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2017/06/04 12:01
鈴木ふみ奈、『悪ノ娘』で初ミュージカル挑戦 初ショートヘアと殺陣特訓で女剣士役演じる
鈴木ふみ奈が、3日に池袋・あうるすぽっと行なわれたミュージカル『悪ノ娘』(4日開幕)の公開ゲネプロに出演した。ミュージカル初出演となる鈴木は、特訓を重ねた殺陣と鍛えたボディで、革命を率いる女剣士・ジェルメイヌを堂々と演じた。
今回の舞台は「mothy_悪ノP」が音声合成ソフト、鏡音リン・レンを用いて発表した楽曲『悪ノ娘』を原作にミュージカル化したもの。自身が主宰するX-QUESTでも同作を上演したトクナガヒデカツが脚本・演出を手がける。
贅沢の限りを尽くし、国民に重税を課す王女「リリアンヌ」。彼女の「悪政」に民衆は苦しめられていた。やがて彼女の幼き嫉妬心が隣国を滅ぼすに至り、ついに民衆は武器を手に王宮を取り囲む。そのとき、いつも王女の傍らいにいた召使い「アレン」のとった恐るべき行動とは…。滅びゆく王国と運命に翻弄された姉弟の「絆」の物語。
赤い鎧に身を固め、長剣を振りかざす女剣士・ジェルメイヌ=アヴァドニアを演じた鈴木。「ちゃんとした剣で殺陣をやるのが初めて」だといい、事前に1ヵ月ほど先行して殺陣の特訓を始めたという。しかし「ジェルメイヌは皆を率いる女剣士なので、剣の扱いが上手くなくてはいけないんです。稽古だけでは足りなくて、毎日夜な夜な家の近くの駐車場で、クイックルワイパーの柄の部分を剣の代わりして練習していたら、ある日突然、私の前をパトカーが5回ぐらい通りました(笑)。通報されたみたいで」と裏話を明かす。その甲斐あって、舞台では見事な剣さばきを見せてくれた。
今回は胸元も強調された鮮やかな赤の鎧を着用。「ボディラインが分かる衣装なので、グラビアをやっている身としては、大好きなお芝居とグラビアの融合みたいでちょっと嬉しい」と笑う。この舞台をやる上で身体作りに励んだそうで「ジムに行きましたし、ダンスレッスンにも通いました。2時間つけ続けるとなると、この衣装は重さもありますし、肩も意外と上がらないんです。普通の状態で殺陣ができないと思っていたので、それに備えて鍛えました」と語る。身長167cm、B96W62H93のボディが躍動すると、やはり舞台映えする。
今回印象的なのは初のショートヘア。「髪の毛はウィッグを被ってショートカットにしています。小学校ぶりで、だいぶレアだと思いますので、ぜひ皆さんに観て欲しいなって思います。自分では似合わないってずっと思っていたんですが、意外と思っていたより似合っていたかな? ちゃんと女剣士らしく、自分の意志を持った強い女という感じはするかな」と結構お気に入りのようだ。
演じる役柄・ジェルメイヌについては「父親・レオンハルト(野久保直樹)を尊敬しているという部分と、最初の明るい感じから、国の財政が困窮している中にもある“幸せ”みたいなものが崩れていって、大切なものを失ったところから、どんどん変わっていく様を表現できたらいいな」と役作りしている。
今回は、これまで出演してきた舞台のなかで最も大きな役。「自分でも大役だなと思っていて、本当にいろんな方にお世話になっています。鎌苅(健太/カイル=マーロン)さんは、最期のシーンを私だけのために何度も何度もやってくださったり、野久保さんも稽古をつけてくださいました。めちゃくちゃいろんな方に助けられながらやってきました。本番も最後まで頑張ります!」と感謝と意気込みを語った。
ミュージカル『悪ノ娘』6月4日〜11日、東京池袋・あうるすぽっとにて上演。出演は、田中れいな、山本和臣、鈴木ふみ奈、高野祐衣、中村裕香里、多田愛佳、鎌苅健太、野久保直樹。