映画『ガールズ・ステップ』出演メインキャストに直撃インタビュー! | Deview-デビュー
2015.09.11

「殻を破って一歩進む勇気を伝える映画なので、夢に向かって頑張っている人に観てもらえたら嬉しい!」


石井杏奈
──この映画のメインキャストは、オーディションで選ばれたそうですが、これまでもみなさんはたくさんのオーディションを受けてきたんですか?(中村)
秋月三佳「それはもう、いっぱい受けてますよ! この映画は何個目かな……」
上原実矩「映画に限ってじゃなくて、CMとかいろいろ合わせたらそれくらい行くよね」
──今回の映画のオーディションで印象的だった出来事を教えてください(中村)
石井杏奈「そうですね。私はみんな第一印象が役とぜんぜん違ったのが面白くて、特に実矩。髪も黒くてぜんぜんヤンキーっぽくなかったから、現場に入って『えっ!?』ってビックリしました」
上原「いやいや、ヤンキーじゃないですから(笑)」
小野花梨「ヤンキー役を選ぶためだったのかな、みんな一回は金髪のカツラをかぶったんですよ」
上原「そうそう。それで私に回ってきたときは、たくさんの人がかぶった後だったからボッサボサのヤマンバみたいで、“これで人前に出ていいの?”みたいな感じだったんです」
秋月「覚えてる! しかも最初、あんまり似合ってなかった(笑)」
上原「だから“絶対、これ私ダメだな”と思いつつ、でも頑張って受けていました」

小芝風花
──主人公のあずさを演じた石井さんと、口数の多い“勘違い女子”葉月を演じた小野さんにお聞きしたいんですが、セリフはどのように覚えましたか?(下田)
石井「私はあんまり声に出して練習したりとかしないほうで、シーンやそのときの役の気持ちに重ねたほうが覚えやすいんです。特に前の人のセリフを受けるときは、そのセリフによって自分の役がどんな気持ちになるのかを考えると、自分のセリフにも繋がるというか」
小野「すごいわかる! 私もどちらかというと文字にして覚えようとすると覚えられないから。最悪、セリフって一語一句、台本と合ってなくてもいいと思うんですよ。言いたいことや気持ちの方向性が合っていればいいというか。もちろんそれは絶対じゃなくて、監督さんによっては『一語一句変えないで欲しい』という方もいらっしゃるので、そういう時はしっかりと覚えていきます」
石井「でも今回の映画に関しては、けっこう花梨ならではのセリフの言い回しによって、葉月という役のキャラクターがより出ていた気がするな」
小野「一方で杏奈はやっぱり主役ってこともあって、一語一句ちゃんと台本通りだったって印象がある。なので、時と場合によって柔軟にいろんなことができる女優になれればいいなと思いますね」

小野花梨
──“根暗女子”愛海を演じた小芝さんに伺います。今回の映画で自分ならではの演技ができたと思うのはどんなところですか?(藤井)
小芝風花「え〜、わからない。どこだろう!?」
小野「彼氏の会社の前で泣き崩れるシーンは、風ちゃんならではの集中力がすごかったと思うよ」
小芝「ホントに? 確かにあそこはすごく頑張らなきゃ!って思っていました。私は、本番前に一人で歩き回るクセがあるんですが、あの時も集中するために、一人で歩き回っていました(笑)。みんなもそれをすごく理解してくれていて、一人にしてくれたんですよね。みんなは私を気にせず、向こうのほうでワチャワチャやっていて。それはすごくありがたかったなって思いました」
──素の自分とはぜんぜん違う"ヤンキー女子"美香を演じた上原さんはどうですか?(藤井)
上原「今回は普段と役作りがぜんぜん違っていて。いつもは自分と似た部分を探して役に寄せていくんです。でも今回は、まったく接点がなくて……。自分で役作りしたというよりも、この4人との関係性の中で美香という役ができていったという感覚があります。そういう中で自分のちょっとシャイなところもいい感じで役に出していけたんですけど、それもこの4人が居てくれたからこそだと思います」

秋月三佳
──“ガリ勉女子”環を演じた秋月さんにお伺いします。ダンスが一番苦手な役でしたが、この作品の中で壁にぶつかったことと、それをどう乗り越えたかを教えてください。
秋月「壁か〜。正直、私はあんまりなかったんですけど」
小野「ダンスはとにかく練習を頑張るしかなかったもんね」
秋月「そうですね。環は制服のスカートが長いとか眼鏡キャラという見た目をもらったので、とにかく思い切りこの役をやるのみ!って感じで突き進めたんです。しかもこの4人がいろいろとイジってくれるので、けっこうお芝居で遊んでも話がまとまるんですよ。だから役の上でも自由にやれたし、とにかく楽しかったです」
──ダンスがテーマの物語ですが、石井さんは普段のE-girlsのダンスと今回とどんな違いを感じましたか?
石井「ぜんぜん違いました。踊る楽しさは一緒だったけど、まず訴えるテーマが違ったというのは大きかったです。でもそれを表現するためにこの5人で2ヵ月くらい、しかも『ALL FOR YOU』1曲だけを練習してきた期間がとても大切で、クランクアップしたときの感動や達成感は映画ならではだなと感じました」

上原実矩
──みなさん今もすごく仲が良くて、だからこういう映画が撮れたんだなと思いました。ロケ先でも5人一緒の部屋だったそうですが、何か面白エピソードはありますか?(藤井)
石井「あります! 実は最初はみんなシングルの部屋を借りていただいてたんですよ」
上原「そうでしたね。だけどなんか、廊下の照明が薄暗い感じのホテルで」
秋月「いるな……って感じの(笑)」
小野「無意味に空気清浄機の音がブーンとか鳴ったりしていてね」
石井「私はあんまりそういうのは気にならないので、普通にお風呂とか入っていたんです。それで出たら、コンコンってドアがノックされたので、開けたらプロデューサーさんと一緒に風ちゃんがいて、『杏ちゃん、怖いから一緒の部屋に泊まっていい?』って涙目で言ってきて、『ぜんぜんイイよ』ってことになったんだけど、結局2人でも怖いからって、3人も呼んでシングルのベッドに5人で寝たんだよね」
小野「ちょっと待って、それぜんぜん違うから」
石井「え、そうでしょ? ベッド用意するから待ってて、って言って……」
小芝「それで三佳ちゃんと杏ちゃんの2人がベッドで寝ちゃったの。しかも大きく寝てるから、入れなくて」
秋月「すごい根に持たれてる(笑)」
上原「でも風ちゃんが偉かったんですよ! 結局、私たち3人一個の布団を使うってことになったんですけど、起きたら風ちゃんの右肩が入ってなくて。『寒かったんじゃない?』って聞いたら、『私、お姉さんだからいいの。2人が気持ちよさそうに寝てたから』ってね!!」
小芝「だって私が元凶だから、5人で一緒の部屋で寝るってことになったの」
秋月「そういう自覚もあったんだね(笑)」
──私は風花ちゃんのファンなんですけど、芸能界に入った理由と入ってよかったことを教えてください(下田)
小芝「私はもともとフィギュアスケートをやっていたんですけど、浅田真央さんがスケートを滑りながらCMに出ているのを見ていいなと思ったんですよ。それでお姉ちゃんが買ってきてくれたオーディション雑誌に載っていた募集に応募したんですけど、当時は女優さんになれるなんて想像してなかったんです。でも一番良かったことは、出会いですね。このメンバーとは映画がクランクアップしてからも仲が良くて、自分を作らずにいられる間柄なんです。そんなみんなとも芸能界に入らなかったら出会えなかったし、それは本当に宝物みたいなものだなと思っています」
──最後に主人公を演じた石井さん、この映画で伝えたいことを聞かせてください。(中村)
石井「この映画は“殻を破る”がテーマで、この5人が演じた女のコたちもいろいろコンプレックスや悩みを抱えているんですが、ダンスを通して自分の殻を破って成長していきます。この映画を観てくれる人の中にも、同じように自分に自信が持てないという人もいると思うんですが、そういう自分をがんじがらめにしいてる殻を破って一歩進む勇気を伝える映画になっていると思います。特に今、みなさんのように夢に向かって頑張っている人に観てもらえたら嬉しいです!」
撮影/mika(f-me)取材・文/児玉澄子
PROFILE
石井杏奈
いしい・あんな●1998年7月11日生まれ、東京都出身。LDH所属。大塚製薬『ポカリスエット −親から子へ篇-』のCMに出演後、女優業をスタート。現在、E-girlsとしても活動中。2016年公開予定の映画『世界から猫が消えたなら』に出演が決定。
小芝風花
こしば・ふうか●1997年4月16日生まれ、大阪府出身。オスカープロモーション所属。2011年に『ガールズオーディション2011』でグランプリを受賞し、翌年ドラマ『息もできない夏』(CX)で女優デビュー。10月22日から上演される舞台、Dステ17th『夕陽伝』で舞台初出演を果たす。
小野花梨
おの・かりん●1998年7月6日生まれ、東京都出身。A.L.C Atlantis所属。2006年ドラマ『嫌われ松子の一生』でデビュー。2015年は、ドラマ『学校のカイダン』(NTV)、映画『縫い裁つ人』、『エイプリルフールズ』などに出演。
秋月三佳
あきづき・みか●1994年4月13日生まれ、東京都出身。ボックスコーポレーション所属。2010年に映画『恋するナポリタン』でデビュー。2015年は、映画『リアル鬼ごっこ』、『みんな!エスパーだよ』、舞台『転校生』などに出演。12月からは舞台『レミング』に出演が決まっている。
上原実矩
うえはら・みく●1998年11月4日生まれ、東京都出身。ヒラタオフィス所属。2010年に映画『君に届け』主役・黒沼爽子の少女期で映画デビュー。主な出演作に、ドラマ『放課後グルーヴ』、映画『風俗行ったら人生が変わったwww』、『大人ドロップ』など。2015年には映画『暗殺教室』に出演。
今回参加してくれたTeamDメンバーの感想
中村茉里李ちゃん
「ものすごく近い距離でお話をさせていただいて緊張しまくりだったんですが、みなさんとても気さくでお話を盛り上げてくださって楽しかったです。何より、“みなさんもたくさんのオーディションを受けて今があるんだな”と思うと、自分が今、通っている道も間違ってないという自信になりました。いつかみなさんと一緒に仕事ができるように、もっと頑張りたいと思います」
藤井香美ちゃん
「キャストのみなさんの演技に対する想いや、自分ならではの意見を聞かせていただけたのがとても勉強になりました。しかも、とてもわかりやすくお話してくださって、やっぱりインタビューなどに慣れているからなのかなと思いました。私自身はとても緊張していたのもあって、アドリブができなかったというか、質問したいことのメモを丸読みすることしかできなかったので、もっといろんな人と接して話し上手になりたいと思います」
下田 渚ちゃん
「自分が見た映画に出演している人のお話を聞くのが初めての体験だったので、最初は緊張でガチガチだったんです。でもみなさんとても気さくで、一緒に写真を撮るときも後ろからイジってくれたり、笑わせてくれたりして気持ちをほぐしてくれたので、楽しくお話ができました。それとみなさん、スクリーンで観るより顔が小さくて細くて可愛くて、やっぱり芸能人ってオーラがあるんだなと思いました!」
映画『ガールズ・ステップ』
9月12日(土)より全国ロードショー

(C)宇山佳佑/集英社 (C)2015「ガールズ・ステップ」製作委員会

 幼いころにいじめられたトラウマから、誰に対しても調子よく接してしまう高校2年生のあずさ(石井杏奈)。ある日、あずさはひょんな出来事から、ダンス部を結成する羽目に……。一緒に集められたメンバーは、クラスに友達のいないボッチで地味な4人。根暗の愛海(小芝風花)に勘違い女の葉月(小野花梨)、それからガリ勉の環(秋月三佳)にヤンキーの美香(上原実矩)。通称“ジミーズ”と呼ばれる面々だった。更に、コーチとしてやってきたケニー(塚本高史)は、とにかくチャラいしなんか胡散臭い。元々友達のいない“ジミーズ”にチームワークなど芽生えるはずもなく、ダンスも散々。だが、失敗を重ねながらもひたむきに挑む彼女たちに、まさかの友情が芽生えはじめ……!?
それぞれに悩みを抱える女子高生たちの、可愛らしい成長の瞬間“ガールズ・ステップ”=『自分の殻を破る瞬間』を描いた、王道のガールズエンタテインメント!!

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“エンタメの現場を体験したい!”“有名人に会ってみたい!”“芸能界の裏側を覗いてみたい!”など、さまざまなエンタメ体験企画に参加したいTeamDメンバーを大募集中!!

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