バラエティやスポーツ番組、CMなど、幅広く活躍している小島瑠璃子ちゃん。
6年前のホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)でグランプリを受賞してデビューを果たした彼女に、オーディションを受けようと思ったきっかけや、当時の思い出、受けようと思っているみんなへの応援メッセージを頂きました!
6年前のホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)でグランプリを受賞してデビューを果たした彼女に、オーディションを受けようと思ったきっかけや、当時の思い出、受けようと思っているみんなへの応援メッセージを頂きました!
「TSC会をするのが好きなので、今年応募する人にも『ホリプロに入ったらごはんを食べに行こう!』と言いたい」
――TSCが初めて受けたオーディションだったんですよね?
「そうなんです。高校のサッカー部のマネージャーを一緒にやっていた友だちと、町の本屋さんで『デ☆ビュー』を見ていたら、そのときのTSCが“書類審査なし、事前の申し込み不要、地方予選会場に直接来て参加”と出ていたので。友達とノリで受けてみよう!という感じでした」
――当時は歌手志望ということでしたが。
「そんなときもありましたね〜。本当におこがましい。カラオケでビブラートもできないのに(笑)。『歌手になりたい』と言っていたのは、ぼんやりと『なれたら素敵だな』ぐらいの憧れだったと思います。私が受けた第34回大会は“感じのいい子”という抽象的なテーマだったんですよね。今は、当時やりたいと思っていた歌とはまったく関係のないバラエティをやらせてもらってますけど、すごく楽しいです。なので、最初から明確な目標とかなく、ぼんやりした感じでも、興味があれば受けてみたらいいと思います」
――“感じのいい子”は確かに抽象的なテーマでしたが、今の瑠璃子さんを見ていると、逆に求められていたものがよくわかります。
「自分で感じが良かったかはわかりませんけど(笑)、特徴は周りに見つけてもらうものだと、今でも思います。バラエティで想定外の方向で芸人さんにイジられて面白くしてもらえたとか、よくあるので。『私はこう!』とこだわりがあるのもいいけど、『私はどうなんでしょう?』とまっさらでぶつかって、特徴を発掘してもらうぐらい柔軟なほうが良い気がします」
――TSCのときも、何か準備をして審査に臨んだりはせずに?
「参考にならなくて申し訳ありませんが、本当に何もしませんでした。太らないようにしたぐらい。あと、決選大会の前日にコラーゲンの飲み物をコンビニで買って『これで内側からきれいになった!』と(笑)。当時は、1回1回の審査に集中するという感じで、先のことは考えてなくて。今もそうですね。今日の仕事で自分ができることをやるだけ。事前に考えるのは、仕事の後のごはん会のセッティングぐらいです(笑)」
――瑠璃子さんのときのTSCの合宿は、みんなで協力してやる課題が多かったせいか、すごく楽しそうだった印象があります。
「ファイナリストがみんないい子で、スタッフさんも明るくて、全然ピリピリしてなくて。『夜10時以降は部屋を出ないように』と言われましたけど、まあ、出ますよね(笑)。本当に修学旅行みたいで、オーディションがお祭りのように感じられて。グランプリを獲れなくても、参加できて万々歳だと思っていました」
――バラエティのレッスンもありましたね。
「クイズみたいのをやりました。出題される問題が大喜利っぽくて、正解を答えたらいいか、ボケたほうがいいのか微妙な感じで。その時はボケずに素直に答えたんですが、後でチーフマネージャーさんから『ボケたら落とそうと思っていた』と聞いて、ムリやり面白くしようとするのは、“感じのいい子”と違うらしくて、『危なかった〜!!』と(笑)」
――今回のTSCではSNSを使った審査があります。SNSを使ううえで心がけていることはありますか?
「炎上しないように心がけてます(笑)。あと、SNSでしか伝わらない『実はこういう人なんだ』というのが出ればいいなと。要素が減るほど伝わるものがあると思うんです。ラジオは視覚がないのに身近に感じるし、Twitterではさらに聴覚もなくなるのに、文字だけで他の媒体と違う質感が伝わる良さがあるかな。だから、とても重要なツールだと思います」
――瑠璃子さんは“自撮りは苦手”ということですが。
「本当に苦手です。タレントにはナルシスト要素があっていいと思いますけど、たぶん私はそれが少ない人なんです。自分を撮る自分を気持ち悪く感じちゃう。『自撮りを見たい』と求められることが多くて、今まで2回上げましたけど、どっちも1回撮っただけ。撮り直す気力が起きなくて」
――でも、自撮りした男の子顔のすっぴん写真が評判良かったり。
「無理して撮った甲斐がありました。さっきの話と同じで、自分のことは自分ではわからなくて、周りの人に気づいてもらう……というところかもしれないですね。個性を出すことも大事ですけど、あまりガチガチに固めずに『私ってどうですか?』って」
――今やバラエティ等で大活躍中ですが、グランプリを獲ってすぐブレイクしたわけではなく……。
「最初の3年は、週1回のレッスンと月1回ぐらい仕事があっただけでした。でも、スタッフさんから『早く売れなきゃ!』とか急かされることはなかったです。ただ『仕事がなくても事務所には毎週顔を出すように』と。ホリプロはそこがいいですね。親戚感というか。適度な距離で見守ってくれるんです。先輩も、グランプリのときにティアラをかぶせてくれた(榊原)郁恵さんとか、本当に優しくしていただいて」
――瑠璃子さんも後輩には優しくしていますか?
「私、TSC会をするのが好きなんです。山根千佳ちゃんとはよく遊びに行くし。今年応募する人にも『ホリプロに入ったらごはんを食べに行こう!』と言いたいです」
――バラエティ志望の人が来たら、仕事がカブるかもしれませんが。
「わざとウソを教えて……なんてことはしません! 私、感じのいい子でないとクビになるので(笑)。相談があればいつでも乗ります。でも、お仕事は自分の肌で感じるものですから」
撮影/booro(BIEI) 取材・文/斉藤貴志
小島瑠璃子
こじま・るりこ●1993年12月23日生まれ、千葉県出身。ホリプロ所属。生情報番組『サタデープラス』(TBS系)、『おはスタ』(テレ東系)、『S☆1』(TBS系)、『ヒルナンデス!』(日テレ系)水曜日レギュラー、『プレミアの巣窟』(フジ系)、『いらこん』(フジ系)、『田代県立小島高校日直山根』(CS)など、スポーツ番組からバラエティまで幅広く活躍中。また現在、永谷園の『スープで食べるグラノーラ』のCMと、ロート製薬『OXY』のCMがオンエア中。