松本 潤（嵐）、上野樹里がタッグを組んだ映画『陽だまりの彼女』の神奈川プレミア試写会が開催。舞台挨拶に主人公とヒロインの中学時代を演じた北村匠海、葵わかな、監督の三木孝治、さらに神奈川県知事である黒岩祐治、鈴木恒夫藤沢市長が登壇した。

　本作は“女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1”と謳われる越谷オサム著書の同名小説を原作にした感動ラブストーリ。新人営業マンでさえない毎日を送る内気な鈍感男子・奥田浩介を嵐の松本 潤が演じ、“不思議な秘密”を抱えたヒロイン・渡来真緒には上野樹里が扮するという豪華キャストの共演でも話題だ。そんなふたりの中学時代を演じたのが北村と葵。フレッシュなふたりが、さらに本編に甘酸っぱさを加えている。

　今回の神奈川プレミア試写会は、浩介と真緒の出身が藤沢市という設定であり、作品の舞台ともなっていることから公開に先駆けたプレミア試写の実施が決定。映画本編では、ふたりの印象的なデートシーンとして江の島とその周辺、また横浜市や逗子市などほぼ神奈川でロケが敢行され、撮影に協力いただいた藤沢市・逗子市・横浜市の市民400人が招待された。また、撮影では湘南藤沢フィルム・コミッションが全面協力したこともあり、映画完成のお祝いに藤沢市長や神奈川県知事も試写会にかけつけてくれた。

　舞台挨拶で北村は「こんなたくさんの方に集まっていただいて嬉しいです。僕はこの映画を観て、ホントに幸せになれる作品だなと思ったので、ぜひ皆さんに幸せになって帰ってもらいたいなと思っています」と大勢の観客と客席に並ぶお偉いさんを前にちょっと緊張の様子。葵も「私は神奈川県出身で今も住んでるんですけど、県知事の隣に立っているのがさっきからドキドキしていて。でも、地元の劇場に登壇できて嬉しいです」と緊張しながらも笑顔で挨拶した。

　実は今回、原作とは舞台設定を変えたと話す監督。「原作は埼玉ですけど、映像化するにあたって、“陽だまり”の部分、光りに溢れてるイメージをどうすればぴったりになるかなって思った時に、秋冬の湘南の光に溢れてるイメージがすごく僕の中で思い浮かんで。この場所で撮れて良かった」とイメージピッタリのロケーションに満足気の様子。さらにMCから「江の島についてなど詳しいですが実体験で？」と聞かれると「江の島の中の特にこの映画の中で出てくるふたり（浩介と真緒）のデートシーンがあるんですが、そこは自分が実際にデートで辿った場所で同じだったりして」と照れながら裏話を語ってくれた。

　そんなふたりのデートシーンはどれも印象的で行ってみたくなるスポットばかり。現役中学生のまさにお年頃な葵は「龍恋の鐘（に行ってみたい）。リアル中学生なので、そういうおまじない的なところはチェックしておかないとダメだなって思って（笑）。完成した映像で観たんですけど、すごい鍵がいっぱいついてて、私も鍵の中に参加したかったです！」と可愛らしいコメントで会場の笑いを誘った。

　北村は「公園のシーンは、僕ら演じる中学時代の重要なシーンになっていて、リハでも一番時間をかけたシーン。浩介と真緒の掛け合いだったりとかを注目して観ていただければと思います」としっかりアピール。

　最後監督は「意外と地元の人って実は地元の観光地には行かなかったり。でもこの映画を観て地元の人も『あ、いいな』と思ってもらえるような場所が映っていたらいいなと思っております。この物語はファンタジーを描いたもので、日常の中にもちろんあり得ない話なんですが、『こういう奇跡があったらいいな』と思わせてくれる物語になっています。地元の皆さんが観たときに、自分が生活している場所からこういう不思議な物語や奇跡が起こるんじゃないかって。人生の一つの煌めきに、毎日がキラキラして見えるといいなと思っております」とPRし舞台挨拶を締めた。

　映画『陽だまりの彼女』は10月12日より全国東宝系にてロードショー。また、10月1日発売の『デ☆ビュー』11月号には、北村匠海が所属するダンスロックバンド・DISH//のインタビュー掲載を予定。