『ウロボロス』主演・生田斗真と主題歌・嵐の関係(3/4) | Deview-デビュー
2015年2月25日

 ちょっとイヤなことを思い出してしまった。前クールで小栗旬が主演した『信長協奏曲』の最終回。高校生が戦国時代にタイムスリップして、顔がそっくりの織田信長と入れ替わる話。本物の信長は顔を隠して明智光秀と名乗り、家臣になった。

 となれば光秀の信長への謀反=本能寺の変がどう描かれるか興味を惹かれたが、最終回でもそこまで話が進まず。ラストに本能寺を映し、「映画『信長協奏曲』2015年12月公開」とテロップが。オイっ! 続きは1年後に映画で? 何じゃそりゃ。ドラマは映画の宣伝か? 小栗旬が悪いわけではないけど。

 『ウロボロス』で小栗が演じる段野竜哉はヤクザの若頭だが頭脳派。血なまぐさいというよりは氷のような冷徹さで狙った標的を追い詰めていく。児童養護施設で結子先生を殺された自分のように“大事な人を奪われた者”には共感を示し、両親を殺された女児にクマのぬいぐるみを届けたりする一面も。

 生田が演じるイクオは逆に、普段はやさしそうだが冴えない刑事。なぜか検挙率は署内No.1(竜哉の陰のサポートもあり)。だが、悪人と対峙するとスイッチが入ったように、驚くべき格闘能力を見せて制圧する。竜哉と共に許せない犯人を追い詰めたときは、躊躇なく殺そうともする。

 生田はありがちな二重人格っぽい芝居はしない。豹変するのでなく、佇まいも言葉遣いも変わらぬまま、ただ目が座る。平然と「じゃあ始末しよう」とか。人が良さそうな分、ヤクザの竜哉以上に怖い。カンのいい同僚には「刑事というより犯罪者の目」と言われたが、人間的感情を無意識に封じ込めた無情さも漂う。そんな生田に目を奪われる。

 単純に格闘アクションもカッコイイ。休日を使い自主的に韓国のジムでトレーニングをしてきたもの。と『櫻井有吉アブナイ夜会』の密着取材で流れた。この番組では他にも、生田の涙ものの話が出ていた。(続く)


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