中山美穂と向井理の共演で注目の映画『新しい靴を買わなくちゃ』に女優・桐谷美玲の出演が決定。今回、桐谷が演じるのは、主人公の妹役で、20代の女性に向け次の一歩を踏み出そうとする等身大の女性だ。桐谷は「ナチュラルな表現や空気感を楽しんでもらいたいと思います」とアピールした。

　今年からニュース番組『NEWS ZERO』のキャスターに挑戦し、夏には『新・幕末純情伝』の沖田総司役として初舞台・初主演をつとめる桐谷。活動の場を広げる彼女が、『ロングバケーション』や『ビューティフルライフ』など、人気ドラマの脚本を手がけた北川悦吏子の監督・脚本作品に初出演する。

　10月10日に全国公開となるこの映画『新しい靴を買わなくちゃ』。桐谷は、向井理演じる八神千(セン)の妹、八神鈴愛(すずめ)役を演じる。日本とパリで遠距離恋愛中の彼氏・カンゴ(綾野剛)に会うため、兄を強引にパリに連れてきたきっかけとなる重要な役柄だ。作中では中山と向井、桐谷と綾野の2組が交互に描かれる構成となっている。

　桐谷にとって海外撮影は初めての経験。暖かな3月中旬、約5日間のパリ滞在でクランクイン初日から撮影にのぞんだ。桐谷の明るさとかわいらしさに、北川監督もクランクインからメロメロになるほど、現場は華やかなムードで進んだという。桐谷は｢楽しい現場で、もっとパリにいたかった｣と話すほど、パリの街と撮影現場に満足感したようだ。

　北川監督は桐谷の起用理由について「かわいくも、面倒くさい妹という感じにぴったりと思ったので」と、役柄に合ったことを挙げた。

　また、桐谷は「撮影中の監督からのアドバイスや演出で印象にのこっている事は？」という質問に、「『鈴愛は天真爛漫な女の子でかわいらしく演じてね』と言われていました。『脚本はあるけど、その場で思ったことを言っていいし、アドリブもどんどん入れていって』と言われたので、相手役の綾野剛くんと相談しながら楽しく撮影できました」と撮影を振り返った。

　最後に「私のシーンは、リアルな言葉や雰囲気を大切にという監督の思いから、アドリブ満載の撮影だったのですが、すごく楽しく撮影でき、自分でもどのように映っているのか楽しみにしているので、みなさんにもナチュラルな表現や空気感を楽しんでもらえたらと思います」とメッセージを残した。