金のためならボスをも裏切る新米弁護士を熱演『遺産相続弁護士 柿崎真一』 - 森川 葵 | Deview-デビュー
森川 葵

撮影/加藤千絵(CAPS) 取材・文/永堀アツオ

ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』など、作品ごとにまったく違う役どころを演じている森川葵。木曜ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』では、三上博史演じる主人公・柿崎の下で働く、とことんお金に執着している新米弁護士を熱演。ドラマの見どころはもちろん、演じる丸井華について、撮影現場のエピソードなどを語ってもらった。
「撮影が進むにつれて、柿崎役の三上博史さんとはいい感じのバディー感が出てきているかなと思います」
森川葵
――木曜ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』がスタートしました。
「今、4話まで撮り終わったんですけど、ちょこちょこ小ネタを挟みつつ、みんなで楽しくワイワイと笑いながら撮影しているので、とてもおもしろくて笑えるドラマになっているのではないかと。でも、ストーリーはちょっと泣けてしまうというか、ほろっときてしまう部分もあって。コメディとしても観れるし、いいお話としても観れるし、どっちの視点から観ても面白い、いいドラマだなと思ってもらえるんじゃないかと思います」
――小ネタというのは自分で考えてアドリブで入れてるんですか?
「私が考えたものものあるし、監督さんから『ちょっとこうしてみて』って言われるものもあるので、両方のパターンがあります。本当に私が何をしてもどんどん受け入れてくださるので、いろんなことにチャレンジできてすごく楽しいです」
――例えばどんな感じですか? (取材日が)オンエア前なので、“遺産相続をめぐる骨肉の争いを決着させる遺産相続弁護士”というテーマからは、どうしても笑いの部分が想像できなくて。
森川葵
「そうですよね(笑)。ドラマのポスターを見ても、コメディとは感じないと思います。例えば、誰かが話していることに対して、私が『で、率直に言うと?』って返すところで、相手の話を止めるためにベルをチーンって鳴らしたりとか(笑)」
――あはははは。シュールなナンセンスコメディの舞台みたいですね。
「そうですね。シュールさはかなりあると思います。でも、人間関係の部分もしっかりとしたお話として描いているので、本当にヒューマンドラマであり、ドタバタでシュールなコメディでもあり、どっち目線で見ても楽しめるドラマだと思います。“遺産弁護士”というタイトルだけで想像して観たら、“ヤられてた〜”って感じると思います」
――なるほど(笑)。最初に「現場が楽しい」とありましたが、初共演となる主演の三上さんにはどんな印象を持ってました?
「私、テレビや作品をあんまり観ないので、三上さんのお名前は知っていましたけど、どういう方かそこまで詳しく知らなかったんです。でも、お母さんに聞いたら、『すごい人なんだよ!』って言われて。だからお会いするまではすごい緊張してましたけど、実際にお会いしたら、すごく優しい方で。三上さんからいろいろと話かけてくれるし、私が寝ちゃってたりすると、頭こつんってされたりとかして。私はもっと話かけにくかったりとか、自分の世界がある方かなって思ってたんですけど、全然違ってました」
森川葵
――三上さんは『努力してるんだよ』っておしゃってましたね。
「一緒にやらせていただくとすごく楽しくて。撮影の合間もお話も一緒にしてくれるんで、『好きなものなんなの?』とか。味噌おでんの話とかをワイワイ話したりしていて、おもしろい方だなって思いました。それに、現場でスタッフさんたちがつい笑っちゃうようなことを言ったかと思えば、お芝居になった瞬間にスイッチが切り替わるのを目の当たりにして。横にいて、自分もしっかりと切り替えていかなきゃいけないなという勉強になりますし、撮影では本当に柿崎と華のような関係でいられるので、撮影が進むにつれて、いい感じのバディー感が出てきているかなと思います」
――二人の信頼関係がどう築かれていくのかも楽しみですが、葵さん自身が3話目以降で何か楽しみにしていることはありますか?
「せっかくの夏ドラマなので、柿崎(三上)さんや河原井(豊原功補)さんに、ドラマの中で夏らしくて可愛らしいものを持って欲しいです。水ヨーヨーとか水風船とか花火とか(笑)」
――持ちたいじゃなく、持たせたいんですか?(笑)。
「自分がやりたいっていうより、あの二人に夏っぽくて可愛いものを持たせたいです!」
森川葵
――演じている丸井華はどんな人物像だと捉えてますか? 何か演じる上での心がけていることは?
「気が強くて、世間の人たちを見下しているというか。世の中を舐めている部分はあるんですけど、おっちょこちょいな部分もあって。柿崎先生をお金のためなら裏切っちゃったりするけど、それでも、ちょっと憎めないところがある女の子になればいいなって思いながらやっています。先日、タブレットを見ながら法律を読み上げるシーンがあったんですけど、やっぱり普段使わないような堅い言葉が多いので、言いにくいし、難しさを感じました。このドラマを通して“弁護士さんって、大変なんだな〜”って改めて実感しています(笑)。あと、華ちゃんは服装が可愛いんですよね。60〜70年代のレトロスタイルで、ビンデージが好きな女の子で」
――実は、華が『お金、お金』って言ってるのは、洋服代なんでしょうか……。
「どうなんですかね。実際は華が何にお金を使っているかわからないし、4話までは収入がほぼゼロなんですよ(笑)。だから、果たしていついくら入ってきて、何に遣っているのかがまだわからなくて。でも、本当にいろんなお洋服を持っているので、お金は、自分の服とか好きなもの、身の回りのものに使っているんじゃないかと思います。意外と天然ぽいところもあるんですけど、でも、お金が絡んでくると『こう動いたらいいんじゃないか』とか『こうしましょうよ、先生!』って自分から先生に訴えたりもするので、おバカだけど、頭の切れる女の子っていうようなイメージで演じています」
――華はお金に執着していますが、森川さん自身は“コレだけは譲れない”という執着しているものはありますか?
「執着してるもの……って、私ないんですよね。割となんでもぱっぱと捨ててっちゃうし」
森川葵
――以前、ゲーム機は家にいっぱいあるって話してましたが。
「私、機械が好きなだけなんですよ。ゲーム機はいっぱいあるけど、ソフトはあまり持ってなくて。なんというか、“この機械は私のものだ!”っていうのがすごく好きなんです。特にゲームを夢中になってやるわけでもないし、ゲーム機を部屋に綺麗に並べているわけでもないんですけど、自分のものとしてちゃんと持っているっていうのが、いいんですよね」
――わかるような、わからないような感覚ですが(笑)。では、“これがないと生きていけない!”っていうものはあります?
「甘いもの! 最近はスイカですね。食べると幸せになります。フルーツも好きだし、チョコも好きですし、和菓子とかあんこも好きです。この前食べた葛きりも美味しかった! 以上です!」
――あははは。では、ドラマの見どころをお願いします。
「深夜なので、仕事や学校、バイトから疲れて帰ってきてから観ていただく方が多いと思うんですね。息抜きとしてユルい気持ちで見ても楽しいし、気楽に観ていたら、意外と胸にグサッと入ってくるイイお話とかもあったりするので、ホロリと来てしまったりもする。それに、遺産をどうこうするっていう話は、自分たちの人生の中でもいつか出てくる話だと思うんですよ。このドラマを観て、自分の将来の遺産のことを考えるとか、ちょっとしたきっかけになったら、それもいいかなって思います。息抜きにもちょっとした勉強としても、いろんな見方で楽しんでもらえたらいいなと思います」
――ちなみに森川さんは、残したい遺産とかってありますか?
「弟たちにゲーム機をあげたいくらいで、あんまりないですね。三上さんはいつも『俺は何も残さない』っておっしゃってますけど、確かに何にも残さない方が、何もなく終われるから、プラスもマイナスもないのがいいのかもしれないなって思いました」
――最後にもう1つだけ。現在、森川さんが所属されているスターダストプロモーションが、年に1度の『スターダスト☆オーディション2016』を開催中です。これからオーディション受けようかと思っている人に向けて、夢を叶えるために必要不可欠だと思うことを教えてください。
森川葵
「行動力かなと思います。何かをしないと始まらないので、“とにかく何でもいろいろやってみる!”という行動力が大事だと思います。それと、自分を冷静な目で見る力」
――森川さんは常に客観的な視点を持ってますよね。浮かれたり、期待しすぎたりすることもないし。
「なるべく自分を外側から見るようにはしていますね。なるべく冷たい目で自分を見てやろうと思っています」
――でも、それは難しいですよね。自分に対してだとついつい甘くなってしまいますし。
「そうですね。自分が見えてない時もあるんですけど、そういう時は、『はぁー』って息を大きく吐き出して、今の自分はこうじゃないって、自分を否定して、落ち着きを取り戻すようにしています」
Profile
森川 葵(もりかわ・あおい)●1995年6月17日生まれ、愛知県出身。スターダストプロモーション所属。公開中の映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』に出演中。『A-Studio』(TBS系)8代目アシスタントCM。10月22日公開の映画『金メダル男』、2017年公開の映画『花戦さ』に出演。
木曜ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』
毎週木曜 よる11:59〜 読売テレビ・日本テレビ
木曜ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』
木曜ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』
人には死が必ず訪れ、遺された人には相続が降りかかる。“遺産相続をめぐる骨肉の争い”を、主人公である遺産相続弁護士・柿崎真一(三上博史)が、毎回ちょっとグレーに、予想もつかない形で決着させ、故人の想いを遺された人たちへとつないでいく物語。誰もが直面する“遺産相続”を、ドタバタあり、ヒューマンあり、ファンタジーあり、一話完結のオリジナルストーリーで展開していく。 森川葵は、柿崎の下で働く新米弁護士で、金のためなら、ボスの柿崎をも平気で裏切るという女の子・丸井 華役で出演中。

公式サイト:
http://www.ytv.co.jp/kakizaki/
『スターダスト☆オーディション2016』
PURE GIRL 2016
北川景子、本田翼、小松菜奈、岡田将生、窪田正孝、山ア賢人、森川葵ら実力と人気を兼ね揃えた女優・俳優や、私立恵比寿中学、超特急、DISH//ら有名アーティストなど、幅広いジャンルで活躍するタレントを数多く擁するスターダストプロモーションに加え、音楽制作・レーベル事業を手掛けるスターダスト音楽出版、映画製作・配給・出版事業などを手掛けるSDP(スターダストピクチャーズ)といったスターダストグループ全社が、年に一度行なうオールジャンルのオーディション『スターダスト☆オーディション2016』を開催中。

※オーディションの応募受付は終了いたしました。
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