俳優の間宮祥太朗が15日、都内で開催された自身初のフォトブック『未熟者』の発売記念握手会に登場。単独での囲み取材は初という間宮は、「初めてなので、優しくしてください（笑）。間宮祥太朗と言いますので、よろしくお願いします！ 名前だけでも覚えて帰っていただけましたら幸いです!!」とイベント前の囲み取材に満面の笑みで応対した。

　間宮といえば、昨年はドラマ『弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』（日テレ系）、『水球ヤンキース』（フジ系）、今年冬クールのドラマ『学校のカイダン』（日テレ系）にも出演していた新鋭若手俳優。ドラマだけでなく、舞台では人気シリーズ『銀河英雄伝説』でラインハルト・フォン・ローエングラム役を担当し、6月の特別公演にも同役で出演が決定。これまで務めた役柄からも、その姿は変幻自在だ。

　間宮の役のフリ幅はフォトブックでも垣間見られる。「撮影はすべて沖縄で行いました。全体的に“違和感”がテーマになってます。年齢と見た目のギャップやこれまでの役を見ても、自分の中での違和感を感じるって言っていただいて。そういう違和感が写真集でも出せればと、シーサーの前で全身ヒョウ柄衣装だったり、スーツで釣り竿だったり。いったいどれが本当の自分なのか分かりません」というほど、様々なシチュエーションが楽しめるフォトブックになっている。「今回の撮影チームの方々がリラックスさせてくれて、今までの自分になかった一面も引きだしてもきもらえました。今の自分にこれ以上の写真集はできないかなと思う」と、出来映えには満足。

　タイトルの“未熟者”については「卑下しているわけではなく、自分がまだ未熟であること、また未熟でありたいという意味を込めました」という。その理由として「未熟であるからこそ新しいことを吸収でき、どんどんと形を変えていける。年齢を重ねたときに、この写真集をどういう想いで見るのかを考えたときに、この言葉が一番しっくりきたんです」といい、「僕は、人に好感を抱く時ってその人の人間味を感じる部分＝弱み、未熟な部分にすごく魅力を感じるんです。そういう意味で、自分が未熟であることを常に認識した状態で、仕事にも人間関係にも臨みたいというのが強くあるんです」と持論を展開させた。

　こだわりは、タイトルだけではない。「マネージャーさんが今回の写真集について編集の方と打ち合わせすると聞いて、僕は参加する予定ではなかったんですが、押し掛けて。どんなことを作っていきたいか、自分らしさがどこにあるのかを主観と客観から何時間も話し合いました。収集つくのかなと思うくらいたくさんのアイディアが出て、そのまま撮影に。そうしたらこういう結果になりました」と製作段階から自分の意見を積極的に発信したという。

　だからこそ、フォトブックには間宮らしさ全快のショットばかりが収められている。印象的なのはコマ撮りで服を脱ぐ様から、最後下着一枚になるまでのカット。「写真では派手なパンツなんですが、普段は地味めです。すみません、地味めで。今日も黒はいています。あれは撮影用のパンツです」と笑いを誘い、お気に入りカットについては「自分自身の存在が風景にとけ込んでる瞬間」という海のショットを。「ドラマなどの作品に関しても、写真に関しても、風景やその場の空気になじんでいる状態がすごく好きで。この写真だったら自分の部屋にも飾れるかなって」と説明した。

　途中まではフォトブックのPRだったはずだが、その後は間宮から取材陣への恋愛相談の場に。「周りの人間からも変人扱いをされていて。変わっていることで興味を持ってはいただけるんですが、ついていけないって。逆になんでモテないんですかね〜。相談したいくらい……。モテたいですよ！」と苦笑い。「あ、でもその努力が欠如しているのかも。自分は自分らしく、無理をしてもって思っちゃうので、その努力が欠落しているからなのかな。努力します！」と意気込み、いつの間にか会見も間宮らしい空気が満ちた。

　間宮祥太朗フォトブック『未熟者』（2200円（税抜）・ワニブックス）は現在発売中。また3月21日に横浜、名古屋、22日に大阪での握手会イベントを控えている。こちらの詳細は、ワニブックスHP（http://www.wani.co.jp）まで。なお本作については、現在発売中の『デ☆ビュー』4月号でも紹介している。