さんらん『どれい狩り』キャストオーディション

2017年3月29日(水)〜4月2日(日)に新宿のSPACE雑遊にて上演する『どれい狩り』[作：安部公房、演出：尾崎太郎（さんらん）]のキャストオーディション。

2016年に東京都葛飾区で結成した演劇団体「さんらん」は、社会を照射する作品、あるいは美しくまた残酷でもある作品を、あたたかみのある演出で上演する。

今年5月に参加した燐光群アトリエの会主催・『楽屋』フェスティバル、古民家ギャラリーしあん（御徒町）での秋公演に続く第3回が、来春の『どれい狩り』。

■『どれい狩り』
『どれい狩り』は安部公房が1955年に書いた、独創的なタッチの社会劇。
私設動物園を経営している元軍人のところに探険家を自称する詐欺師が、人間そっくりのウエーという動物を売りに来る。
ウエーはもちろん、人間。
詐欺師たちのケチな強盗目的から始まったウエーの詐称だったが、話はウエーを増やして労働者や兵士の代わりにするというところにいき、しまいには人間をウエーにすればよいとなる・・・時代の不安をダイレクトに背負ったウエーの扱われ方と、安部公房ならではの乾いたタッチで描かれる“家”のドラマの情念が、見事に1つになった作品。