バラエティやCMなどで活躍中!第34回大会 グランプリ小島瑠璃子 Interview | Deview-デビュー
 第34回ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)でグランプリを受賞し、現在はバラエティ番組や、CMなど、幅広く活躍中の小島瑠璃子。オーディションを受けた当時の思い出、現在のお仕事について、受けようと思っている読者に向けてのメッセージなどを聞いた。
「今までのホリプロになかった風を持ってきてほしいし
今回のTSCでは面白い後輩ができる予感がします」
小島瑠璃子
――先日放送された『おしゃれイズム』にゲスト出演したとき、8年前のTSCの映像が流れましたね。
「久しぶりに観ました。いや〜、何回観ても恥ずかしいです(笑)」
――当時のTSCに関して、今でも覚えていることはありますか?
「合宿ですね。普通に高校生活を送っていた女の子には、ものすごく刺激的でした。同年代の子たちが集まってきて、出身地も北から南までバラバラ。ホリプロの実行委員のスタッフさんも20人ぐらいいましたけど、親戚でも先生でもない大人の人たちにずっと見られ続けるというのが不思議な感じで、かなり良い経験でした」
――合宿のなかでも特に印象深かったことは?
「1人1人大きい部屋に呼ばれて、マイクを持って『歌ってください』と言われたときは緊張しました。あと、ウォーキングレッスンが厳しくて、ビシビシやられましたね。全員が横一列に並んで、一斉にバーッと歩いていって、先生の怒号が飛んでいたのを今でも覚えています」
――でも瑠璃子さんたちのときの合宿は、わりと和やかだった印象があります。
「そうだったと思います。よく『バチバチするんでしょう?』とか言われますけど、それは本当になかったんですよね。人と差をつけられるような辛いことを言われたりはしなくて、みんな本当に仲良かったです」
小島瑠璃子
――デビューしてから、決選大会のMCを務めた回もありました。
「自分のすべてを出して頑張っているのが伝わってきて、本当に全員が愛しく見えるんです。親戚のおばちゃんみたいな感覚になるというか(笑)。私、後輩が増えるの、大好きなんです。“ライバルが増える”とか言われたりしますけど、これはホリプロのカラーでもあると思うんですが、家族感が強いんですよね。普段会わない先輩もお姉さんのように憧れて、後輩と一緒に番組に出たら自分の事は置いておいて、後輩をより良く見せてあげたい。だから、新しい後輩は大歓迎です」
――特に仲が良い後輩というと?
「今、PARCOの『SWIM DRESS』のモデルをやっている佐藤美希ちゃん(第38回大会グランプリ)は同い年でもあって、ご飯に行ったりしていますし、相撲に詳しい山根千佳ちゃん(第37回大会ファイナリスト)も仲良いですね」
――今年は約20年ぶりに男性も募集しています。
「すごく面白いと思います。男の子の後輩、欲しいですね」
――イケメンの後輩を可愛がりたいとか?(笑)。
「いや、イケメンでなくても(笑)。今回のテーマが“気になるあの子”じゃないですか。私のときの“感じのいい子”と似ていて、間口が広い分、今までのホリプロになかった風を持ってきてほしい……というのもあります。面白い後輩ができる予感がするんです」
小島瑠璃子
――確かに。
「告知ポスターにはベックも出てますけど、彼女とも仲良くて、去年のクリスマスは2人で過ごしました(笑)。ああいう、感性がすごく豊かな子にも会えそうで、楽しみです」
――ライバル視しないのは、先輩の余裕でもあったり?(笑)。
「いやいや。私はデビューして2年後とか、仕事は月に1本あるか・ないかでしたけど、その頃から『後輩ができるのは嬉しい』と言っていましたし。中学の部活とかでも、毎年後輩が入るのは楽しみだったし、長女気質があるのかもしれませんね」
――この世界は“売れる”ことより“売れ続ける”ことが大変とも言われますが、瑠璃子さんはその大変さも感じていますか?
「本当に大変だと思います。ただ、ホリプロには芸歴がケタ違いの先輩もいるんですよ。アッコさん(和田アキ子)は50年、(榊原)郁恵さんが41年。私はコンスタントにテレビに出られるようになって5年になりますが、そういう先輩たちが周りにいなかったら『5年もよくやってるな』と思っていたかもしれません。でも40年、50年の先輩たちの前では全然そうは思わないので、良かったです」
――今も危機感はありますか?
「危機感というものはないです。ただ『今が当たり前ではない』と冷静に考えています」
――ライバルも多い世界かと思いますが。
「うーん……。たとえば菊地亜美ちゃんとかは、お互い芸能界で仕事している限りは同志ですね。亜美ちゃんがテレビに出ているとすごく嬉しいし、自分もやる気が出ます」
小島瑠璃子
――以前、バラエティについては、あえて予習も反省もせずに「その場の空気にアンテナを立てる」とのことでしたが、今もそのスタイルは変わりませんか?
「変わらないです。その瞬間に何ができるかが勝負だと思っているので。だから予習も復習もしませんけど、瞬間の反射神経みたいなものが鈍ることには敏感にならなきゃと思います。そういうときはあるので。たとえば、夜に飲みすぎていたりとか(笑)。二日酔いとかはなくても、“飲みに出ている”ということはテレビを観てないんですよね。普通にイチ視聴者としてテレビを観る時間が短くなると、反射神経が……と言うとカッコよすぎますけど、タイミングがわからなくなったり、話に入りづらくなったりする感覚があって。テレビに長く接していることは、私には大事なことだなと思います」
――日常でテレビを観ることは欠かせないと。
「オフの日にバーッと観ることもあるし、テレビを観ない日は1日もありません。どんなに遅く帰っても、30分はテレビを観ます。それはもう習慣で苦痛でもないので、そうすると決めています」
――芸能界で売れっ子になると、いいことはいろいろあるものですか?
「皆さんが想像するようなことはゼロだと考えてもらったほうがいいと思います。確かに普通の人が体験できないこともできるということはありますが、私はお仕事をできること自体が何よりの喜びなんです。何かの目当てがあって仕事をしていたら、踏ん張らなきゃいけないところで踏ん張りが利かないと思うんですよね。続けた先にしか見えないことがあっても、それを見る前に挫けてしまうというか。私はお仕事が減っちゃうのが一番耐えられないかもしれないから、踏ん張りたいなと思っています」
――今までで特に手応えが大きかった仕事は何ですか?
「迷いますね……。最近だからかもしれないけど、『おしゃれイズム』ですかね。ゲスト1人にスポットが当たるじゃないですか。“私なんかがゲストで30分もいいの!?”って心配だったんです。いつもはたくさんの出演者がいる中での番組がほどんどなので。でも、『面白かったよ』と言ってもらえたので、良かったです」
小島瑠璃子
――そんな瑠璃子さんに憧れて、今回のTSCを受ける人もいるかと思いますが、後輩になるかもしれない人たちにひと言お願いします。
「TSCの歴代の先輩のなかでも、私は一番話しやすいと思うので、何でも聞いてください! 私以上の人になると、(石原)さとみさんも深田(恭子)さんもめっちゃ優しいですけど、さすがに『何でも』というのは無理だと思うんですよ(笑)。でも、私だったら、気軽に何でも相談できると思うので。それに、私はホリプロ通でもあるので、事務所に関してわからないことがあれば何でも答えられます!」
――スタッフさんの傾向もありますか?
「お仕事をするので、もちろん礼儀はきちんと守らないといけませんけど、感覚的には親戚みたいな感じです。身内だからこそ、ときにシビアなことも言われますけど、結局は味方になってくれる。それがホリプロスタイルかなと思います」
撮影/草刈雅之 取材・文/斉藤貴志

小島瑠璃子
こじま・るりこ●1993年12月23日生まれ、千葉県出身。ホリプロ所属。『サタデープラス』(TBS系)、『ヒルナンデス!』木曜日レギュラー(日テレ系)、『プレミアの巣窟』(フジ系)、LF「みむこじラジオ!」など幅広く活躍中。
第42回 ホリプロタレントスカウトキャラバン「気になるあの子」〜女子も男子も応募OK!!〜
小島瑠璃子
 深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみなど、数多くのスターを発掘してきた、ホリプロ毎年恒例の大型オーディション『ホリプロタレントスカウトキャラバン』(TSC)。42回目となる今年のテーマは「気になるあの子」と題して、中学3年〜22歳までの男女を募集。
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