アイドルユニット・ももいろクローバーZのZeppツアー『ももクロ　ファンタスティックツアー2011〜Zでいくって決めたんだZ〜』のファイナルが3日、Zepp Tokyoで開催された。百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、有安杏果、高城れにの5人は、約2時間の3公演、計6時間で65曲（ダブルアンコール1曲含む）を披露する耐久ライブを全力で乗り切った。

　アクロバティックな動きと、常にフルパワーのパフォーマンスがファンを惹きつけているももいろクローバーZ。しかしこの日のライブは、1日で3公演で6時間となり、メンバーからも「考えてみたら、1日の4分の1を踊って過ごすなんて……」と不安が挙がっていた。だが終わってみれば、1部と2部で各21曲、3部でダブルアンコールを含む23曲を歌い踊り通し、ツアー最終日を完走した。

　「今年3月にここでライブをして以来」というZepp Tokyoのステージに立った百田は、「その時は、1部と2部は満席じゃなかったんですよ…」と、Zになって初めてのツアーだけに、すべて完売となった会場を見て感慨深げにファンにお礼を述べた。

　2部のアンコールでは、今月、17歳になる百田へのサプライズとして、イメージカラーである赤いサイリウムが会場を埋め尽くした。何も知らずにステージへ戻った百田は、真っ赤に染まった会場を見るや、驚きのあまり一旦舞台袖に引っ込んでしまったが、すぐにメンバーにうながされてステージ中央へ。「めっちゃうれしいんだけど！コレ、やばいね〜！」と大感激で涙ぐんだ。

　そしてすべてを出し切った最終3部では、いつものように、玉井が「お前らが倒れるか、うちらが倒れるか勝負だ！」と煽るが、後半のMCでは「……お前ら、強いな」「手ごわいな……」「引き分けだな……」とメンバーは口ぐちに、最後まで盛り上がってメンバーを支えてくれたファンを称えた。

　アンコール終了後も鳴りやまない拍手に応え、メンバーの希望で予定になかったダブルアンコールが行われた。ステージに戻ってきた百田が「お前らも好きだなあ〜」と満面の笑みで応え、「あの空へ向かって」で再びファンと一体となったツアーファイナルは幕を閉じた。

　ももいろクローバーZは、6日にアルバム先行カットシングル「Z伝説〜終わりなき革命〜」「D’の純情」、そして27日に1stアルバム「バトルアンドロマンス」をリリース。購入者は抽選でスペシャルライブと謎の「ボイン会」に参加可能。8月20日にはよみうりランドEASTで『サマーダイブ2011〜極楽門からこんにちは〜』を開催（芝生立ち見券を追加販売）。このほかDVDの発売も多数予定されており、今後も彼女たちが立ち止まる様子はない。