と作品の魅力を語った。
一方、2014年に20周年を迎えるという『マクロス7』のヒロインを演じた櫻井が「7チームも20周年にはいいことがあるといいですね。『7』をもう一回できたらいいなーっと思います」というと、速水も「河森監督にお願いしようか?」と乗り気。『マクロスF』出演の遠藤は「『フロンティア』には『7』や『愛おぼえていますか』へのオマージュがあって、みんなで30年を作っている気がした」と感慨深げに振り返り、中島は『マクロスFB7』について「昨年劇場版で完結してから、また会える日が来たらという願望が募っていたところのまさかの劇場版。まだ誰も見たことも聞いたこともない作品がド迫力でみられます。『7』と『F』がどのようにクロスオーバーするのか楽しみに」とアピールした。
続いて、『マクロス ザ・ミュージカルチャー』に出演する若き女優たちも想いを語る。パフォーマンスガールズユニット・9nineのメンバーとしても活躍する吉井香奈恵は「出演が決まって とにかくビックリとうれしいとで覚えてないくらいです(笑)。長いマクロスの歴史の中に参加できて本当に幸せです。スクリーンとは全然違った世界を作って行きたい」と意気込みを語るとともに、「1曲1曲が意味のある歌詞とメロディーで、緊張でドキドキですが、進化して歌い継がれる曲を受け継いで、私なりに精一杯歌いたいです」と歴代のヒロインに名を連ねる不安と期待を明かした。
神田は「もともとマクロスが大好きですし、ミュージカルも大好きなので、自分が出ていなくても見に行っていたと思います。どんな曲のラインナップで、どんなストーリーになるのか楽しみだったんですが、台本を見て“なるほどーっ”て感じで。絶対楽しいものになる、納得いただける作品になると思います」と自信満々。そしてミュージカル女優として活動する観点から「感情が高まったときに効果的に音楽が使われ、感動を増すという部分で、ミュージカルとマクロスシリーズは共通しています」と持論を語った。
そして応募総数約550名の『ミス・マクロス30コンテスト』で選ばれ出演が決まった片木は「ステージに立つのも、記者会見をするのも初めてのことばかりで…フラッシュが眩しいですね(笑)。マクロスの作品に関われるということで、恐れ多いのですが、稽古も必死に頑張っています」と初々しく挨拶した。
また当日行われたイベントで吉井は、『マクロスF』の代表曲「ダイアモンド クレバス」を披露。透明感のある歌声でマクロスファンを魅了した。「ファンの皆さんがいる前で歌うということに関しては、緊張でステージに立つことで精一杯だったんですけど、皆さん温かく見守ってくださって、気持ちよく歌うことができました」と歌い終えた感想を語った吉井。そして「この曲は名シーンで流れる本当に重みのある曲。そこにどうやって自分の想いを乗せたらいいのかすごく考えたんですけど、以前中島愛さんにお会いした時“好きな気持があれば、絶対大丈夫だから。みんながその歌が好きなように、自分もその歌が好きなんだって思って歌えばきっと上手くいく”って言ってもらえたので、今日は精一杯歌に想いを込めて歌えました。ありがとうございました、勇気をもらえました」と、先代の歌姫に大きな感謝。受け継がれていく『マクロス』の歴史を感じさせる一コマだった。
ミュージカル『マクロス ザ・ミュージカルチャー』は、10月3日〜8日、東京ドームシティホールにて公演。劇場用アニメ『マクロスFB7 オレノウタヲキケ』は10月20日全国劇場で上映。