元アイドリング!!!の伊藤祐奈がプロデュースを手掛ける新アイドルグループ「TOY SMILEY」（トイスマイリー／愛称：トイスマ）のお披露目イベントが29日、東京・ベルエポック美容専門学校のイベントホールで開催された。

　2〜3月にオーディションを実施し、今月10日にメンバー7人（さーちゃん、リナティー、こちゃ☆、ゆっち、かののん、まほたん、あみた）を発表したばかりのトイスマが、19日という短期間でたどり着いた初ステージ。この日までの間、SHOWROOMを通じてファンとの交流を図ってきたが、リアルイベントでファンと生で触れ合うのはもちろん初めてのこと。

　お披露目当日、会場には100人を超えるファンが、それまでネット越しでしか会えなかったトイスマをこの目で見ようと集まった。プロデューサーの伊藤がメンバーをステージに呼び込むと、客席からは待ちかねたとばかりに大きな歓声が起こった。アイドルとしての初ステージに立ったメンバーたちからは、緊張の様子が手にとるように伝わってくる。それでも伊藤のMCに引っ張られて段々と素を見せ、笑顔を見せ始める様子からは、さすがオーディションで選出されたアイドルという才能も感じられた。

　ここでトイスマはオリジナル曲『未知なる☆STORY』を初披露。全員での合宿も行なって作り上げたパフォーマンスは、これが人前での初披露とは思えないほど、活き活きとしたものだった。続いてはメンバーの個性を知ってもらうための自己アピールコーナーへ。まほたんはフラフープしながらの歩行とエアバレーボールを披露。さーちゃんは手を鞭のようにしならせるダンス“パンキング”に加えて得意の習字で「新」の一文字を書いてみせた。ゆっちは高校野球のアナウンスやブルゾンちえみのモノマネを、こちゃ☆はミュージカル経験を活かしてのタップダンスと一人ミュージカルを披露した。

　あみたは床運動の“ロンダード”に続けて、パリピテイストが満載のダンスで客席を盛り上げる。かののんは“セーラーかののん”としてファンを月に代わってお仕置きし、得意のフルートも演奏。そしてリナティーは自らのルーツであるインドネシア語での挨拶を行い、最後は吹奏楽部の経験を活かしてバスクラリネットの演奏で締めてみせた。それぞれの特技を鮮やかに決めて見せたメンバーたちに、伊藤は思わず「メンタル強い！」と感嘆。

　そしてお披露目ステージの締めには、オリジナル曲『未知なる☆STORY』を2度目のパフォーマンス。1回目の披露より笑顔も増え、振付の途中でまごつく場面もなくなり、わずかな時間の間に成長を遂げたことを感じさせた。ライブが終わると、これも人生初経験となる特典会（お渡し会）へ。ファンとの初対面シーンでも自然と笑顔がこぼれ、それぞれ根っからのアイドル気質を備えているようだった。

　ファンへの初お披露目を終えたトイスマは、今後続々とアイドルイベントに出演していく予定。メンバーの夢とファンの期待を載せてアイドル界に船出を果たしたトイスマイリー。彼女たちの旅は始まったばかりだ。

【トイスマイリー　メンバーのコメント】

●さーちゃん「ファンの皆さんに間近に観ていただいて、アイドルになったんだなと改めて自覚できました」
●こちゃ☆「すごく楽しかったけど、緊張が少し勝っちゃった感じです。思ったよりしゃべれなかったです」
●あみた「最初のお披露目なのにこんなにたくさんの人に来ていただけて嬉しかったです。これからもっとたくさんの人に観てもらえるよう、自分の良さを発揮して頑張りたいです」
●まほたん「本番の直前まで緊張していたけど、パフォーマンスでは楽しく踊れました。特技の披露では一人でしゃべりだしたらめっちゃしゃべっちゃいました（笑）。今後は緊張なしで頑張れたらと思います」
●かののん「ステージに立ってお客さんの反応があることがすごく新鮮でした。苦手なダンスもすごく楽しく思えたので、これからもっとランクアップしていきたいです」
●ゆっち「今日までアイドルとしての実感がまったくなかったんですが、ファンの皆さんに会ってみて“アイドルになったんだ”と嬉しかったです」
●リナティー「自主練やリハーサルの時は目の前にお客さんがいなかったけど、今日はたくさんの方が観に来てくださってとても感動しました。これからはその感動をお返しできるように頑張っていきたいです」
●伊藤プロデューサー「今日の光景を忘れずに、たくさんの人に笑顔を届けていってほしいです。今後はもっと成長してZepp Tokyoクラスの会場を埋められるようなグループに成長し、いつかは日本武道館にたどり着いてほしいです」