音楽オーディション『第2回FOREST AWARD NEW FACEオーディション』でグランプリに輝いたことをきっかけに、今年1月にデビューした新人・田崎あさひ(17)が、新曲『サクラ時計／雨夜の月』の発売を記念して、今月インストア・ライブを開催。そして29日、東京・タワーレコード新宿店でのイベントをもって4ヶ所のライブを完走した。

　計4カ所のインストアライブの最終日となったタワーレコード新宿店でのステージは、新曲『サクラ時計』からスタートした。
MCではゴールデンウィークのエピソードを披露。デビューに向けて、昨年夏、地元・長崎から上京した田崎、「この時期、長崎では『帆船まつり』が行われますが、昨年は姉と二人で『(一緒に行けるのも)今年で最後だね』と言いながら、見に行きました」と1年前を懐かしんだ。

　その後カバー曲のコーナー。この日は、初日に続いて、長崎の先輩の歌手・福山雅治の『桜坂』をピアノ弾き語りで披露。過去3ヶ所のステージでは、カバーコーナーは一曲のみの披露だったが、この日は最終日ということで特別に2曲。同じく長崎出身の先輩・原田知世のヒット曲『時をかける少女』
を初披露した。田崎自身「ちょっとだけ聴いたことがありました」という、彼女が生まれるはるか前、30年前のヒット曲だ。田崎の清純な雰囲気と歌声は、30年前の原田と重なるところがあった。

　続いて、田崎独特のキーボードを立って弾くスタイルで『雨夜の月』を、そしてラストはファンに人気のナンバー『Rolling Days』を歌った。その後は握手会で、一人ひとりと丁寧に握手しながら、ファンとの交流を楽しんだ。

　ステージを降り、「始まる前からすごく緊張しました」と話した田崎。「インストアイベントが始まってから、人前で歌うのにこんなに緊張したのは初めてでした。初日は手が震えて、お腹が痛くなるほどでした」

　これまでハロプロ関連のコンサートで、中野サンプラザやパシフィコ横浜といった大きな会場で歌った時も「歌い始めたら、緊張はしなかったです」と語っていた田崎だが、「むしろ人が多いほうが緊張しなくて、お客さんの顔が見えると緊張します」とのことだ。

　だが今回のインストアイベントのステージを体験して「自分を応援してくれる方の顔が見えるのは嬉しいと実感しました」と話す。「また何回も来てくださった方に『前回よりもよかったよ』って言われたり、嬉しい言葉もいただきました。それを励みにしていけたらと思います」と目を輝かせた。

　なお、田崎は現在、モーニング娘。田中れいな率いるバンド「LoVendoЯ（ラベンダー）」のオープニングアクトにも参加。5月は北海道、神戸、大阪での公演に参加する。

　また今年3月に横浜で開催され、田崎も参加した、アップフロントワークス所属のアーティストによるオムニバスライブイベント『ミュージックフェスタ』のツアーが、6月11日の東京・赤坂BLITZからスタート。札幌、大阪、名古屋の全4カ所で開催される。
「前回よりも、少しなんですけど場数を踏んでいるので、それを生かしてできることをやったり、ソロでのステージとは違い、競演の先輩方がいるからできることもあると思うので、学びながら、音楽を届けられればいいなと思います」と意気込みを語った。

　なお、田崎を輩出した『FOREST AWARD NEW FACEオーディション』の第3回の出場者を現在募集中。デモテープ不要の、モバイルサイト『デビューしようよ』と連動した特別に企画も展開中だ。

●田崎あさひプロフィール
1995年11月20日生まれ、
長崎県出身。O型。身長158cm。

※文中、「田崎」の「崎」の字は、右側が「立」に「可」。