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2016/03/28 18:27

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ヒロイン声優募集『キミコエ・オーディション』審査員が応募者に向けてアドバイス

『キミコエ・オーディション』の審査員。(左から)音響監督の清水洋史、アニメ監督の伊藤尚往、音楽プロデューサーの木皿陽平(C)Deview
『キミコエ・オーディション』の審査員。(左から)音響監督の清水洋史、アニメ監督の伊藤尚往、音楽プロデューサーの木皿陽平(C)Deview

 制作会社・東北新社による、女性声優ユニット育成プロジェクト『キミコエ・プロジェクト 〜supported by ファミリー劇場』が発足され、現在ヒロイン声優オーディション「キミコエ・オーディション」が開催中だ。その募集にあわせて27日、東京ビックサイトで開催された日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2016」内オープンステージにて、オーディション審査員、声優の星野貴紀を招いたステージイベント「声のお仕事 ウラ側全部見せちゃいます〜!」が行われた。

 ステージには本プロジェクト審査員を務めるアニメ監督の伊藤尚往(『オーバーロード』等)、音響監督の清水洋史(『ルパン三世』新TVシリーズ)、音楽プロデューサーの木皿陽平(『ラブライブ!』、μ’s)、ゲスト声優の星野貴紀という、アニメ制作現場の第一線で活躍する4名が登場。まずは「声優のキャスティング、オーディション」というテーマからトークスタート。

 伊藤は「オーディションの場合は、声優事務所から出ていただける方を紹介してもらいます。その時は録音テープを聞いたり、実際にスタジオに来てもらって原稿を読んでいただいたりします。そうやって録った素材に対して、監督や音響監督、プロデューサーや原作者の方など、いろんな方の意見を聞きながら、ひとりひとりのキャストを決めていきます。もちろん何人かで芝居をするものですから、全体のバランスも必要となります」と概要を説明。

 清水は「『声』は生理的なものであって、声を聴いてその人物にどんなイメージを持つかについては個人差があります。当然、意見が異なることもしょっちゅう。そんな時はスタッフみんなで議論して決めていきます。いつも監督など声が大きい人が勝つわけじゃない。キャラクターを誤解している場合もありますから」と実際の現場について語る。

 さらに「プロのオーディションで一回落選した役者さんが、“どうしてももう1回やりたい”と言ってきたことがあって。空いた時間にもう一度呼んだら、ものすごく練習してきたようで、課題をことごとくクリアしていました。彼は一発逆転で、今その役を演じています」と、現在放送中のアニメのオーディションでのエピソードを明かした。

 最近は声優が歌を歌う作品も多いが、音楽プロデューサーの木皿は「歌の要素が多い作品は、その人の歌を聴いてから決める」といい、「基本的には映像は監督がクオリティーを担保するものだと思うので、監督と相談しながら決めますが、その人がいい形で歌を映像に残せるが大事。それは声量があるとか、音感があるとかだけではなく、その人がどういう表現者なのかということも含めて決まる。単に歌が上手いだけではそれで終わってしまう。我々も何十人、何百人と声を聞くので、光る人は一発で分かるんです」と語った。

 声優としてオーディションを受ける側の星野は「実際に足を運んで声を聴いてもらうオーディションの会場は、普段、談笑する人たちでも本番を終えるまではみんな役に集中している。気持ちのいい緊張感があります」と言う。さらに「自分はとあるテレビ番組の企画のなかで、ほかの候補者と競って役をゲットし、声優デビューしました。そういう意味では今回の『キミコエ・オーディション』に僕の経歴は似ているかな」と振り返った。

 この日は、会場内から声優志望の参加者を募り、抽選で選ばれた参加者が課題台詞を読む「疑似オーディション」が行われた。2人の女性がステージに登壇し、大勢の観客を前に、堂々として演技を披露した。伊藤はその様子を笑顔で見守りながら「すごいですね。ちゃんと感情も入っていた」と感心した様子。清水は「まずはこの度胸に拍手を送りたい。二人とも声がしっかりしていたし、生き生きしていた。ただひとつだけ感じたことを言うなら、二人とも演じるキャラクターが目の前の空間に居る感じで、他人を演ろうとしている。今のような演技ができるなら、もっと自分に近い表現ができるはず。自分の外にキャラクターがいるより、もっと自分の近くにあるように演じてみては」とアドバイスを送った。

 続けて木皿は「二人とも魅力的な声をしているので、そのことは胸を張っていいと思います。ただし、今は字を追って読むのに精いっぱいだった気がします。今はちゃんと読むことが9割になっていますが、表現してほしい世界にもっと入り込んでもらうと演技になると思います」と言葉を贈る。そして星野は「台本を見ながらマイク前に立つと、台本と自分との距離感になってしまう。当然、その間には話しかけている人がいない。だから台本を素通りして、その先にいるはずの話しかける相手を見てあげないと、世界が狭くなってしまうと思います。二人とも声が魅力的ですし、声もしっかり出ていると思うので、今度はスタジオでお会いしたいですね」声優ならではの技術面をコメントした。

 そして現在募集中の最後に「キミコエ・オーディション」参加者に向けて4人はメッセージを送った。「アニメ作品のヒロインを担当していただくので、実力もそうですが、主役ならではの、他の声優と比べても秀でているものがあるような方だったらいいなと思います。あとは当然、いろいろな方とお仕事をするので、協調性のある方ですね。そんな方を待っています」(伊藤)。「基本的にオーディションというのはプロが対象なので、こういう形式でのオーディションは珍しい。今回は作品を作ると同時に、僕ら自身で役者さんにしていくつもりです。だから、そういう共同で作品を作っていく熱意を持った人に出会いたいと思いますし、そういう人に応募してほしいですね」(清水)。「応募してくれる方はいっぱいいると思うけど、基本的にその人の技術とかよりも一緒にやりたいと思うほうが大事。これも一種の出会いの場なので、楽しみにしています」(木皿)。「僕も企画でデビューしてから15年くらい声優をやっていますが、やはり人生が変わります。これはチャンスだと思うので、おじけずに応募していただけたら」(星野)。

 ヒロイン声優オーディション「キミコエ・オーディション」は、CS放送局ファミリー劇場の強力なサポート、および映像・音響制作・プロモーションという東北新社グループ各セクションの総力を挙げて、様々なジャンルで活躍できる新世代のヒロイン声優たちを発掘、育成。合格後は東北新社製作オリジナルアニメーション出演&歌手デビューが決定している。また応募者はオーディションの途中段階で、プロによる無料レッスンを受講できるチャンスもある。応募締め切りは4月30日、応募の要項はオーディション情報サイト「Deview/デビュー」ほかに掲載中。

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  • 『キミコエ・オーディション』の審査員。(左から)音響監督の清水洋史、アニメ監督の伊藤尚往、音楽プロデューサーの木皿陽平(C)Deview

  • 『キミコエ・オーディション』の審査員。(左から)音響監督の清水洋史、アニメ監督の伊藤尚往、音楽プロデューサーの木皿陽平(C)Deview

  

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