世界初のプロジェト『HiGH&LOW』、新作映画が2作連続公開!-白濱亜嵐×佐野玲於 | Deview-デビュー
白濱亜嵐×佐野玲於

撮影/大槻志穂 取材・文/えびさわなち

ドラマ、映画、コミック、ドームツアーなど、様々なメディアコンテンツ展開を繰り広げている、前代未聞の総合エンタテインメント・プロジェクト『HiGH&LOW』。8月19日には、待望の新作・映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』、11月11日には『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』が公開される。同シリーズに出演中の白濱亜嵐&佐野玲於に、本作にかける想い、それぞれのチームの魅力、撮影秘話などを聞いた。
「素晴らしいチームでこういったプロジェクトが作れて勉強になることも多いし、ありがたい環境だなと思う」
白濱亜嵐×佐野玲於
白濱亜嵐
――ドラマに映画、コミック、ライブと多種多様に展開しているこの『HiGH&LOW』シリーズ。前代未聞な一大プロジェクトに携わることを、改めてどのように捉えていらっしゃるでしょうか。
白濱亜嵐「『HiGH&LOW』もドラマが始まってから2年くらい経っているんですけど、そこからさらに今はもっと広がったなって。前作の映画はもちろん、ライブツアーをやったことによってさらに広がったなという想いが大きいです。今回の映画でさらに新しいキャラクターもたくさん増えたし、『HiGH&LOW』は、まるでアメーバのようにいろんなジャンルで展開されて、より膨らませていくようなプロジェクトだと思うので、まだまだ広がっていくと思います。“これからどんな風になっていくんだろうな”という可能性をすごく感じます」
佐野玲於「やっぱり『HiGH&LOW』って新しい試みだと思うんです。LDHが初めてこういう形で、総合エンターテイメントとして始めたプロジェクトでもありますし、HIROさん、EXILE TRIBEを筆頭に、表現するエンターテインメントっていう感じです。固定概念に捕らわれず、新しいエッセンスとして風を吹かせられたらなというプロジェクトでもありますので、ひと味違った映画になっていると思います。本当に豪華な役者の方にもご出演いただいて、いろんな方の力を借りて、タッグを組んで、素晴らしいチームでこういったプロジェクトが作れているので、自分もLDHの一員として、この映画に出られることがすごく嬉しいですし、本当に勉強になることもいっぱいあって、ありがたい環境だなと思います」
白濱亜嵐×佐野玲於
佐野玲於
――本作は、より多くの個性的なチームが登場します。そんな中でのご自身が所属するチームの、自分たちらしさ、はどういうところでしょうか。
佐野「『RUDE BOYS』は、けっこう、みんな根が真面目なんです。例えば『White Rascals』は、“女性を守る”であったり、『山王連合会』なら“街を守る”とか、いろいろあるんですが、『RUDE BOYS』は“家族”とか“仲間”、“絆”というのがテーマになっていますし、それは強みかなと思います。そういう想いがいろいろなものを突き動かしている。めちゃくちゃ尖っている作品ではあるんですけど、僕らのチームに限らず、そういういろんなテーマが散りばめられているのが面白さだと思います」
白濱「『MIGHTY WARRIORS』の良さは、実際にラッパーとして活動されている方も多いですし、すごく音楽性に溢れているチームだなというのを感じます。毎回、ライブシーンもしっかりあるので、そこは『MIGHTY WARRIORS』の良さだし、魅力。もともと『MIGHTY WARRIORS』は、自分たちから喧嘩したくて戦っているわけではないので。あくまで自分たちの理想郷であるクラブを作りたくて、拡げて活動しているグループなので、音楽と接しているところは僕らのチームの強みかなと思います」
白濱亜嵐×佐野玲於
――では、お互いのチームを見て「こんなところがいいな」と思うところはありますか?
白濱「『RUDE BOYS』を見ていて思うのは、アクションが本当に素晴らしいなって。賞を獲るくらいすごいし、あのアクションをみんながそれぞれが生身でやっているのが、本当にすごいなと思っています」
佐野「『MIGHTY WARRIORS』は、自由でいいなと思いました(笑)。見ていても伝わってくるくらい、いい意味での適当さが、すごく楽しそうだなって思って。自由にのびのびとやっているというのが、『MIGHTY WARRIORS』チームの良さですし、それが際立っていて、それもまた『HiGH&LOW』の、キャラクターを大事にしている部分ですごくいいなと思いました」
白濱「あと、僕は(『RUDE BOYS』のリーダー・スモーキーを演じる)窪田正孝さんと共演してみたいって、ずっと思っているので、うらやましいなって思っています」
――『HiGH&LOW』といえば、やはり迫力満点のアクション。あれだけ激しいアクションをする上で注意している事や意識していることはありますか?
白濱亜嵐×佐野玲於
佐野「やっぱり怪我は気を付けています。すごく激しいアクションですし、常に緊張感を持ってやっています。アクション部の方たちもめちゃくちゃ体を張ったアクションをされているので、撮影を見ていても、こちらもヒヤヒヤしますよね。それくらいの緊迫感がある中で撮影をしていし、だからこそあれだけ激しいアクションや壮大な絵が撮れていると思います。いろんな人の想いが重なってできているなというのはすごく感じます」
――特に『RUDE BOYS』は、高いところから飛び移ったり、アクロバティックなアクションが多いですし、常に危険と隣り合わせで撮影をしている、というような感覚ですか?
佐野「そうですね。とくに『RUDE BOYS』の中でもパルクールの人たちは、命綱なしで高い場所でのアクションをされていたりするので、プロフェッショナルの人たちだけど、それでも見ていてヒヤッとします」
白濱「『MIGHTY WARRIORS』のアクションシーンに関していえば、前作でもそうだったし、今作でもあったんですけど、なぜか僕だけが高いところで戦わされるんですよ(笑)。前回も15メートルくらいの高さで、幅も2メートルくらいの橋みたいなところで戦わされたんです。苦手なわけではないですが、それほど高いところが好きなわけでもないので。それくらい毎回高いところでやらされますね。なぜか毎回、監督には『(白濱演じる)バーニーは高いところで』って言われるんです(苦笑)」
白濱亜嵐×佐野玲於
白濱亜嵐
――それだけ高い身体能力を買われているのでは?
白濱「いやいやいや。でも、飛ぶわけでもないのに、ワイヤーつけながら、高い場所でのアクション頑張りました」
――ハードなシーンも多いですが、撮影現場はどんな雰囲気で進んでいったのかを教えてください。
佐野「それぞれのチームごとに撮影現場の雰囲気も違っていて。『RUDE BOYS』には『RUDE BOYS』の雰囲気があったり、『山王連合会』はすごく和気あいあいとしていたりとか。それこそ反社会組織である『九龍グループ』は、ベテランの役者の方々がたくさんご出演されていますし、めちゃくちゃ緊迫された中で撮影をされているらしいです。それぞれの空気感があって、なんか不思議ですよね。関わる人やその場にいる人によってお芝居の空気とかも変わって来るので、すごく面白いです」
――『RUDE BOYS』としては、リーダーであるスモーキーの存在は大きいと感じます。そのスモーキーを演じる窪田さんとの思い出に残ることなどはありますか?
佐野「窪田さんは、意外と普段はキャッキャッしていて、一緒にいて楽しいです。でも、本番に入るとめちゃくちゃ説得力がある芝居をされるんですよね。で、カットが掛かるとまた普段の窪田正孝に戻る。すごいんですよね、そのスイッチの切り替えが。面白いですし、そういう部分でもすごいなって思いました」
白濱亜嵐×佐野玲於
佐野玲於
――『MIGHTY WARRIORS』チームの撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
白濱「撮影現場では常に音楽が流れていましたね。あとは『MIGHTY WARRIORS』のレギュラー出演者の中には、すごくいかつくて、タトゥーだらけの人もいたりするので、外でロケ撮影とかしていると誰も寄ってこないです(笑)。強面の人が多いけど、和気あいあいとしていて、仲がいいです。撮影合間とかに、一番見た目が怖そうなANARCHYさんが、実は一番ふざけたりもしています」
――印象に残っているエピソードはありますか?
白濱「『MIGHTY WARRIORS』は、プライベートでも仲のいいメンバーが多いので、北九州で撮影したときに、夜みんなでおでんを食べに行って、そのあともみんなで飲みに行って、ずっとワイワイしていましたね。音楽に囲まれてながらで、本当に(作中のMIGHTY WARRIORS)そのまんまって感じでした」
――非常にたくさんの登場人物がいる作品ですが、その中でご自身のキャラクターの個性を出さなければいけないと思うんですね。そのキャラクター作りというのはどのようにされていったんでしょうか。
佐野「最初の頃は、まずは『HiGH&LOW』の世界観を知ることから始めました。いろんなチームがいる中で、『RUDE BOYS』がどんなグループであるか、それを知ることに重きを置いて。そこからタケシのキャラクターであったり、衣装だったり、ロケーションであったりを見て、その中で『RUDE BOYS』はこんな感じだなと考えていったりしました。アクションでもキャラクターの個性を出していったりもして。あとはそこに自分のお芝居を乗せて一つの役として完成すると思うんです。結構、いろいろと用意されている環境ではあったので、お芝居もしやすい環境でしたし、ドラマのシーズン1&2、そして映画版と、やればやるほど演じやすくなっていっているなと思います。そういういろいろな積み重ねがあって、役がより定まってきた感じはあります」
白濱亜嵐×佐野玲於
――白濱さんはいかがですか?
白濱「バーニーが登場してきたのは、ドラマのシーズン1の終盤だったんです。その頃にはたくさんのキャラクターが出ていて。自分の理想とするキャラクター像もあったんですが、“それをやるとこのキャラと似てしまうな”というようなことも考えて、外見から作っていって印象に残るキャラクター作りをしました。『MIGHTY WARRIORS』はラッパーが3人いるんですけど、これから先の展開としてライブシーンでどういう立ち居地でいたらいいかっていうのを考えて、『僕、DJがしたいです』って自分から提案させていただいて。僕自身は見た目もいかつくはないので、バーニーはきっと格闘もそんなに強くないだろうしって考えて、機械に強かったり、ちょっと頭を使うようなキャラクターにしたいという裏設定みたいなものも提案させていただいて。バーニーの足りないところやいろんな要素で補っていくような感じで作っていきました。芝居に関しては、軽いセリフの言い回しだったり、ちょっとウザい感じとか、ちょっと悪役ニュアンスは出すように心がけました」
白濱亜嵐×佐野玲於
――『HiGH&LOW』では、毎回HIROさんからの差し入れも話題になっていますが、今回は何か印象に残った差し入れはありましたか?
白濱「僕はカレーパンですね。夜中に、すごくおいしいカレーパンが届いたんです。それが印象に残っています」
佐野「北九州の撮影のときに、お昼に『HIROさんの差し入れで屋台を何軒かいただききましたー』っていう声を聞いて。“え、何軒かって何!?“って行ってみたら、カレー屋さん、ラーメン屋さん、ピザ屋さんとか、お寿司や唐揚げ丼、ハンバーガーとか、本当にたくさんあって。一気にたくさんの屋台の差し入れがあったので、今日はめっちゃスペシャルだな!と思いましたね」
白濱「その日、僕はいなかったんですよ……。いいなぁ」
佐野「本当にいつもいろんな差し入れをいただくんです。そのほかにもクレープ屋さんとか、出張カフェとか、焼肉弁当とか、『HiGH&LOW』の現場では、差し入れの思い出もいっぱいあります」
――普段は、GENERATIONS from EXILE TRIBEとして一緒に活動されているお二人ですが、『HiGH&LOW』での共演などで一緒にいる時間もさらに多くなったと思います。改めて今、出会った頃の印象を思い出すとどんな様子でしたか?
白濱「玲於はめっちゃピリピリしていて、尖っていました」
佐野「亜嵐くんは、男性アイドルみたい感じで、キラキラしたものがあって、すごいなって思っていました」
白濱亜嵐×佐野玲於
――初めて会った頃から、一緒に活動するようになって発見したことや感じる成長というと?
白濱「単純に大人になりましたよね。背も今より低かったですが、それが今やグンと伸びましたし、髭なんて僕より濃いですからね(笑)」
佐野「亜嵐くんはあまり変わらないです。出会った時は自分が中2で亜嵐くんが高2くらいで。そうやって考えるとお互いに大人になっただろうけど、ある意味は変わらない。ずっと一緒にいるとあまり変化って気づかないかもしれないです。でも昔の写真を見ると“変わったな”って思いますね」
――『HiGH&LOW』は、本当にたくさんのキャラクターが登場します。この作品に限らずですが、普段から“これだけは誰にも負けない、負けたくない”と思うのは何ですか?
佐野「いっぱいあるかもしれないですが、“やり切ること”ですね。パフォーマンスでもそうですが、誰よりもやり切りたい。グループとしてもそうですが、ライブなどでしっかりと最後まで全身全霊でやり切りたいと思っていつもやっています」
白濱「僕は“柔軟性”です。小さい頃から習い事もとにかくいっぱいやっていて、新しい場に飛び込んでいくことが得意なんです。たとえば、シリーズとして長いこと続いているような現場に飛び込んでいくことも、ビビらずにいけるんです。緊張はするんですけどね。でもいい意味で、そういう場面では外国人のように、フレンドリーにいけるんです。そこは負けないと思います」
白濱亜嵐×佐野玲於
――では最後に、今回の映画の見どころアピールをお願いします。
白濱「見どころは、もちろんアクションもさらに進化していますし、あとは新キャラがすごく増えていて、僕が所属している『MIGHTY WARRIORS』にも新しいメンバーが加わっています。新キャラが加入したことによって、チームの在り方だったり、僕らのチームがこれからどうなっていくのか……というところも面白みが増えたと思います。それぞれのチームに、また新たな展開があって、それがしっかりと描かれているので、そこも見どころだと思います。やっぱり『HiGH&LOW』ってそれぞれのチームにしっかりとフォーカスをあててやっているので、みなさん推しキャラや推しチームがあると思うんですが、各々にストーリーもしっかりあるので、ぜひお気に入りのチームの物語をしっかりと観て、楽しんでもらえたら」
佐野「僕ら『RUDE BOYS』も結構、『HiGH&LOW THE MOVIE 2&3』でいろんな展開が待っていて。それぞれのチームがいろんな場面で現実と向き合って、様々なことを突きつけられていくので、そういうところも見どころだと思います。また僕は、僕らのチームとの撮影ばかりで、あまり他のチームのみなさんとご一緒することが少なかったので、僕ら以外のチームがどうなっているのかなというのはすごく楽しみです。2を観たらよりワクワク感が湧いて、3を観たくなるような内容になっていると思うので、僕らも見るのが楽しみです」
Profile
白濱亜嵐(しらはま・あらん)●1993年8月4日生まれ、愛媛県出身。LDH所属。GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーとして活動する一方、2014年4月からEXILEメンバーとしても活動中。主な出演作は、ドラマ/『ろくでなしBLUES』(日テレ)、『GTO』(関テレ・フジ)、『シュガーレス』主演(日テレ)、『HiGH&LOW』、映画/『セブンデイズ リポート』、『ひるなかの流星』など。

佐野玲於(さの・れお)●1996年1月8日生まれ、愛知県出身。LDH所属。GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーとして活動中。主な出演作は、舞台/劇団EXILE『CROWN 〜眠らない夜の果てに〜』、ドラマ/『シュガーレス』(日テレ)、『隠蔽捜査』(TBS)、『GTO』(関テレ・フジ)、『ナイトヒーロー NAOTO』(テレ東)など。
映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』
8月19日(土)より全国ロードショー
HiGH&LOW THE MOVIE
HiGH&LOW THE MOVIE
HiGH&LOW THE MOVIE
©2017「HiGH&LOW」製作委員会
SWORD地区──。「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」という5つのチームが拮抗するエリア。そこに突然、彗星のごとく最凶の集団が現れる。暴力で人を束ねる暴君・林蘭丸(中村蒼)率いるスカウト集団「DOUBT」。絶大な力で監獄に君臨していたジェシー(NAOTO)を筆頭とする武闘派集団「プリズンギャング」。新たな敵は、恐怖によるSWORD支配を目論んでいた。
さらに権力と癒着してカジノ建設の野望を持つ反社会組織「九龍グループ」と、その陰謀を暴こうとする琥珀(AKIRA)、九十九(青柳翔)、雨宮兄弟(TAKAHIRO、登坂広臣)の激闘も絡み、SWORD地区はかつてない事態へと突入する。
そんな緊張がマックスに達したとき、ついに蘭丸率いるDOUBTがジェシーらプリズンギャングの力を借りて、深い因縁を持つWhite Rascalsに対決を挑む。圧倒的な勢力差を前にロッキー(黒木啓司)らWhite Rascalsは絶体絶命の窮地に陥るが──。
そこに現れたのは、仲間のため街のために覚悟を決めたコブラ(岩田剛典)らSWORDの仲間たちだった!
それぞれの想いが交差する中、未来をかけた最大の戦いが始まった。その果てに待ち受けるものは、希望か、それとも絶望か──。

公式サイト: http://high-low.jp/movies/endofsky/
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