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2012/07/06 20:31
『平清盛』で松山・清盛と玉木・義朝が宿命の対決!「松山くんの姿勢が僕の気持ちをたくさん動かしてくれた」
NHK大河ドラマ『平清盛』の前半のクライマックスといえる、第27回『宿命の対決』の放送(8日放送)を前に、7月3日に同局で試写会が開かれ、試写会後、主演で平清盛役の松山ケンイチと、源義朝役の玉木宏が会見に出席した。
7月1日放送の『平治の乱』と7月8日放送の『宿命の対決』の2回にわたって、平氏と源氏が激突する平治の乱の模様が描かれる。これまで長年にわたり“良きライバル”として、“友”として、しのぎを削ってきた清盛と義朝。お互いに武家の棟梁となり、一門の運命をかけてついに対決することに。クライマックスでは、河原で壮絶な一騎打ちを繰り広げる。
前半のクライマックスともいえる今回の放送回について、松山は「義朝は同志でもあり、武士というカテゴリーの中では、大きくいったらファミリー。その2人が戦うことになって、一方が勝って一方が負ける。運命(さだめ)を背負っていかないといけない、悲しみと苦しみみたいなもを特に感じた回」と振り返り、「そんな同志が居なくなってしまうのは淋しいし、苦しいけど、そんな感情が良く出ているシーン。今回が今までで一番心が震えた回になりました」とコメント。
先月5月22日にクランクアップした玉木は、自身の演じた源義朝という人物に対して「義朝というのは、生涯強く生きたいというか、“強くあることが武士の誠である”という風に生きてきた人だと思う。その“強くあること”を最後まで信じて生きてきた人だと思うので、そういう気持ちを持って、清盛との対決のシーンに挑みました」と話し、「撮影が終わってしまう淋しさとか、いろんなものが込みあがけてきて……。『また会おう、清盛』ってセリフがあるんですけど、“もうコレで本当に会えないのかな〜”という淋しさがありました」とコメント。
また、クランクアップから約1ヵ月経って、増量した体重も戻ってきたそうで「この作品で一番増やしたときは75キロまであって、今は65キロくらい。7キロくらい減りました。本当に全力で臨んだ作品だったので、今はホワ〜としてます(笑)。それだけいい現場、楽しい現場だった。全力で没頭できる場所があることは、本当に幸せだなと改めて感じた」と笑顔で撮影を振り返った。
クライマックスの見どころとなる、大鎧を身につけての馬上でのアクションや、地上での一騎打ちのシーンに関して、松山は「すべてがうまくいったような気がする。馬のシーンは、第3回の義朝と競べ馬をしたシーンが思い出された。今回の殺陣は、大鎧をつけているので、普通に斬っても斬れないというような部分もちゃんと表現したいということで、殺陣の先生や監督や玉木さんと話し合いながら出来上がった。自分の中では満足してます」と自信をのぞかせ、玉木も「この大河ドラマ『平清盛』の中でもひとつの山場になる回。ひとりでも多くの方に見てもらいたいですね」とアピールし、「源氏は親越えをして強くなっていく。義朝自身もそうだった。今は、撮影とかなかなか見にいけないので、どうなっているかわからないけど(笑)、今後はイチ視聴者として期待して見たい」と今後の展開への期待を寄せた。
今回の大河ドラマで“友”でもあり、“良きライバル”を演じてきた2人。“お互いに刺激を受けた”ことを聞かれると、松山は「一番最初から見ているから、すごく良くわかるんですけど、体作りがハンパない!! 義朝にとって、ひと筋縄ではいかない状況の中、精神的苦痛が出てきてどんどん体にも影響が出てくる。そういうものを玉木さんは細かくやってきている。自分も見習いたいなと思った」と絶賛。
一方の玉木は「松山くんの役に対する姿勢は素晴らしい。誰よりも“平清盛”という役のことを考えて挑んでいる姿は見ていてすごく刺激になる」と語り、「僕はわりとスロースターターなところがあるけど、松山くんは最初からしっかり考えている。殺陣の稽古に入ったときも、僕は裸足でやろうとしていたら、松山くんは靴を履いて本気で臨もうとされていて。コレは裸足じゃダメだ!と靴を買いに行って(笑)、殺陣の練習を始めたり……。松山くんの姿勢が僕の気持ちをたくさん動かしてくれた部分がある」とお互いを賞賛しあった。
同局は、今回の放送に合わせて、各シーンの背景解説や見どころ、制作裏話などをツイッターでツイートする『生清盛』第2弾を行う。6月17日に実施した第1弾が好評だったため、新たに『平清盛専用ツイッターアカウント(@nhk_kiyomori)』を開設し、時代考証・本郷和人さんをゲストに迎え解説を行う。第27回『宿命の対決』は、7月8日(日)午後8:00〜 NHK総合にて放送。
なお、現在発売中の『デ☆ビュー』8月号には、玉木宏が登場。『平清盛』の撮影を振り返ったインタビューを掲載中。