モデルエージェンシーと芸能プロダクションが違うのは、モデルエージェンシーは「有料職業紹介事業」に分類されるという点。簡単に言うと、芸能プロダクションはタレントと社員のような形で専属契約を結ぶが、モデルは個人事業主としてモデルエージェンシーにマネジメントを委託して、自分を売り込んでもらっているという関係であるということ。そのため、モデルは、自身のスキルアップのためのレッスン費とプロモーションのための写真資料（コンポジット）の制作にかかる費用は自己負担するのが業界の通例となっている。契約の際には、いくらの経費がかかるのか確認をし、納得した上で契約する必要がある。

　会社データとして【設立年月】【代表者】【スタッフ数】【タレント数】を掲載。会社の操業期間や規模を測る目安として利用できる。【プロダクション概要／紹介文】では、会社設立の経緯や、会社の特徴、マネジメントの方針などを記載。【新人開発システム】の項目には、新人を募集している場合には、その応募資格、応募方法（送付資料）、宛先についても記載。モデル編では特に身長などの詳細も掲載。【新人育成方針】には所属合格後の育成についての方針を記述している。また【関連会社】ではグループ会社や、業務提携の関係にある会社を紹介。【住所】にはMAPとともに、住所を掲載。

　モデル事務所の場合は、その会社の強みがどこにあるのかを見極める必要がある。ファッションショーに強いのか、海外のショーにもつながりがあるのか、地元のメディアに強いのか、ファッション誌に強いのか、CMに強いのか、演技やタレント活動など芸能の仕事にもチャレンジできるのか…。各事務所の特性をチェックして、自分の進みたい方向性と照らしてみることが必要だ。

　また男性のみを手掛ける事務所や、子供モデルに特化した事務所、パーツモデルも手掛ける事務所、身長による制限がある事務所など、会社によってマネジメントの方針が異なるので、事前に調べたうえで応募しよう。