The 9th Music Revolutionインタビュー | Deview-デビュー
先輩にインタビュー
大きなステージを楽しんで、笑顔でパフォーマンスすれば伝わります!
――まず、たんこぶちんが結成されたきっかけを教えて。
MADOKA「私たちが通っていた小学校に、一コ上で6年生の先輩のガールズバンドがあって、そのステージを観て、すごくキラキラしていて、『バンドって楽しそうだな!自分たちもやりたい!』と思ったんです。それでみんなに声をかけたのがはじまりです」
――メンバーを集めて、まず何から始めたの?
MADOKA「私たちの学校に横井泉先生という、いろんな学校でバンドの指導をしてこられた方がいらっしゃって、その先生に相談に行きました」
――そういう先生もいらっしゃったりと、みなさんの地元・唐津ってもともと音楽やバンドに熱心な空気ってあったんですか? 
MADOKA「絢香さんらを育てられた音楽プロデューサーの西尾芳彦さんが唐津の出身だったり、また唐津市長も音楽好きの方で、街ぐるみで『音楽を応援していこう』という空気はありますね」
YURI「唐津のバンドはガールズバンドが多いのが特徴です!」
NODOKA「先生が教えているバンドで、私たちより後輩はガールズバンドばかり」
HONOKA「私たちを見てバンドを始めたという子もいて……」
MADOKA「先生は赴任された学校でいろんなバンドを指導してこられたので、身近なところに『私も先生からバンドを教えてもらっていた』という人が偶然いたということもあって。私が通っていた新体操教室の先生も、横井先生からバンドを教わっていた一人でした」
CHIHARU「私は、塾の先生が横井先生のバンドの教え子でした(笑)」
――みなさん、もともと楽器は未経験だった?
YURI「はい。みんな授業で習ったリコーダーとかピアニカくらい」
CHIHARU「私だけがエレクトーンを習っていました」
――最初はどんな練習をしていたの?
MADOKA「最初はパワーコードでみんなで何パターンずつ合わせていくという感じでした。2ヵ月目くらいで曲の練習を始めて、『Music Revolution』(ミューレボ)に参加するために、一曲完成させる目標で頑張っていました」
YURI「当時は“ミューレボ”の意味もよくわかってなかったけど(笑)」
MADOKA「その時は福岡エリアでエントリーしましたが、エリア大会どまりで…、とっても悔しくて、それがきっかけでミューレボに思いが強くなってジャパンファイナル(全国大会)まで行くことを目標にしようと思い始めました。」
YURI「その後高校受験のあった中3を除いて毎回出ていたんですが、いつも入賞どまりとか、奨励賞までだったり、なかなかそれ以上(ジャパンファイナル)は行けなくて」
――そのカベを突き破るにはどうしたらいいと思った?
MADOKA「最初はコピーで参加していたのですが、上に行くのに限界を感じて、中2くらいからオリジナルを演るようになりました。自信がついてきたし、手応えを感じられるようになりました」
――バンド活動を続ける中で、デビューしたいと本格的に思うようになったのはいつ頃から?
CHIHARU「デビューを具体的に意識することはほとんどなかったです」
YURI「ファイナルに出ることをずっと目標にしていたので……」
CHIHARU「最後に参加したミューレボでは九州地区のファイナルまで進めて、力を出し切れた感じはありましたが優秀賞だったんですね。優勝した人しかジャパンファイナルには出れないので、『あー、今年もダメだったね』とみんなで言ってたんです。『今年の夏も終わったね』って」
――なんだか甲子園の予選が終わった野球部のような感じですね。
CHIHARU「でも後日練習していたときに電話がかかってきて、『ジャパンファイナルに出られるようになりました』と言われて! もうみんな『ワー!』って大歓声! 『頑張るぞー!』という感じで写真を撮ったりして」
――優勝者だけでなく、各エリアで主催者の目にとまったアーティストも推薦枠でジャパンファイナルに出場できたようですが、そこに、たんこぶちんも選ばれた形ですね。
CHIHARU「はい。ファイナルでは、優勝したいというより、出れるだけでよかった! でっかいステージで演奏できるし、楽しみでいっぱいでした!」
MADOKA「ファイナルで一緒になった人と仲良くなったり、そういうこともよかったです」
NODOKA「でも本番前には、エリア大会と比べると、なんだかピリピリした雰囲気はありました」
YURI「周りは『なんとしてもデビューしたい』という気持ちが強い人が多く、ただ楽しみたいという私たちとはちょっと雰囲気が違いました」
CHIHARU「みなさんのリハを見ていても、『レベルが高っ!』て」
HONOKA「年上の人が多かったし……」
――そんななかでひるむことなく、無欲で、普段通りに楽しめたのが、いい結果(優秀賞受賞)につながったのかもしれませんね。
MADOKA「一番最初にミューレボに出た時に、小学生でまだまだ演奏が全然できていない時期だったので、先生から『演奏が上手くないのはしょうがないから、とにかく楽しそうにやれば伝わるから』とアドバイスしていただいて。手元ばっかり見て弾くんじゃなくて、前を向いて笑顔で演奏したり歌うことを意識していました。それをずっと大事に心掛けてやってきました」
――それは、今のステージにも通じることかもしれませんね。
MADOKA「はい。ライブで初めての場所に行っても怖くないし、私たちが楽しくやれば、それが伝わるライブができるという自信はあるので!」
――今年は各地区でファイナルが行われるということで、もっとたくさんの人が大きなステージを経験できます。チャレンジを考えている人にメッセージを。
MADOKA「私たちは毎回ステージを楽しむことを心掛けて演奏していました。ガチガチに賞を獲りたいと思って行くとなかなか獲れないものなので、あまり気負いすぎず、楽しみながら演奏していると、その表情からもバンドの楽しい雰囲気とか伝わるのかなと思います。ぜひ頑張ってください!」

たんこぶちん
MADOKA(Vo&G)●1996年3月24日生まれ。
YURI(G)●1995年9月25日生まれ。
NODOKA(B)●1995年6月9日生まれ。
HONOKA(Dr)●1995年6月9日生まれ。
CHIHARU(Key)●1995年11月8日生まれ。

MADOKA(Vo&G)、YURI(G)、NODOKA(B)、HONOKA(Dr)、CHIHARU(Key)。全員が19歳(6月1日現在)で佐賀県唐津市出身。小学6年生の時にバンドを結成。バンド名は、先生から考えるように指示されたリーダー・MADOKAがふと思いついた言葉が「たんこぶちん」で、特に意味はないとのこと。2013年、『The 6th Music Revolution Japan Final』で優秀賞を受賞したことをきっかけに、シングル『ドレミFUN LIFE』でメジャーデビュー。2015年3月に行われたワンマンライブでは東京公演で初の前売りソールドアウトを実現した。デビュー後も唐津在住で活動していたが、今年3月にメンバー全員が上京。現在は各種対バンライブなど、関東を中心に積極的にライブイベントに出演している。たんこぶちんが主宰し、ガールズバンドとジョイントライブを行う恒例イベント『We are the Girls Band !!!!!』の最新公演が6月12日に大阪・OSAKA RUIDO、6月13日に東京・TSUTAYA O-Crest、で開催される。
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