道重卒業&12期メンバー加入 - モーニング娘。'15 | Deview-デビュー
モーニング娘。'15

撮影/mika(f-me)取材・文/三沢千晶

昨年、道重さゆみが卒業&12期メンバーが4人加入した“モーニング娘。'15”。新体制後、第一弾リリースは、バラエティに富んだトリプル両A面シングル!! 現在コンサートツアー真っ最中の彼女たちに、新体制後の譜久村聖ちゃんのリーダーっぷりについてや、新しく加入した12期メンバーのキャラなど、たっぷりと語ってもらいました。
「新曲すべてが私たちへのメッセージ“お前たちはお前たちの道を行け”って。 私たち、これからですからね!」
譜久村 聖
譜久村 聖
鈴木香音
鈴木香音
――12期メンバーが加入し、道重さゆみちゃんが卒業して、新体制となったモーニング娘。’15、どんなふうに変わりましたか?
譜久村「最初は道重さんが卒業されてからの違和感だったり不安だったりを、メンバーそれぞれが感じていたんですけれど、春ツアーに向けて頑張り始めてからは、“この13人でどんどん前に行かなきゃ!”っていう積極的な気持ちに変われて、3月14日に無事ツアーの初日を迎えることができて今はホッとしてます」
――ふくちゃん(譜久村)のリーダーっぷりはどう?
佐藤「道重さんとはまた違う花を咲かせ始めてるなぁ〜って思います。道重さんが私たちに1本1本くれたのは赤のバラだったんですけれど、譜久村さんは、赤に金色のラメがついたバラで私たちを包んでくれている感じ。また違う花を咲かせてるよ!っていうことを、たくさんの人に知ってほしいなと思います」
鈴木「同期からリーダーが出るというのが不思議な感覚です。でも9期メンバー4人の中でも聖ちゃんがリーダーって感じがしていたので、そこまで大きな変化っていうのは自分では感じていなくて。だから今まで9期を引っ張ってくれていたように、メンバー全員を引っ張ってくれているのかな? 私たちを知っているからこそ、これからたくさんの人たちにいいアピールをしてくれるんじゃないかな?」
――そして、今日は新メンバー12期の代表として来てくれました尾形春水ちゃんこと、はーちんは今どんな気持ちですか?
尾形「ハイ。私は譜久村さんがリーダーになってから、本格的にパフォーマンスに参加し始めました。私たちがわからないこととか、『モーニング娘。ってこうなんだよ』ってことを教えてくださっているので、これからも譜久村さんについていきたいなって思っています。譜久村さんがお手本です!」
譜久村「ヤバイ(照笑)」
――(笑)。じゃあ3人から見たはーちんの最初の印象は?
鈴木「美人」
佐藤「私も美人さんだなぁと思いました」
譜久村「私たち、12期メンバーが入ってくる前日くらいに、10人でたこ焼きパーティーをやったんです。そのときに『12期メンバーに大阪のコが来たら嬉しいね』『たこ焼き焼いてもらおうね』って話していて。そしたら尾形ちゃんが入ってくれたので“大阪出身キタ―!”って盛り上がりました」
尾形「たこ焼き作る練習してきます!」
譜久村「キャラ的にはまだ私たちには出せてないところもあると思うんですけれど、尾形ちゃんはツッコミがおもしろいんですよ。それがなかなかセンスあるなぁって思いました」
尾形「私は大阪出身なので、おもしろいっていうイメージを裏切りたくないんですよ(笑)。今のところ、生田(衣梨奈)さんと石田(亜佑美)さんの会話がツッコミどころ満載です」
譜久村「見た目が清楚なコなので、ぶっ飛んだことを言ってるときがすごくおもしろいので、握手会とかしたらすごく楽しいんだろうなって思いました」
鈴木「何もかも未経験という状態で入ってきたところは、共感できるんじゃないかな?っていう想いが鈴木的には強くて。私が最初に経験した辛さや悔しさをもしも味わったなら、なんて声をかけてあげようかな?ってことは考えています。でも本人が“ポジティブ”って言っているので、きっと大丈夫だと思いますけどね」
佐藤優樹
佐藤優樹
尾形春水
尾形春水
――では他の12期メンバーについても教えてください。まずは野中美希ちゃんから。
譜久村「すごく几帳面で本当にA型だなって感じのコですね。自分でも言ってるんですけれど、集中したらすごい集中するし完ぺき主義だって。ハロー!プロジェクトのコンサートが初めてだったんですけれど、そのときにできなかったのがすごく悔しかったみたいで春ツアーのリハーサルも人一倍練習しているんですよ。すごい努力家なんだなぁと思いました。あとは声がすごく好き」
尾形「同期の中では野中ちゃんが一番仲いいんですけど、やっぱりマジメで一生懸命で、優等生のイメージがあります。あとは部屋がすっごいキレイで私とは真逆です(笑)」
鈴木「私は野中ちゃんと音楽の趣味がすごく合うんですよ。カラオケを聴いて楽器の音について話したり、そういう話をできるコが今までいなかったので嬉しいです。佐藤も音楽は天才的なタイプなんだけど、言葉の能力が違う次元にいるのであまり話さないよね」
佐藤「もうっ!(笑)。えっと野中ちゃんはダンスがアメリカ的だなぁって思います。人に左右されずに我が道を行くって感じなんですよ」
――羽賀朱音ちゃんは最年少メンバーですね。
佐藤「今までは、私と工藤(遥)が一番年下キャラだったんです。だから、なんでそのキャラを取るのー?って感じ?」
――妹ができたらヤキモチ焼いちゃうコっているよね(笑)。
譜久村「たぶん12期メンバーの前でしか出していないキャラが甘えん坊だったり、ツッコミが可愛いなと思うんですけれど、顔立ちや歌声が大人で、最年少だけれど大人っぽい系にいくんじゃないかな?って思ってます」
尾形「確かに、羽賀ちゃんが最年少なんですけど、12期の中では最年少感が全然なくて、甘えてくることもあるけどけっこう大人っぽいんですよ」
鈴木「周りに言われることなんですけれど、レッスン中に2つ結びしてるところとか、レッスン着とかが私の加入当初と似ているらしく」
譜久村「似てるところあるよ。そぶりとか顔とかも似てる似てる」
――そして牧野真莉愛ちゃん。
佐藤「なんか、しっかりしてるのかフザケてるのかよくわかんない(笑)。牧野ちゃんの中に、何人か人がいるんじゃないかな」
譜久村「たぶん、自分の中では超はっちゃけたい願望があるコなんですけど、ハロプロ研修生をやってきた中で、“ここはしっかりしなきゃいけないところなんだ”ってことを覚えてから、12期メンバーになって“もっとしっかりしなきゃ”って思い始めてやってるんじゃないかな?って思いますね。人と違う道を行っていても自分を信じてやってる感じがカッコイイです」
尾形「真莉愛ちゃんは12期のまとめ役みたいなイメージがあります。あとは、先輩にすごく積極的に話しかけているから、そこは私も負けられないなと思っています」
――そんな12期メンバーが加入した、モーニング娘。’15としての初シングルはトリプルA面。まず『青春小僧が泣いている』はカッコイイ曲ですね。
譜久村「振り付けも含めて13人で攻めてる曲なんですよ。歌詞は一見強そうに見えるけど、周りから柔らかく支えてくれている感じがあって、今のモーニング娘。’15に対する、つんく♂さんの気持ちでもあるのかな?って思いました」
鈴木「鈴木的には、みんなに送る応援ソングなのかな?とも思えるけど、最終的に自分に言い聞かせているんじゃないかな?って思うんです」
佐藤「“この歌詞の意味をよ〜く考えて春ツアーに臨め”って、つんく♂さんに言われているような気がします。“新しいモーニング娘。’15の道を作っていけ”と言われているんじゃないかな。“私たちもまだ青春小僧だから、失敗してもやり直すことができるんだよ”って」
尾形「私、出だしのパートをいただいたので、カッコ良く歌いたいなって思って、初めてのレコーディングをしました。ヘッドホンしてマイクに歌ったのが新鮮でした。“おーミュージシャンみたい〜”って(笑)」
鈴木「それ、みんな経験してきたよね(笑)」
譜久村「“これがレコーディングかぁ”ってね」
モーニング娘。’15
――そして『夕暮れは雨上がり』は、モーニング娘。’15と同じように新しいスタートを切った人や新しいことに挑戦しようとしている人たちに響く歌だね。
譜久村「初めて歌詞をもらったときに、道重さんとの別れとか、モーニング娘。’15の始まりとかを意識しました。曲調がすごく美しくて、静かで切なくはあるんだけれど、それを笑顔で歌って13人で激しく踊っているんです。いろんな気持ちがダンスに出ているんだなって感じますね」
佐藤「私はこれを聴いて、“今がチャンスなんだな”って思った。今回の新曲すべてが私たちへのメッセージであり、“お前たちはお前たちの道を行け”って言っているのかな? 私たち、これからですからね!」
――3曲目の『イマココカラ』は『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』の主題歌に抜擢。ミュージックビデオでは、プリキュアと共演してましたね!
譜久村「そうなんですよ〜(嬉)。今までにない感じに仕上がっています。今回は12期メンバーにとっては初めてのシングルだし、トリプルA面シングルで最初からいろんな表情を見ていただけるのが嬉しいです」
――夢を掴もうと頑張っている『WEBデビュー』ユーザーに、みなさんの頑張る原動力になっているモノ、励みにしているモノを教えて!
尾形「私はフィギュアスケートです。9年間頑張れたから、モーニング娘。’15の活動でも生きるかな?と思っていたら、『夕暮れは雨上がり』の振り付けバレエっぽくてフィギュアスケートの振りにも似ていたのでさっそくその経験を活かすことができました」
佐藤「モーニング娘。’15のメンバーかな。会えない日も会いたいなって思うし、メンバーの笑顔が見たいって思うんですよね。そんな気持ちが自然とあふれてくるからこそ、お仕事が楽しいんだなって思うんです」
鈴木「私は友達の存在が一番大きい。幼稚園の頃からずっと『アイドルになりたい』って言ってたんですよ。オーディションを勝ち進んで合格したときには、『香音の昔からの夢が叶って本当に良かったね』っ応援してくれたんですよ。今も友達の存在があるから頑張れています」
譜久村「私は、どんなときでもハロー!プロジェクトに支えられているなと思います。寂しかったりイヤなことがあったりしても、家に帰ったらハロコンのDVDを見たり、眠れない夜も曲を聴きながら寝たりしていたので、常にハロー!プロジェクトなんです!!」
Profile
モーニングムスメ・ワンファイブ●1997年に結成され、翌年にシングル『モーニングコーヒー』でメジャーデビューを果たす。結成以来、メンバーの加入と卒業を繰り返しながら進化を続け、数多くのヒット曲を連発。2014年1月1日よりアーティスト名の後ろに、西暦の年号を入れて表記。現在、全国ツアー『モーニング娘。'15コンサートツアー春 〜 GRADATION 〜』を開催中。


譜久村 聖(ふくむら・みずき)●1996年10月30日生まれ、東京都出身。
鈴木香音(すずき・かのん)●1998年8月5日生まれ、愛知県出身。
佐藤優樹(さとう・まさき)●1999年5月7日生まれ、北海道出身。
尾形春水(おがた・はるな)●1999年2月15日生まれ、大阪府出身。
シングル『青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ』
4月15日発売/初回生産限定盤A(DVD付)/1600円+税/Zetima
モーニング娘。’15
新体制になったモーニング娘。'15の第一弾シングルは、トリプル両A面シングル。つんく♂作詞・作曲の『青春小僧が泣いている』、『夕暮れは雨上がり』、そして『映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪』の主題歌に起用された『イマココカラ』は、それぞれまったくタイプの違った楽曲だが、新しいスタートや何かに向かって頑張っている人の背中を押してくれる楽曲だ。また、『映画プリキュアオールスターズ春のカーニバル♪』エンディングには、モーニング娘'15のメンバーがダンスで登場(プリキュア史上初)。さらに、メンバーの飯窪春菜、石田亜佑美、小田さくらが描いた妖精キャラクターが劇中に登場し、声優にも初挑戦している。
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