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2011/07/14 18:40
ドラマ『俺の空』主役公募オーディション、福岡在住の23歳に栄冠
テレビ朝日系10月クールの連続ドラマ『日曜ナイトプレミア 俺の空 刑事編』(毎週日曜午後11時〜)の主役を決める最終オーディションが、10日、テレビ朝日で行なわれ、23歳の庄野崎謙(しょうのざき・けん)さんが主人公「安田一平」役に選ばれた。庄野崎さんは「厳しいオーディションを経験したことで得た力で、これから始まる撮影を乗り切って、いい作品にしたい」と抱負を語った。
主役キャストを一般公募で選ぶという斬新な試みで話題を集めたドラマ『俺の空 刑事編』オーディション。芸能プロダクションに所属しない、18歳以上30歳未満の男性を対象に、3月末に募集をスタートし、2700人の応募を集めた。その後面接、演技審査などを経て、最終候補者10人に絞られた。10人は芝居レッスン、街頭での人気投票、寺での合宿を経て、この日を迎えた。
最終オーディションに参加した10人は、会社員、大学生、販売員、そしてテレビ朝日のADまで、さまざまな肩書で、遠くは鹿児島からの参加者もいた。
審査はまず10人による自己PRからスタート。剣道などこれまで打ち込んできたものを披露した人、「30秒間に腕立て60回」という体力自慢、ボイスパーカッションなどユニークな特技を披露した人など、それぞれの個性をアピールした。
続く芝居審査は、ドラマにライバル役で出演する俳優・永井大が相手役となり、台本の一節を演じるというものだった。演技の経験がまったくなかった人も多かったが、事前のレッスンの成果と、「なんとしても主役を勝ち取りたい」という熱い思いがそれぞれの芝居からあふれ、相手役の永井や審査員らの心を動かす芝居を見せていた。
そして結果発表。難航した審査の末、福岡県在住の23歳、庄野崎謙さんが、見事「安田一平」役に選ばれた。庄野崎さんは、飲食店に勤務しながら、自ら演劇ユニットを立ち上げるなど、役者になる夢を抱く青年だ。
発表直後「まず家族と、応援してくれた友達に喜びを伝えたい」と話した庄野崎さん。「ようやくスタートラインに立てた感じ。これからもっともっと厳しい現場が待っていると思いますが、今回のオーディションを経験したことで、それを乗り越えていく力がついたと思います。その力で、すばらしい作品を全員で作っていきたいと思います」と抱負を語った。
芝居審査で一緒に芝居をした永井は、庄野崎さんについて、「まず立ち姿が美しい。目を見て芝居をしたが、彼の目は純粋で、まっすぐ飛び込んできた」と印象を語った。そして「自分の目標に向かって、突き進むしかない。役者活動を楽しみながら頑張って。ただ感謝の気持ち、礼儀は忘れないように」とエールを送った。
今後は上京し、本格的に役者としての活動を開始する庄野崎さん。「いろんな作品に出て、多方面で活躍できる役者になりたいです」と目を輝かせた。
『俺の空 刑事編』は、『サラリーマン金太郎』などで知られる本宮ひろ志氏原作の人気作品で累計2400万部の売上を誇っている。日本屈指の財閥「安田グループ」の御曹司が新米刑事になり、莫大な財力、権力を駆使し、型破りな発想と正義感で巨悪を追い詰めていくストーリー。ドラマは10月からテレビ朝日系でスタート。キャストは庄野崎さんのほか、永井大、女刑事・大川真弓役に国仲涼子が決定している。





