フレッシュなホスト20名が新たに参戦! 舞台『私のホストちゃん』 - 染谷俊之×久保田秀敏×森田桐矢×蔵田尚樹 | Deview-デビュー
染谷俊之×久保田秀敏×森田桐矢×蔵田尚樹

撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子

若手俳優がホストを演じ、実際のホストクラブ同様の“指名制”や“ランキングシステム”導入で話題を呼んだ、舞台『私のホストちゃん』の新シリーズが始動。今作では8月に行われた公開入店テスト(オーディション)を経て、フレッシュなホスト20名が新たに参戦。『私のホストちゃん』シリーズで人気を誇る染谷&久保田に加え、新キャストの森田・蔵田に本作への想いを聞いた。
「まるで昔の自分をみているような感じで初々しい。自分ができることはサポートしたいし、親目線で見ています(笑)」
染谷俊之×久保田秀敏×森田桐矢×蔵田尚樹
染谷俊之
――舞台『私のホストちゃん THE FINAL 〜激突!名古屋栄編〜』から1年。『私のホストちゃん REBORN』として新シリーズ始動の話があったとき、どんな心境でしたか?
久保田秀敏「“やっぱり来たか!”という感じでした。ファイナルのときから、薄々、この流れなら来るなという予感があったので。よし、来たぞ!と心の準備はできていました」
染谷俊之「ファイナルの終わり方からして続きそうな感じはあったんですけど、まさか“REBORN”という新しい展開になるとは、思ってもいませんでした。やるとしたら、札幌・すすきのが舞台になるのかなと思っていたので、驚きましたね」
久保田「新シリーズでキャストがほぼ一新されるということに関しては、最初は不安な部分もありました。これまでのシリーズは、ホストクラブ『Vanilla(バニラ)』のメンバーが主軸となって一緒にやってきただけに、そのメンバーがいなくなったなかで、“僕たちで引っ張っていけるのだろうか?”と」
染谷「確かに。僕はずっと後輩キャラだっただけに、今回は先輩キャラになっているのも新鮮さを感じています」
久保田「今回は僕ら、初めてランキングに入らない立ち位置だしね」
染谷俊之×久保田秀敏×森田桐矢×蔵田尚樹
久保田秀敏
――今回、新ホスト(キャスト)を決めるにあたり、“公開入店テスト”という名のオーディションも行われていましたが。
久保田「はい。僕らも潜入して一緒に受けながら、どんな子たちが来るんだろうと、ワクワクしていました。歌にダンスにスポーツ、モノマネとか、一人一人、特技を発表していってね。そのオーディションを勝ち残った人たちと一緒の舞台に立てることは、僕らにとっても、とてもいい刺激になります。盗めるものは盗みたいなって思っています」
染谷「“自分のできることを精一杯やろうっていう”、やる気も感じました。みなさんの緊張感も伝わってきましたし、フレッシュな空気を感じましたね」
――公開入店テストに参加して、見事出演を勝ち取った森田くんと蔵田くんはいかがでしたか?
森田桐矢「これまでもオーディションは何度も受けたことがあるんですが、舞台の公開オーディションというのは、初めてでした。入店テストの10日くらい前に、その話を聞いたので、“どうしよう!? 自分にはホストっぽいものが何もないな”って、正直、とても焦りました。まず、公演のDVDを観て、『私のホストちゃん』のホスト役っていうのはこういう感じなんだなって思って、それを踏まえた上で、素の自分を出していこうと。なんとなく、ホストっぽさを意識しつつ、まっさらな感じで臨みました」
蔵田尚樹「受ける人みんなに番号が配られて、僕、番号が7番で、ちょうどいいなと思っていたんです」
久保田「2人は、何番目のグループだったの?」
蔵田「僕、一番最初のグループでした」
久保田「そっか〜。あのとき、グループが3つあって、僕が第二グループ、染は第三グループに潜入してたんだよね」
森田「僕らは二人とも第一グループで」
蔵田「(森田に)隣りだったよね!?」
森田「うん」
蔵田「僕、番号が7だったので、7番目なのかと思ったんですけど、特技披露がまさかの一番目だったんです。しかも、第一グループの最初に特技披露って、“あ、終わったな”と思いました」
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森田桐矢
――始まる前から(笑)。
蔵田「オーディション始まるちょっと前に、最初に特技披露やるっていうことを聞いて、そのあとは記憶がないんです」
久保田「あははは! 特技披露は何をやったの?」
蔵田「柔道の前受け身をやりました。特技という特技がないので、とりあえず、経験のあることをやってみるしかないなって」
森田「僕は二番目だったので、そのあとに特技披露だったんですけど」
蔵田「俺のあとって、やりやすかったでしょ!?(笑)。場がシラけたあとだったから」
森田「いやいや、僕もかなりテンパっていたから。僕だって、特技披露はエアバスケですよ。まあ、確かに蔵田くんの特技披露を見て、“この人、何をしてるんだろ!?”っていう感じはあったけど、終わってみたら、自分も似たようことしていたなって(笑)」
蔵田「隣で見ていて、こいつは何をやってるんだろう?って思っていました(笑)」
久保田「お前が言うなよ(笑)」
森田「あとから、先輩たちが潜入して、おもしろいことをしていたって聞いて、そっちのグループにいたかった! 先輩の芸を見たかったって思いました」
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蔵田尚樹
――そんな二人の印象はいかがですか?
久保田「今回のカンパニーは、この2人と、あと一人、勧修寺玲旺くんの3人が10代で、見ていて本当にとても初々しいんです。稽古場でも、まるで昔の自分を見ているような感じで。初演のときの自分も、こんな感じだったなぁと。『私のホストちゃん』って、どういう感じでキャラ作りしたらいいのかわからなくて、最初はすごく、オドオドしてた。そういうところが自分と重なって見えるし、だからこそ、自分ができることはサポートしたいし、一つのカンパニーとして、作品の質を上げるために頑張っていきたい。そんな親目線で見ていますよ(笑)。10代、みんな可愛いよねぇ」
蔵田「ありがとうございます!」
久保田「いや、お前に言っているわけじゃないから(笑)」
染谷「僕は森田とストーリー上、一緒にいることが多いので、これから仲良くやっていこうね(笑)」
森田「はい!」
――森田くんと蔵田くんから、先輩たちに聞きたいことはありますか?
森田「台本読ませていただく前に、“顔はスイート! 心はビターな裏腹系!”っていうキャッチフレーズを聞いて、どう捉えたらいいのか、ちょっとピンと来なくて……」
染谷「キャッチフレーズはね、あんまり気にしなくていいよ。意識しすぎると崩れるから。今ある台本に沿ってやったほうがいい」
久保田「俺なんか、毎回キャッチフレーズ変わっているからね。初演は甘辛接客で、甘く入って、あとから落とすっていうやり方だったんだけど」
染谷「それ、逆のほうがよくない!?(笑)。まあ、でもMな子にはたまらないってことか」
久保田「それが、当て書きで九州男児の設定になってきたから」
森田「台本を見たら、豪太は情にアツいみたいなところもあったので、内に何かを抱えているような場面もありつつ、ところどころでアツさを見せられるようなキャラなのかなって思っています」
蔵田「僕は可愛い系のキャッチコピーだったんですけど、台本では少し違っていたので、今、絶賛模索中です」
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――先輩のお二人にとって、今作で特に楽しみなのは、どんなところでしょう?
染谷「僕らはランキングに参加しないので、誰が1位になるのかを客観的に見ていられるところですね」
久保田「それは大きいね」
染谷「誰に対しても平等に先輩として接してあげて、誰が1位になっても喜んであげたい。そういうカンパニー作りをしたいなと思っています。今まではそういう客観的な作り方ができなかったので」
久保田「そうだね。今までは、僕らもランキング戦に参加していたし、少なからず、ほかのキャストの人気をちょっと意識しながら、普段からランキングをチェックしたり、芝居やアプローチのことも考えていたんです。でも今回は、完全に親目線というか、俯瞰で見ていけるなって思います。まあ、最終的にはNo.1になった子と、僕らが戦うことになるんですが、戦うからには負けたくないなという想いはあります」
――この舞台を通して、成長できた部分というのは?
久保田「アドリブに強くなりました。この舞台の特徴として、客席に下りての、実際にお客さんを口説く“口説きタイム”というのがあるんです。そこで中途半端にやっていても、おもしろくないまま、終わってしまう。そこでいかに自分を捨てて、別人格としてやりきるかという、度胸がつきました」
染谷「それと似た感じだけど、僕はハプニングに強くなりましたね。演劇としての段取りはありますが、周りで何が起こっても、フラットでいなければいけない役柄でもあったので」
染谷俊之×久保田秀敏×森田桐矢×蔵田尚樹
――そんな先輩たちの話を聞いて、お二人は楽しみなこと、不安に思うことはありますか?
森田「『私のホストちゃん』と言えば、口説きタイムが特徴ですから、ちゃんとできるかな!?っていう不安はあります」
久保田「だんだん、やっていると大喜利的なことにもなってきちゃったりするけど」
染谷「そっちのほうがラクだけど、笑いに走っちゃダメだからね」
蔵田「僕は不安もあるけど、楽しみな部分も大きいです。やるからには、爪痕を残したい。僕、メンタルの強さには定評があるので!」
久保田「それ、誰が言ってんだよ(笑)」
蔵田「今回の『私のホストちゃん』、僕の活躍に乞うご期待です!って感じですかね!?(笑)」
染谷「一真(蔵田が演じる役名)、すげーな(笑)」
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――いかに女性にアピールするかがポイントとなってくる舞台ということで、異性に対して、“俺と付き合ったらこんな特典がある”的な、ご自身のアピールポイントを教えてください。
久保田「僕は、バイクを乗るのが趣味なので、後ろに乗せて、どこか遠出したいですね」
染谷「いや〜僕は仕事が恋人なので、アピールできることは何もないです(笑)」
森田「僕は料理とか家事が得意なので、そこはサポートできます。あ!あと可愛いハリネズミを愛で放題という特典もあります。家で飼っているので」
染谷「ハリネズミかぁ。可愛いよね!」
蔵田「世界には何億人もの人がいるじゃないですか、そのなかで、何億分の一の確率で僕に出会えたことが、光栄なことだと思います」
染谷「え、向こうが?(笑)」
蔵田「僕と出会えたこと自体が幸せだってことを、わかって欲しいですね(キリッ)」
染谷「これ、役じゃなくて自分自身ってことだけど、大丈夫?(笑)」
蔵田「はい! たぶん大丈夫……だと思います(笑)」
Profile
染谷俊之(そめや・としゆき)●1987年12月17日生まれ、東京都出身。GFA所属。2017年は、4月に上演される舞台「カードファイト!! ヴァンガード」〜バーチャル・ステージ〜 リンクジョーカー編、6月に上演される舞台『剣豪将軍 義輝〜戦国に輝く清爽の星 後篇』(主演)などが控える。

久保田秀敏(くぼた・ひでとし)●1987年1月12日生まれ、福岡県出身。エイベックス・ヴァンガード所属。2017年は、3月に上演されるキャラメルボックス2017スプリングツアー「鍵泥棒のメソッド」、9月に上演される姉妹シリーズ第3弾への出演が控える。

森田桐矢(もりた・とうや)●1997年4月19日生まれ、埼玉県出身。ボックスコーポレーション所属。主な出演作は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs山吹・千石清純役、舞台『おおばかもの』など。

蔵田尚樹(くらた・なおき)●1997年6月28日生まれ、東京都出身。サンミュージックブレーン所属。『第26回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』ファイナリスト。主な出演作に、ミュージカル「ちっちゃな英雄(ヒーロー)」など。サンミュージック若手俳優ユニット『SUNPLUS(サンプラス)』のメンバーとしても活動中。
舞台『私のホストちゃん REBORN』
【東京公演】2017年1月11日〜22日(日)サンシャイン劇場
【大阪公演】2017年1月28日(土)、29日(日)森ノ宮ピロティホール
【愛知公演】2017年2月1日(水)、2日(木)東海市芸術劇場大ホール
私のホストちゃん
人気モバイルゲームからドラマ化、さらに舞台化され2013年10月に第1弾、2014年12月に第2弾、2016年1月に第3弾を上演。ホストのきらびやかで厳しい世界をコメディー・タッチで描き、歌やダンス、実際にお客様を口説くシーンなど、臨場感あふれる演出を織り交ぜた、ライブ・エンターテインメント。また、ホストクラブ同様、"指名制"や"ランキングシステム"を導入し、お客様から貢がれたラブ(ポイント)によって日々変動するホストちゃんランキングの結果により、公演のフィナーレの内容が変わるのも、この舞台の見どころの一つ。
今作では、No.1となったホストは、ガチンコ口説きバトル【MITSUDOMOE】に挑戦。対戦相手は「ラスボス」の深雪(染谷俊之)&流星(久保田秀敏)。3人の中で最も魅力的なホストは誰なのか?決めるのは客席のお客様!この三つ巴バトルを制したホストには、「真のセンターを張るべき男」を意味する「センターGUY」の称号が与えられ、大フィナーレのセンターを務めることとなる。

公式サイト: http://www.hostchan.jp/
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