ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC) アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン | Deview-デビュー
2016.12.15
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 ミュージカル『刀剣乱舞』など話題の2.5次元舞台の演出でも知られる茅野イサムさんによる、アクター専攻/舞台演技のレッスンを見学しました。

ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン

 教室に入ると、休憩時間にも関わらず、熱の入った台詞の掛け合いが響く。スランプ中の女性ドラマ脚本家と、どうしても脚本を書かせたい編集者の男女一組のワンシーンを、講師と学生の前で発表するという課題の練習中だ。そして大きな声で挨拶をして授業が始まる。二人で稽古してきた、コメディタッチでドタバタなシーンが次々と演じられていくが、同じ台詞でも、演者によって全く違う芝居になるのが興味深い。

ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン
ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン

 各組が演じ終わるごとに、茅野講師が的確な“ダメ出し”を告げる。「台詞を覚えて言っているだけ。相手の芝居を受けて芝居をしてない」「相手のアクションに対してリアクションがないと。片方が面白くても成立しない」「(脚本家の)先生の誠がどこにあるのか? 本心・本音が見えない。コメディであっても雑ではダメ。緻密にやらないと」。講師の指摘を頭に入れながら他人の芝居をみると、演技で大切なことがスルッと腑に落ちる。

ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン
ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン

 続いて、シェイクスピアの名作『ハムレット』を課題にしたレッスンへ。「『ハムレット』を読んだことがある人」と聞かれ、手を挙げたのは2名ほど。「とっつきやすい作品ではないが、解らないからつまらないではダメ。つまらなかったら400年も全世界で演じられ続けてはいない。こんな有名な作品を知らないのでは」と、俳優を目指す者としての姿勢に疑問を呈する茅野講師。そして講師が国王の役となり、家臣役の学生を前に演説する一場面を演じてみることに。

ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン
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 この場面では、ほとんど国王にしか台詞は無いのだが、ここが課題に選ばれたのは「台詞を言っている人が芝居を作っているのではなく、それを聞いている受け手側が芝居を作っている」ということを証明するためだ。極端な例では、家臣がヘラヘラとあぐらをかいて聞いていたらシーンの意味は全く変わってしまう。また、家臣役が的確なタイミングで反応して相槌を打たないと、芝居の間がおかしくなり、場面が壊れてしまう。ここでもやはり、芝居の基本である「相手の台詞を受けて反応することの大切さ」が強調されていた。

ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン
ワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)アクター専攻、茅野イサム講師の舞台演技のレッスン
講師プロフィール
茅野イサム
主な代表作に、俳優集団D-BOYS の『完売御礼』『鴉〜 KARASU 〜』『ラストゲーム』『淋しいマグネット』、大ヒット映画の舞台版『パッチギ!』、劇団EXILE 華組×風組『ろくでなしBLUES』、『マクロスザ・ミュージカルチャー』『聖闘士星矢』『エアギア』『東京喰種』『刀剣乱舞』などの2.5 次元ミュージカルや、音楽劇『千本桜』、ミュージカル『AKB49 〜恋愛禁止条例〜』、ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』、『マジすか学園〜京都血風修学旅行〜』など作品は多岐にわたる。
アクターズ専攻の学生に聞いちゃいました
アクターズ専攻の学生に聞いちゃいました
ワタナベエンターテイメントカレッジ
 ワタナベエンターテインメントが運営する芸能スクール。アクター、タレント、ヴォーカル、声優、モデルと、様々なジャンルの専攻・コースを用意。多数の芸能プロダクションが参加する「デビューオーディション」など、在籍者全員がデビューのチャンスにチャレンジできる環境を提供している。
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