第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン 決選大会レポート #kawaii | Deview-デビュー
今年で40回目を迎えたホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)の今回のテーマは「カワイイを発信できる女の子」。大会史上初のSNSのみでの応募など、新しい試みが行われた第40回大会は、個性溢れる10人がファイナリストに! 9月23日に行われた決選大会の模様とグランプリ受賞者の初々しいインタビューをお届け!!
『第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン #kawaii』
グランプリ/木下彩音さん
きのした・あやね●2000年2月21日生まれ、京都府出身。15歳・高校1年生。身長155cm、血液型A型。尊敬する女優:戸田恵里香、石原さとみ。趣味:映画鑑賞、食べ歩き。
 毎回「女優」「歌手」「モデル」などとテーマを設けるTSCだが、今回は「♯kawaii」=カワイイを発信できる女の子。SNSや動画サイトからもスターが生まれる時代のなか、あらゆるメディアで勝ち抜ける自己発信力のある、中3〜22歳の女性を募集した。史上初めてLINE、Twitter、FacebookとSNSのみで受付。応募総数は39702人に。書類審査と全国7ヵ所での地方予選を経て、志向は様々な10人がファイナリストに決定。サイパンと東京での合宿を経て、品川ステラボールでの決選大会に挑んだ。
 MCはホリプロコム所属のスピードワゴンに、TSCグランプリ出身の足立梨花と小島瑠璃子という豪華な布陣。ファイナリストは1人ずつ、紹介VTRからステージに登場してウォーキング。それぞれの衣裳でランウェイを歩き、思い思いのポーズを決める。満面の笑顔で元気いっぱいの人、両手で大きく投げキスをする人、髪をかき上げてスタイルの良さをアピールする人など、個性を際立たせていた。全体的に緊張感より楽しげ。20歳以上が4人、17・18歳が3人、15歳が3人。全員が1列に並んで意気込みを聞かれ、井上咲樂さんや関水渚さんらは「グランプリを獲ります!」とキッパリ宣言した。
 今回のメインとなる発信力審査(自己PR)では、1人1人がさらに個性的に、型にハマらないアピールを見せた。広島カープの応援歌に合わせて優雅なバレエを踊った横山綾子さん、ブリッコのボケとツッコミを交互にこなす一人漫才を披露した井上咲樂さん、着物での「よさこい」から水着になってセクシーアピールの西森空良さん……など、みんな自分の良さを探って活かした跡がうかがえた。15歳の矢野稚捺さんが両親へ感謝の想いを伝え、アンジェラ・アキの『手紙』をピアノ弾き語りで披露すると、MCの足立や小島も思わず涙を流す。看護学校に通う荒川真衣さんはナース姿で、スピードワゴンの井戸田潤を相手に即興の診察コント。「脈拍なし、呼吸なし、奥さんなし」とブッ込んで笑わせるひと幕も。また、村上優晃さんはタブレットとスクリーンを連動させ、自身のインスタグラムを紹介するなど客観的に自分をプレゼンし、デジタルネイティブ世代らしさを見せた。
 最後はダンス審査。10人全員がTシャツに短パンで、板野友美の『COME PARTY!』に合わせて踊る。笑顔を見せながら伸び伸びと、かつ、指先まで細かい動きを付けて。ダンス初心者も多く、直前に流れたサイパン合宿のVTRでは厳しい指導に「メンタルをやられました」(矢野稚捺さん)といった声も出ていたが、本番までにそれぞれ練習を重ねた様子。ソロパートではジャンプしたり、ピストルを撃つマネをしたり、脚を高々と上げたりと、個性を出す姿勢は一貫していた。
 いよいよ審査結果の発表。まずは『ソフトバンク賞』の発表が行われ、一人漫才などでインパクトを残した井上咲樂さんが受賞。今後、ソフトバンクのWEBメディアでのPRキャラクターとして活動していく。そして、グランプリとして名前が呼ばれたのは、京都出身の15歳、木下彩音さん。しばらく両手で顔を覆ったまま、涙を流していた。ファイナリストの最年少の一人で、ウォーキングではハットをかぶり、やや早足でさっそうとランウェイを歩き、自己PRではきゃりーぱみゅぱみゅの『インベーダーインベーダー』の振りコピを、母親が買ってきてくれたという衣裳で披露。TSC実行委員長・阿部七絵さんは選考理由を「可愛い笑顔で画面が一瞬に華やかになる」と話した。受賞の喜びを聞かれた木下さんは「嬉しくて痙攣してます。体がヒクヒクしてます」と受賞の挨拶。「女優さんになりたい」と言い、目標にグランプリの先輩でもある石原さとみを挙げた。
 決選大会直後に行われた、大勢の報道陣に囲まれての会見では「きゃりーぱみゅぱみゅさんは“カワイイ”の代名詞だと考えてダンスをマネしました」と語り、「合宿ではダンスは1人だけカクカクした動きでしたけど、それから人の何倍も努力したと思います」などと語り、初めてのテレビカメラの前でも堂々としていた。
 グランプリ特典として、「永谷園」のテレビCM出演、カラコン「ナチュラリ」年間広告、「ヤングマガジン」表紙掲載、「Ray」モデルデビューなどが決まっている。
撮影/古賀良郎 取材・文/斉藤貴志
ファイナリスト紹介
エントリーNo.1
荒川真衣さん
あらかわ・まい●1994年4月23日生まれ、福井県出身、160p。21歳
看護学校に通うナースの卵で、女優志望。スピードワゴンの井戸田潤との即興コントでは心臓マッサージなども織り交ぜながら、自然体で会場を楽しませた。
ソフトバンク賞
井上咲樂さん
いのうえ・さくら●1999年10月2日生まれ、栃木県出身、151p。15歳
小柄な美少女ながら、一人漫才で手製の「映画泥棒」のカメラを使ったり、Mr.ビーンのマネをしたり、バラエティセンスも見せる。強気な姿勢にハートの強さも出た。
エントリーNo.3
小島美帆さん
こじま・みほ●1994年5月14日生まれ、東京都出身、162p。21歳
高校時代は茶道部で、自己PRでは着物姿でお茶を点て、スピードワゴンの小沢一敬にふるまう。柔らかい物腰に長い黒髪が似合う和風美女。
エントリーNo.5
関水渚さん
せきみず・なぎさ●1998年6月5日生まれ、神奈川県出身、157p。17歳
高校では野球部マネージャーで、健康的に焼けた肌が印象的。「タッチ」に乗り特技の習字で力強く“甲子園”と書き、「私を芸能界に連れて行って」とキメた。
エントリーNo.6
中尾百希さん
なかお・ゆき●1995年8月30日生まれ、福岡県出身、165p。20歳
スレンダーで脚が長く、ウォーキングはパンツ衣裳で大人っぽさを見せた。自己PRはほのぼのとした絵で天然エピソードなどを紹介して、ギャップもあった。
エントリーNo.7
西森空良さん
にしもり・そら●1994年8月11日生まれ、高知県出身、155p。21歳
発信力審査の際、浴衣でよさこいを披露した後、浴衣を脱いでビキニになり「グランプリ獲るきぃ」と方言でアピールし、強烈なインパクトを残した。豊かな胸を自ら「出そうと思った」とのこと。
エントリーNo.8
村上優晃さん
むらかみ・ゆきら●1996年12月3日生まれ、福岡県出身、160p。18歳
肌が白くてスタイルも良く、大きなシャツを羽織ったウォーキングがハマった。インスタグラムのフォロワーを増やした経緯などを客観的にPRしたのが新鮮だった。
エントリーNo.9
矢野稚捺さん
やの・ちなつ●1999年10月22日生まれ、愛知県出身、158p。15歳
ピュア感の溢れる美少女。3歳から習っているピアノで両親への感謝も込めて、アンジェラ・アキの「手紙」を弾き語り。少し涙声になりつつ歌い上げた。
エントリーNo.10
横山綾子さん
よこやま・あやこ●1998年7月31日生まれ、東京都出身、166p。17歳
長い脚でスタイルが良く、モデル志望。カープ女子と9年間やってきたクラシックバレエを、応援歌で踊って同時にアピール。180度開脚なども見せた。
第40回大会 グランプリ
木下彩音さん
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