世界で最も影響力のあるファッション誌『VOGUE』が現代の“美”を体現する新世代の才能に光を当て、育成・支援を行っていく、グローバルなモデル発掘プロジェクト「Open Casting」をスタートさせた。

　性自認が女性の満18歳以上なら、世界中のどこからでも無料で応募可能。エージェンシーと契約している必要はなく、顔写真と短い動画メッセージを提出し、自己PR用のアンケートに回答するだけで参加が可能となっている（※応募フォームは英語）

 ファイナリストは今年6月に発表予定で、審査員には『VOGUE』のエディターやスタイリストのほか、インスタグラムのファッションパートナーシップ担当ディレクターであるエヴァ・チェン、モデルのパロマ・エルセッサー、DM Castingの共同設立者でキャスティングディレクターのピエルジョージョ・デル・モーロとサミュエル・エリス・シャインマンといった業界関係者が名を連ねる。

　デル・モーロとシャインマンは、「進化し続ける社会の中で、現代性と“今”を表現する顔を見つけ出すことがキャスティングの努めです」、「この『Open Casting』プロジェクトに参画できることを誇りに思います。未来の顔を見つけられることをとても楽しみにしています」とコメント。

　2023年度の選ばれしファイナリストは、秋の『VOGUE』に掲載される写真撮影の機会を得るだけでなく、継続的なメンターシップとサポートを受けることができる。この取り組みは中国版『VOGUE』の「Open Casting」の成功に続くもので、グランプリに輝いたファンファンは、その後プラダ（PRADA）、シモーン・ロシャ（SIMONE ROCHA）、バーバリー（BURBERRY）などのランウェイを歩いている。

 コンデナストのチーフ・コンテンツ・オフィサー兼『VOGUE』グローバル・エディトリアル・ディレクターのアナ・ウィンターは、このプロジェクトについて「世界のトップモデルの中には、意外な場所で発掘された人たちもいます。ケイト・モスはニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で、ナオミ・キャンベルはロンドンのコヴェント・ガーデンでウィンドウショッピングしている時にスカウトされました。『Open Casting』はファッションにおけるより多様で包括的な表現の必要性に特に注目し、次世代の才能を育成する取り組みです。皆さんのご応募を楽しみにしています」とメッセージを送っている。

■ヴォーグ ジャパンより
『VOGUE』のリーダーシップと権威の礎は、世界中の読者に向けた文化のバロメーターとしてのブランド独自の役割にあります。『VOGUE』は、ファッションを文化や私たちの住む世界に位置づけ、私たちがどのように服を着、暮らし、人々と交流し、何を食べ、何を聞き、何を見るか、誰が私たちをリードし、インスパイアするかということを発信しています。『VOGUE』はファッションを満喫し、常に読者を次に起こることへと導いていきます。思考力を刺激し、適切で常に影響力のある『VOGUE』は、ファッションという文化を定義づけているのです。