トライストーン・アクティングラボ(TSAL)無料オープンクラス開催レポート | Deview-デビュー
小栗旬、田中圭、綾野剛、木村文乃など、実力派俳優が多数所属するトライストーン・エンタテイメントの俳優養成/研究所「トライストーン・アクティングラボ(TSAL)」が無料ワークショップを開催。「デビュー」のユーザーを対象に募集を行い、抽選で選ばれた役者志望の男女が参加した。
 今回参加したのはデビューからエントリーした男性3名、女性7名の10名。まず前半は「オーディションの最大の難関」である書類審査を突破するための「プロフィールの書き方」を、トライストーンのマネージャーがレクチャー。デビューのオリジナルオーディション応募用紙をテキストに、審査員が注目しているポイントや、NGな書き方などについて説明していった。
 参加者の中にも「志望動機」や「自己PR」の書き方について悩むという声が多かったが、「志望動機の欄に読みやすい大きさで簡潔にまとまっていることも大事。普段からノートに観た映画の感想をつけておいたりする訓練も有効」「自己PRでは、自分なりに頑張ってきたことで構成。学校の無遅刻・無欠席だってアピールになる」など、一つひとつの項目についてアドバイスが送られた。

 特に「最も重要」な写真の撮り方については、現在TSALに通っている受講生や、トライストーンへの所属を果たした俳優の、応募時の履歴書と現在のプロフィールを「ビフォー・アフター」で比較して説明。なんとなく撮ってしまった写真と明確なアピールの意図を持った写真の違いを実際に見せて、分かりやすく解説していった。

 そして後半は、トライストーンをはじめ、国内外で俳優の指導も行っているベテラン講師、ダン・コージ氏がレッスンを担当。日本で俳優デビューし、アメリカに渡って本場のメソッドを学び、ハリウッドで幅広く俳優として活動、米国市民権を獲得している“アメリカ人”のダン氏。緊張気味の参加者に対して、熱くオープンマインドな姿勢で「今は何も分からなくていいし、やる気が素質だと思っていい。どこまで食いついてこれるかが大事」と語りかける。



 演技のワークショップではあるが、初めに行ったのは全員で輪になっての「自己紹介」。知らない場所に飛び込んで、自分を見せ、人とコミュニケーションとるのが俳優であり、オーディションも演技の仕事も、「自己紹介」をどのように行い、どういう風に自分を知ってもらうのかと繋がっているという。

 今回参加した7人は、大学で演技を学んでいる人、引きこもり気味だった人、プロサッカー選手の道に挫折した人、グラビアアイドルから本格的な女優を目指す人など、ここまで来る経緯は様々。それぞれが自己紹介でたっぷり時間をかけて自分をさらけ出し、観ている側も相手に興味を持ったことをドンドン突っ込んでいきながら、気持ちを裸にしていく。7人の話を聞きながらダン氏は、自身の豊富なキャリアの実例を交えて貴重なアドバイスを送った。

 自己紹介で充分に心のウォームアップが出来た後は、短いシーンの台本を使った演技レッスンへ。2人一組になって練習した後、全員の前で披露していく。「試されてると思って真剣に。ヤバイと思ったら、萎縮しないで後は楽しめ」とダン氏。気持ちの動きと関係ない動作や、セリフはすぐに見抜かれ、その場で指導が入る。ダン氏がサッとやってみせる芝居には、参加者たちも思わず納得。短いシーンの中にもカメラの向きを考えて動いたり、相手があってのリアクションがあったり、演技と言うものの奥の深さを改めて感じていた。

 終わった後は「もっとやりたい!」と演技に対してのどん欲な気持ちが芽生えた参加者たち。今後、役者の夢を目指して活動する上でも、今日の経験は大きなものとなるだろう。




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