菅田将暉が主演を務める映画『帝一の國』の初日舞台挨拶が29日、都内で行われ、菅田をはじめ、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁、吉田鋼太郎、メガホンを取った永井聡監督が登壇。現場ではみんなのアイドル的存在だったという志尊について、菅田が「みんな志尊に甘えていて、野村・間宮を筆頭に、”俺の女”感を出していた」と明かすと、間宮は「本当にいつになったら抱かせてくれるんだろうなって思っていた」と告白し、場内は黄色い歓声に包まれた。

　同作品の原作は、2010年から6年間『ジャンプSQ.』（集英社）にて連載され、美麗な作画と異色の物語が話題になった古屋兎丸による漫画『帝一の國』。2014年には舞台化もされ、人気を集めた本作の待望の映画化。日本一の超名門・海帝高校を舞台に「将来は総理大臣になって、自分の国を作る」という野心を持った主人公・赤場帝一（菅田）が、個性豊かなライバルたちと命がけの生徒会選挙を繰り広げる異色の学園コメディ。

　今作で帝一の相棒を務め（男子校なのに）アイドル的存在の榊原光明を演じた志尊。観客からもキャスト陣からも「可愛い〜!!」と歓声を浴びるなか、志尊が「今日公開ということで、とても幸せな気持ちでいっぱいです」と満面の笑みを浮かべると、菅田らも思わず笑顔で「可愛いな〜」とつぶやいてしまうほど、男性キャスト陣は志尊の可愛さにメロメロの様子。

　菅田らとは初共演だったという志尊は「みなさん共演は初めてだったので、どうやって入りこんだらいいんだろうっていうのがあったんですが、みなさんが壁をとっぱらってくれてすごくリードしてくださったので、すごくやりやすく撮影することができました」と撮影を振り返った。

　そんな志尊に対して菅田は「可愛かった」と絶賛しつつ、「最初は志尊がみんなに甘えるのかなと思っていたら、だんだんみんなが志尊に甘えていった」と明かし、「野村・間宮を筆頭に、“俺の女”感を出していて、“お前は俺を好きになれ！”みたいな感じだった」と現場でも役同様アイドル的存在だったことが発覚。

　すると間宮が「いつになったら抱かせてくれるんだろうなって思った」とまさかの告白で笑わせると、志尊は「毎日、祥太朗くんの目が本当に怖くて…」と本音をポロリ。続けて「祥太朗くんが休憩中にすごくイライラしていて、『どうしたの？』って聞いたら、『俺はお前が男に生まれたことに腹を立ててるんだよ！』って言われた」と告白。これについて間宮は「叶わない恋というか、こんなに可愛いのに、どうしてお前は男なんだよ！っていう、なんか騙されたような気分でした」と不満を漏らした。

　また野村も「俺も淳くん好きよね？」と志尊に笑顔を向ける。それに対して志尊は「周平くんはずっと僕の膝の上で寝ていて。僕がトイレに行こうとすると、『淳、どこ行くの？ なんで声かけてくれないの？』って甘えてきた」と可愛いエピソードを披露。すると、野村は「仲いいアピールされてますけど、そんなに仲良くないですよ」とツンデレっぷりを見せて、笑いを誘う。

　格闘技経験があるなど、男らしい一面もある志尊。「自分では可愛さはぜんぜんないと思っていますが、みなさんが『可愛い』って言ってくださるので、それにのっかって、とにかく可愛い存在でいられたらと。それと光明は可愛いだけではないので、そこもしっかりと作っていけたらと思って演じていました」とコメント。

　そんな中、紅一点のヒロイン・永野が現場に現れるとその状況は一変したという。菅田が「現場に永野芽郁ちゃんが来たときは、みんな気づいたんでしょうね。“志尊は男なんだ”、“あ、ぜんぜん可愛くないなって”（笑）」と語ると、志尊は「あと、これは僕と千葉くんに共通することなんですが、毎日現場に行くと、“今日は可愛いか、可愛くないか”を判断されるんです。何もしてないのに『今日はブス』とか言われる」とクレームを入れる。それに対して千葉「ちなみに、昨日は僕ダメだったみたいなんですが、今日は普通みたいです」と明かし、会場を沸かせていた。

　また生徒役のキャストの中で最年長・28歳の千葉に対して、MCから「最年長でお兄さんですが」と話を振られると、間宮が「お兄さんっていうか、おじいさんですけどね」と横槍を入れる。千葉は「間宮くんのおかげで、じじぃ（愛称）が定着した」とニッコリ。さらに「何歳まで学生役をやる？」と聞かれた千葉は、「40歳です！」と意気込む。菅田が「まだまだお美しい」と千葉を称賛しつつ、「40歳で主演やってほしい」と目を輝かせると、千葉も「超キラキラ系でね！」とノリノリ。

　最後に菅田は「学生のころから知っているみんなと、こういう大きいステージでまた共演できて嬉しかった」と語り、「”果たし状だ”という想いで作った作品なので、今日公開されてどうなっていくのか、すごく楽しみ」と期待を込める。そして、帝一の言い回しで「このゴールデンウィーク、日本は僕がいただく!!」と高らかに宣言し、舞台あいさつを締めた。

　映画『帝一の國』は4月29日より全国ロードショー。なお、オーディションエンタメサイト『Deview／デビュー』では、菅田将暉と間宮祥太朗、それぞれのロングインタビューを掲載中（下記リンク参照）。