7月某日、TeamDの二人は映画『闇金ドッグス6・7』の撮影現場を訪問。山田裕貴くん演じる、安藤忠臣の営む闇金融「ラストファイナンス」の事務所のシーンの撮影と聞いていたけど、うかがったのは、横浜の港の近くのレストラン。しかし、そのなかの一室に組まれた撮影現場は、ちょっと怪しくクールな雰囲気で、主人公たちのダークスーツともピッタリ。「全部スタジオのセットとかで撮影していると思っていたので、こういうロケで撮っているのは意外でした」（芹ヶ野さん）、「事務所の外観はまた別の場所で撮影すると思うんですが、映画で見るとキレイに繋がっているからすごいなって」（漆山さん）と二人も驚いた様子。

　シーンの合間に、二人は静かに撮影現場に入り、見学をさせてもらうことに。ちょうどカメラのセッティングを替えている最中で、山田くん、青木くんもちょっとリラックスムード。山田くんは得意のモノマネで監督やスタッフを笑わせ、和ませる。しかし、リハーサルが始まると、そんなムードも一変。緊張感のある台詞のやり取りが行なわれた。本番でも、これまでの共演で培った二人の空気感は完璧で、監督の「オッケー！」の掛け声も明るい。

　本格的な演技を初めて至近距離で観たTeamDメンバー。芹ヶ野さんは「もっと緊張感でピリピリしているのかなと思っていたんですが、監督さんや、スタッフさんも柔らかい感じだし、役者さんもちょっとおふざけモードに入っていたのが意外でした。でも撮影が始まったら全部が変わって、切り替えが凄かったです」と驚く。漆山さんも「強い言葉のやり取りをした後でも、カットがかかった後は、すぐに和やかな雰囲気になって面白いなと思いました。全然雰囲気が違うし、目つきまで変わって、自然に演技をされていたので凄いなって思いました」とコメント。

　TeamDの2人は、カメラのすぐ裏側からじっくりと演技を見させてもらうというラッキーな経験ができた。しかしデビュー以外の取材も入っていて、カメラの向こう側からけっこうな数の人が観ている状況。そんななかでも役として生きている役者たちを見て、「役者さんがまったく動じないのもやっぱりすごいなって。目の前で演技が展開されているんですが、映画になったときのシーンが想像できるような撮影風景でした」と漆山さんも感心していた。

　お昼を回って休憩に入ると、取材メンバーにも現場スタッフと同じ「ロケ弁」が振舞われた。特別な空間で食べるお弁当はちょっと美味しく感じる？　取材陣が休憩している間も、スタッフは細かく動きまわり、スタイリストさんは、次のシーンに出演する役者さんのスタイリングに余念がない。「出来上がった映画を見ているだけだと、裏方の仕事は全然分からないけど、こういう現場に実際に来て見ると、スタッフさんってすごく大変なんだな、お昼とか食べてる時間とかあるのかな？って感じました」と芹ヶ野さん。そんな二人のすぐ近くを、台詞が口に馴染むように何度もつぶやきながら通る青木くん。役者だけが特別扱いされることはなく、映画を作るチームとして一つになっている空気を感じたTeamDメンバーだった。

　休憩後は、ちょうどアクションシーンの撮影に。安藤がギャンブル狂の客を殴り飛ばすシーンで、山田くんと監督、そして殴られる側の役者さんとともに、段取りを打ち合わせ。周りに動きづらいものはないか、撮る角度や倒れる方向も細かくチェックして、いざ本番。一発OKで迫力あるシーンが出来上がった。「殴られた瞬間の“アッ”ていうリアクションがすごく息ぴったりで。生で見ていると迫力がありました」と芹ヶ野さんも興奮気味。漆山さんも「生で見ると、より現場のチーム感がわかりました」と、改めて感じるところがあったようだ。

　裏社会を容赦なく活写する新闇金映画シリーズの第6弾・第7弾。第6弾の主演は、ドラマ『おんな城主 直虎』『僕たちがやりました』、映画『破裏拳ポリマー』などに出演する山田裕貴。今後映画『トモダチゲーム劇場版 FINAL』『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ『二度めの夏、二度と会えない君』『亜人』『あゝ、荒野 前篇・後篇』『デメキン』など公開作が控える。第7弾の主演は、特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』に戦極凌馬役でレギュラ−出演。舞台『瞑るおおかみ黒き鴨』（主演）や『パタリロ！』『里見八犬伝』などに出演する実力派・青木玄徳。

【あらすじ】
ラストファイナンスの社長・安藤忠臣（山田裕貴）。若くしてヤクザの親分になったものの、稼業を引退して、闇金の世界へ足を踏み入れた。元イケメンホストだった須藤司（青木玄徳）と共に、癖のある債務者を追い込む毎日。その日、忠臣は、最悪のカードを引いた。債権ブローカーから焦げ付いた債権を安く買い取り、債務者から更に搾り取る。債務者の名前は、伊良部慎太郎（長谷川忍（シソンヌ））。その価格は400万。忠臣の計算では、まだ1000万は引っ張れると踏んでいた。しかし、忠臣の元に訪れたのは、10年以上前まだ幼き頃に分かれた恋人・荒木未奈美（西原亜希）。今は結婚して伊良部となった荒木は、借金を背負った夫が行方不明となり、手がかりを探しにラストファイナンスにたどり着いたのだった。

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