さくら学院“成長期限定”の真実(4/5) | Deview-デビュー
2015年3月25日

 話を2010年に戻す。さくら学院はこの年に“開校”した。小等部・中等部計10人の中には、アニメ『絶対可憐チルドレン』のテーマ曲を歌った可憐Girl'sの元メンバーの武藤彩未と中元すず香がいた。

 8月に第1回「TOKYO IDOL FESTIVAL」で初ステージ。と言っても、このときは持ち歌を1曲披露しただけで、あとはグループ紹介をして「頑張ります」というものだった。その3ヵ月後の11月に、初のワンマンライブ「さくら学院祭☆2010」を横浜赤レンガ倉庫で行った。

 このライブはよく覚えている。学院ユニットらしい文化祭ノリがすごく楽しかった。制服衣裳のメンバーたち。生徒会長の武藤の指揮で合唱から始まり、元気いっぱいのダンス曲に移り、教室を舞台にした寸劇も。

 部活ごとの出し物もあって、バトン部Twinklestarsがチアガール風にパフォーマンスしたり、クッキング部ミニパティがコック服でケーキを作る振りで歌ったり。まだBABYMETALの名前は付いてなかった重音部も、アイドルらしからぬ爆音ヘビメタ曲を頭を振り乱しながら歌っていた。

 メジャーデビュー曲「Hello!IVY」は武藤がイスの上に乗り、彼女の号令に合わせて全員でピンクの小旗を振る。このパフォーマンスは今も受け継がれ、ライブの盛り上がりどころ。客席でも一斉に旗が振られて。とにかく文化祭らしい手作り感があり、キラッキラの躍動感が溢れるステージだった。

 当時中2で最年長組の三吉彩花と松井愛莉はすでに身長が170p近くあり、小5で最年少の菊地最愛と水野由結は130pあるかないか。同じグループで約40pもの差があるのも成長期ならでは。

 その小さかった菊地と水野も、今は150p以上に伸びた。そして、今月でさくら学院を卒業する。(続く)


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