さくら学院“成長期限定”の真実(1/5) | Deview-デビュー
2015年3月20日

 2010年、というと最近な気もするが、もう5年も前になる。業界的には前年から押し寄せていたアイドルグループのブームが、いよいよ大波になった年だった。

 先日AKB48の「Green Flash」が26作連続オリコン1位と、女性アーティストの歴代新記録を樹立したが、この記録が始まったのが2009年10月発売の「RIVER」から。2010年2月発売の「桜の栞」で2作連続1位となり、以後は1位が当たり前に。AKB48はモンスター化した。

 新たなアイドルグループも相次ぎ結成され、夏には大規模なアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL」の第1回が開催。AKB48グループとハロー!プロジェクト抜きで45組が参加した。中心になっていたのはアイドリング!!!とももいろクローバーだった。  このイベントは毎年恒例となり、48グループやハロプロ勢も顔を出して、昨年の第5回には出演アイドルは138組にまで膨れ上がった。来場者数も第1回の約5000人から、昨年は4万人を突破した。

 そうした中で、大手・有名プロダクションも続々とシーンに参入。ももクロのスターダストもそれまではアイドルを手掛けていなかったのだが、この2010年にはエイベックスが初のアイドルオーディションを開催してSUPER☆GiRLSが誕生。堀北真希や黒木メイサらのスウィートパワーからはbump.y(現在は解散)、若槻千夏や木下優樹菜らのプラチナムからはぱすぽ☆(現PASSPO☆)がデビューしている。

 そんな2010年新規参入組の一つが、サザンオールスターズや福山雅治に女性では深津絵里らが所属する超大手アミューズ発のさくら学院だった。だが、彼女たちは他のアイドルグループと決定的に違うことがあった。(続く)


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