今年3月に、結成以来約11年にわたってリーダーをつとめてきた中土居宏宜が卒業、3人として“第二章”のスタートを切ったLead。先月末には、3人だけでのライブパフォーマンスをステージで初披露した。そして6月には3人による初のシングル『Upturn』もリリースする。3人による初ライブ直前に、新曲について、そしてこれからへの思いを、谷内伸也、古屋敬多、鍵本 輝に聞いた。

　3月30日のイベントライブでリーダー・中土居が卒業。そのステージで3人の“新生・Lead”による新曲『Upturn』も初披露された。

　Leadersと呼ばれるファンへ、今の思いを伝えるために、谷内と古屋が作詞を手掛けた新曲。3月末のライブから数日後、メンバーのもとへCDリリース決定の知らせが舞い込んだ。「リリースが決まった時は本当に嬉しかったです！」(谷内)、「こんなに早く出せるとは思ってなかったので…。第一歩をこの曲で踏み出せるというのが嬉しい」(古屋)、「止まる間もなく動き出せるというこの状況が一番の幸せ！」(鍵本)、「ハピネスですね！」(古屋)と、喜びを爆発させた。

　新曲のカップリングではGOING UNDER GROUNDの『トワイライト』をカバー。4月のイベントで初披露された。谷内は話す。
「今の自分たちの状況に重なる歌詞があって…。特に『旅立つ事はきっと さよならなんかじゃなくて』という部分。それが今回、カバーさせていただこうという決め手となりました」

「最初歌詞の比喩表現をなかなか実感できなくて…」(古屋)とオリジナル曲とは違う難しさもあった。
「みんなでイメージをすり合わせていって、ストーリーをつないでいって歌として形にしていきました。振りはストーリーを大事にして3人で考えました」(鍵本)

　振付については「自分たちのオリジナル曲と違う曲調で、こういう曲でもLeadは踊れるんだということを見せられると思います」(鍵本)、「Leadのパフォーマンスの見せ方の幅をアピールできるかなと思います」(古屋)と意気込む。

　だが3人で振りを付けている時などに、ふと感じることがあったという。
「鏡の前に3人で並んでいる姿をみると、まだ違和感しかないですね。鏡に写っている4人の姿を見慣れていたので…」(鍵本)
「3人での違和感というのは今、この瞬間も感じています」と谷内も明かす。
「3人だとセンターを作って、真ん中に一人が立って踊るというのが基本となるんですけど、4人の感覚が抜けずに、ずれて立っちゃったりとか。MCで自己紹介をしていたら、もう一人いると思って、間を作っちゃたり…」

　その違和感はファンももちろん大きいと思うが、「3人になって不安を感じてらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、僕らのパフォーマンスをもって、希望に変えられるように頑張りたいと思います！」と鍵本は力強く語る。

　最後に今後に向けて意気込みを語る3人。
「楽しい時も落ち込んだ時も常に必要とされるグループでいられたら…。3人になってもパワーダウンしてないんだということをしっかり見せられるように頑張っていきます！」(谷内)

「新たな一歩をこの曲で踏み出して、これからもいろんな景色をいろんな人と見ていきたい！」(古屋)。また「『Upturn』を引っさげて、ツアーをやりたいなと思っています」と古屋が語ると、「ぜひ、やりたいね！」と二人も目を輝かせた。

　鍵本は「4人での最後のライブで宏宜に『輝はもっと強くなったほうがいい』と言われましたが、やっぱり今まで人に甘えていたり、頼っていた部分があった。一人ひとりがもっと強く、もっとしっかりして、それぞれがLeadを引っ張っていけるようになれたら。そのために毎日いろんなことにアンテナを張って、いろんなことを吸収していけたらと思います」と抱負を語る。

　中土居の後任のリーダーは特に決めていない。「一人一人がその役割になれるように」と谷内は話す。また「3人で一人前じゃなくて、一人一人が強くなって引っ張っていけるように…」と鍵本。3人それぞれ、以前よりも力強くなり、そのパワーが重なった時、グループとして4人時代以上の力を発揮できる日がくるかもしれない。

　Leadのニューシングル『Upturn』は6月19日にポニーキャニオンよりリリース。通常盤1種と初回盤3種の計4種がリリースされる。