愛媛発のアイドル「ひめキュンフルーツ缶」が主演する映画『へっぽこエスパーなごみ！』の完成披露特別試写会＆東京単独ライブが1日、新宿シアターサンモールで開催された。

　映画『へっぽこエスパーなごみ！』は、ひめキュンフルーツ缶メンバーの地元・松山を舞台に、“へっぽこ”な超能力を持った8人の少女たちが、未来に必ず起こると予言された殺人事件を防ぐために奮闘する姿をコメディータッチに描いた青春ムービー。

　ドラマ『ブラッディ・マンデイ』を手掛けた宮下健作氏の映画デビュー作であり、ドラマを多数手がける脚本家で「ひめキュン」のプロデューサーでもある酒井直行氏が脚本を担当した同作。「“アイドルが出てればいい”というお祭りムービーにしたくない」という両者の想いが結実した“ジュブナイルSF映画”となっており、2時間余りの大作だ。

　演技経験は少ないメンバーだが、難しい感情表現やコメディ演技にも体当たりで挑戦。メンバーの河野穂乃花は「いっぱい泣きました。霊柩車に入るときにめっちゃ怖くて泣いて。魚が大嫌いなのに持たされて泣いて。酒井さんの意地悪でわざわざ台本に書かれたんですよ。さっきも映画観てて、すごい頭振るシーン、自分でよくできたなと思って、泣きました（笑）」と撮影を振り返った。

　今後、全国公開に向けて配給も決定。酒井氏は「ひめキュンのメンバーがさらにステップアップするためのパスポートとして作りました」と胸を張る。『へっぽこエスパーなごみ！』というタイトルに惑わされるかもしれないが、歌って踊る地方アイドルユニットの可能性を大きく飛躍させる１作となるに違いない。

　試写会のあとは、5人となった新生「ひめキュン」によるライブがスタート。3月28日発売の4thシングル「恋が止まらない」、4月11日発売の5thシングル「恋の微熱」を含むナンバーを次々に披露。アンコールではドクロのコスチュームで登場し、最後に「ひめキュン参上！」で会場を熱くさせ、「春風全国ツアー」の初日の幕を閉じた。

　ひめキュンフルーツ缶は今後、3日・渋谷O-nest、4日・名古屋ell.SIZE、6日・京都GROWLYと全国ツアーを廻り、7日にはホームグラウンドの松山サロンキティで全国からアイドルを招いた『IDOL SUMMIT Vol.2』を開催。Mary Angel（大阪）/Pinkish（埼玉）/S-Qty（岡山）/Baby dolls（徳島）/ROCO GIRLS（東京）/しず風（名古屋）/絆〜KIZUNA〜（名古屋）/浜田由梨（東京）/さっちゃん（東京）/NEPシスターズ（大阪）/CLEAR'S（東京）/小桃音まい（東京）らが出演する。