コンセプトは正解でも結果は不正解なドラマ(1/5) | Deview-デビュー
2015年3月13日

 受験シーズンはほぼ終わったところでしょうか? 進学が決まった皆さん、おめでとうございます。第一志望ではなかったなどあるかもしれませんが、大人にはただただ新たな青春が始まる皆さんがうらやましい限りです。

 自分も経験しましたが、浪人確定の方もいることでしょう。それさえ後から振り返れば良い思い出に…とは正直言えません。個人的な経験では、あんな1年だけはもう二度と送りたくない。まあ、自分の場合は高校生活を部活やバンドやその他もろもろに費やしてロクに勉強してなくて、3年分のツケが一気に回ってきたこともありましたが。

 ただ、大人になってひとつ言えるのは、受験は苦しいし弊害もあるにせよ、あれほど“公平”な競争は世の中にありません。基本、努力した分は確実に報われる。難しいとしても正解にたどり着く方法ははっきりしてます。実社会のビジネスではそうはいきません。どの道を行けば正解に着くのかがわからない。正しい行程でたくさん努力した結果が不正解なんてことは、いくらでもあって。

 低視聴率にあえぐドラマ『まっしろ』。堀北真希が看護師役で主演して、初回7.9%で翌週から5%台となり、7話では4.6%にまで落ちた。プロデューサーらが更新する番組公式ツイッターに「すべての責任は僕にあります。堀北さんのファンの方に悔しい思いをさせてしまったことについても、率直にお詫びしなければなりません」との“謝罪文”が投稿されて話題になった。

 堀北のナース姿はめちゃかわいい。プロデューサーは『ケイゾク』『ビューティフルライフ』などの植田博樹氏。脚本は『白い巨塔』『昼顔』などの井上由美子氏。2人のタッグは大ヒットした『GOOD LUCK!!』以来。そして、病院モノは『ナースのお仕事』『ドクターX』など当たる率が高い。すべてが正しい方策に見えた。でも、結果は不正解だった。(続く)


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