映画『さよなら歌舞伎町』に見た女優人生いろいろ(2/5) | Deview-デビュー
2015年3月9日

 R15指定。15歳未満は観ちゃいけない映画。エッチなシーンで引っ掛かることが多い。染谷将太と前田敦子の名前が筆頭に出た『さよなら歌舞伎町』もR15だ。なにせ舞台は歌舞伎町。宣伝文句にも“ラブホテルで交錯する男たち、女たち”とある。そんなR15映画のヒロインが前田敦子となれば…と期待して行くと、ガッカリすることになる。あっちゃん、脱いでません。R15は他の女優が脱いでるから。

 断っておくが、前田敦子のヌードが見たかったとか、そういうことを言ってるわけではない。そりゃ、見たいか見たくないかと聞かれたら、見たいけど。

 AKB48時代の前田敦子は、個人的には好きでも嫌いでもなかった。けど、卒業してからの女優ぶりには心惹かれる。特に、主演した『もらとりあむタマ子』が抜群で。ひたすらグータラしているニートを演じ、アイドルのオーディションに応募しようとする場面では自然に失笑させられた。トップアイドルだった彼女がカン違いの“ブス”に見えたのだ。ディスってるのではない。すごいことだと思う。

 『さよなら歌舞伎町』は5組のカップルの群像劇。染谷は舞台となるラブホテルの店長だが、家族や恋人には一流ホテルに勤めていることにしている。その恋人役が前田。ミュージシャン志望でデビューを持ち掛けられ、枕営業でプロデューサーと彼氏のラブホへ。HPの予告編では染谷と前田が話の中心に思わせるが、前田の出番は意外と少ない。

 染谷とは同棲しながらセックスレスの設定で、抱きついて「ねえ、しよう」というシーンがあり、「赤名リカか!」と心の中でツッコんだ。意味がわからない若者さんは“東京ラブストーリー”で検索してください。

 ラブホではプロデューサーとコトに及ぶが、前田は描写的には1人でシーツに全身くるまった場面があるだけ。これにガッカリしたのは単なるスケベ心のせいでなく、守りに入ってる感じがしたからだ。(続く)


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