「山寺(宏一)さんも『泣けるポケモンの最高峰』と仰ってます ぜひ、私と同世代の人たちにも観て欲しいです」 - 松岡茉優 | Deview-デビュー
松岡茉優

撮影/booro(BIEI)取材・文/根岸聖子 衣装協力/浴衣・下駄/三松【問い合わせ:0120-333-330】、帯・帯締め/ふりふ(渋谷マルイ店)【問い合わせ:03-4521-0515】

映画『ちはやふる』、NHK 大河ドラマ『真田丸』、CMやバラエティなど、様々なジャンルで唯一無二の存在感を残している松岡茉優。この夏には、小さいころから憧れだったというポケモン映画の声優に挑戦! 一つずつ夢を叶え、着実にステップアップしている彼女に、本作について、アニメ声優初挑戦についてはもちろん、“夢を叶える秘訣”を直撃インタビュー!!
「山寺(宏一)さんも『泣けるポケモンの最高峰』と仰ってます。ぜひ、私と同世代の人たちにも観て欲しいです」
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――ポケモンシリーズ劇場版最新作『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』で、初アニメ作品の声優に挑戦。昨年も映画『ジュラシック・ワールド』でも吹き替えをされていますが、実際にやってみて、感触の違いというのは?
「全く別モノでした。ポケモンのほうは、主に子供たちが観る作品であり、この世界でのリアルというのがあると思うんです。実際に、私たちが生活しているなかで、『ふざけんなぁ〜!』とかって、あまり言わないじゃないですか。でも、ポケモンの世界では、それがリアルになる。そこに寄り添わなければいけないので、洋画でのリアリティとはまた違いました」
――演じたのは、アゾット王国の王女・キミア。キャラクターとして魅力を感じたのはどんなところでしたか?
「自分の国、アゾット王国を守りたいという気持ちがあるからこそ、弟が悪いことをしているのであれば、それなりに制裁をという覚悟がある部分ですね。弟はかけがえのない存在で愛おしく思っているけれど、国のためには……という意志の強さを少しでも汲み取ってもらえるよう、演じました」
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――王女様とは言え、おしとやか系ではなく、活発で凛々しい感じが、松岡さんにぴったりだと思いました。女のコが好きになるようなキャラクターですよね。
「確かに、いただくファンレターの8割8分8厘は女子ですね(笑)。たまに、“僕みたいな男もいますよ!”って言ってくださる方が2割。女子が好きでいてくれるのは私の誇りでもあり、私が出ているから、久しぶりにポケモン観に行ってみようかなって言ってくれる女子がいるのであれば、これ以上の幸せはないです。もともと、“女子に好かれる女優さんになりたい”と思っていたので」
――ポケモンは子共向けと敬遠してしまう大人もいるかもしれませんが、内容的に、他の一般の映画と同じ感覚で観られる作品ですね。
「むしろ、大人にこそ観ていただきたい作品になっているなと。アクションシーンの迫力、白熱具合は年々増してますし、子供たちはもちろん、付き添いで来る親御さんにも楽しんでいただけると思います。19作、連続で出演されている山寺(宏一)さんも、『今作は泣けるポケモンの最高峰』と仰ってます。ぜひ、私と同世代の人たちにも観て欲しいです」
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――声優としてのお芝居のやりがいというのは?
「声優業のイロハも何もわからない状態なのですが、そのできないことが、すごく楽しくもあるんです。例えると、子供の頃に“上手くできないからこそ、またやりたい!”と夢中になった感じ。“もっともっと挑戦していきたい”という、ボクサー的な感覚になりました(笑)。私の中で“大反省会”って呼んでいるのですが、出来上がった作品を観るときに、自分のダメだったところをノートに書き出すんです。そのときは“あ〜!! 全然ダメだ〜!”ってなっちゃうんですが、書くと落ち着くんですよね。今回は、小さいノートに大きな字ですが、2ページ分書きました。これからも挑戦していきたい分野でもあるので、今作で吸収したことも活かしていきたいです」
――弟のラケル役の中川翔子さんに関しては、どんな印象でしたか?
「アニメも好きだけど、オタクにはなりきれていない私のようなものからすると、しょこたんは、まさにその頂にいる人ですから。“トップ・オブ・オタク”として、本当に熱意があってカッコイイ。私は中川さんより前に録音したので、ラケルの声を想像しながらのアフレコだったんですが、完成した映画には、いろんな想いが詰まっていて。中川さんが演じたラケルは、本当に真っ直ぐな子で、それが伝わってきました」
――今回は、ポケモン映画への声優出演、そして『おはスタ』で共演していた山寺宏一さんとの再共演という、ダブルでうれしいお仕事だったとか。
「そうですね。『おはスタ』時代に誓った再共演を果たすことができて、また別のクリエイターさんに呼んでいただきご一緒させていただけたというのは、本当に嬉しいです。作品を観て、何か言ってくれるかな……ドキドキしますね(笑)」
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――松岡さんは、次々と好きなコトから発生した夢を叶えている印象があります。自分がやりたいと思ったことを、実現させる過程では、どんな行動、意識でいることを心がけてきましたか?
「夢を持つことって、いいことと悪いことが表裏一体だと思うんです。希望も持てれば、叶わなかったときの絶望も怖いなって。でも今回、子供のときからやりたかったポケモンの声優という夢が実現したことで、夢って持っていいんだなと。たくさん持てば持つほど、仮に一つ叶わなくても、また別の夢が叶ったりするんです。だから、子供の頃だけでなく、今でも夢はたくさんあります! 普段は、上手くいかない最悪のシナリオを想定しながら生きているタイプなので(笑)、『夢、持とうぜ!』とか言えるタイプではないんですけど、夢を持っていれば、いいこともあるんだなっていうのは、デビューを目指している方たちに伝えたい。“芸能界デビューしたい”っていう夢って、大体、口にすると笑われるんですよね。私も小学校のときに『女優になりたい』って言って、周りに笑われて、バカにされていましたから(笑)。今、そんな思いをしている人、怖くて表に出せない、行動に出せない人には、“それでもいいことはあったよ”って言いたいです」
――希望と絶望の間というか、なりたいけど、無理かも……っていうせめぎ合いは経験していますか?
「私、自分に自信は本当にないんですが、そこだけは不屈の自信があったんです。小さい頃から“エンターテイメントの世界で自分が仕事しないわけがない”っていう確信がありました。“根拠なし、セールスポイントもなし!”という状態なのに、なぜか自信だけはあったんです。だから、不安になることはあまりなかったですね。今でも、期待に応えられていないなって落ち込むことは多いんですが、なぜか、この世界以外を考えたことはなくて。あと、尊敬できる、素晴らしい先輩たちが前を歩いていたからこそ、夢や希望を持つことができたんだと思います。そんな先輩達が作ってくれた道を歩いてきたように、私もそんな風に夢を持つキッカケになってくれたら、嬉しいです」
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――好きという情熱があるからこそっていうのもあるのでしょうか。モーニング娘。’16さんとの共演など、好きが形になっていることが多いように感じます。
「確かに、好きなものは多いかも。モーニング娘。’16さんとの共演は、夢というか、モー娘。が好き過ぎたので複雑ではありました。本当に、夢のような時間でしたけど……(笑)。一番の押しメンだった鞘師里保さんが卒業されたので、今後はTPOを考えた、節度のある応援の仕方をしたいと思っています! 今、モーニング娘。’16さんも新世紀オーディションしていますから。ぜひ、みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか?」
――『Deview』読者へ、モー娘。のオーディションのアピールありがとうございます(笑)。では最後に、夢に向かって頑張っている読者に向けて、メッセージをお願いします!
「えっ、モー娘。オーディションに関して?」
――あ、いえ、最新ポケモン映画についてと、デビューを目指す子たちに(笑)。
「あっ、はい!(笑)。夏休み映画は数多くありますが、その中でも選んでいただく価値のある作品になっています。ぜひ、映画館で大迫力のポケモンの世界を味わってください。個人的には、小さいときからずっと、好きだったポケモンの中に入りたいと願っていたことが、ついに叶いました。この映画を観て“夢って見てもいいんだ!”という希望になってくれたら嬉しいです」
Profile
松岡茉優(まつおか・まゆ)●1995年2月16日生まれ、東京都出身。ヒラタオフィス所属。NHK ドラマ10『水族館ガール』主演・嶋由香役で出演中。NHK 大河ドラマ『真田丸』では真田信繁の正室・春・(竹林院)役で出演。2016年9月17日公開の映画『聲の形』へ声優出演が決定。
『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』
7月16日(土)全国ロードショー
ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ
ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon  (C)2016 ピカチュウプロジェクト
旅をしていたサトシたちの前に、空から突然人間嫌いのポケモン・ボルケニオンが降ってきた。不思議な鎖でつながれてしまったサトシは、ボルケニオンに引きずられる形で、巨大な歯車がまわり続ける超カラクリ都市・アゾット王国にたどり着く。そこでは、大臣のジャービスが人造ポケモン・マギアナに宿るといわれている未知の力「ソウルハート」を利用し、王国の支配をたくらんでいた。つながれたままのサトシとボルケニオンは、力を合わせマギアナを助け出すことができるのか!? そして「ソウルハート」に秘められた、本当の力とは?
運命の絆で結ばれた、サトシと幻のポケモン・ボルケニオン。未知なる力を秘めた人造ポケモンをめぐり、ポケモン史上もっとも熱いバトルが幕を開ける!。

公式サイト:
http://www.pokemon-movie.jp/
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