山川豊、氷川きよしらが所属する長良グループの『新春演歌まつり』が25日、横浜アリーナで開催された。AKB48初の演歌ソロデビューを果たした岩佐美咲、平均年齢20歳の3人組正統派歌謡グループ・はやぶさを新たにファミリーに加え、演歌の魅力を幅広い層のファンに伝えた。

　『新春演歌まつり』では山川豊を筆頭に、田川寿美、水森かおり、氷川きよし、森川つくし、岩佐美咲（AKB48）、はやぶさが、自分たちの持ち歌に加え、誰もが知っている名曲の数々全33曲を多彩なコーナー構成で披露。なかでも、昨年結婚した田川寿美を祝福する「お祝いコーナー」は温かい雰囲気で、田川も「胸が熱くなりました。一緒にいろんな時を過ごしてきたファミリーだなぁという思いでウルッと来ましたけど、一生懸命ガマンしました」と感激。

　それをきいた“独身”の水森は「私は胸が苦しくなりました（笑）。早く寿美さんの後を追いたいなと思います。今度は私が歌ってもらえるように頑張ります！（田川「来年ね！」）来年はちょっとムリ（笑）」と自虐的にコメントして報道陣を笑わせた。一方「僕も“単品”です」という氷川も「感動しました。デビューからお世話になって可愛がっていただいたので。お姉ちゃんがお嫁に行って、切ない気持とともに、末永く幸せになってもらいたいという気持ちで歌わせていただいて、良い時間を過ごせたなと思いました。これからもずっとハッピーで！」と祝福した。

　そのほかそれぞれの持ち歌を交換して歌う「シャッフルコーナー」が「楽しかった」と皆口をそろえる。山川が「来年は僕が美咲ちゃんの歌を歌おうかな、『ヘビーローテーション〈演歌バージョン〉』とか」と切りだすと岩佐もビックリ。岩佐は山川の娘と同学年の高校2年生ということで、山川も「今の若い人たちは肉体的にも精神的にもすごい」と絶賛。氷川も「堂々としていて。僕も同じ歳のころはこんなにしゃべれなかったですよ。しっかりしてらっしゃる」と感心していた。

　こんな温かい先輩たちに見守られながら、大きなステージを務めた岩佐は「横浜アリーナにはAKB48では立たせていただいたことはあったんですけど、一人で歌わせていただいたのは初めてなので緊張しました。お客さんが私一人を見ていると思うと緊張しましたけど、その分楽しくて良い経験になりましたし、素敵な先輩方と歌わせていただくことが出来て、今日は本当に楽しくやらせていただくことができました」と実感を込めて振り返っていた。